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『世界平和は一家団欒のあとに』 橋本和也 電撃文庫
星弓家の兄弟姉妹は、みんな特殊なチカラを持っている。
彩美。自称運び屋。魔法を自在に操る。
七美。無敵。宇宙スケールで戦うバカ。
軋人。生命の流れを思いのままにする。
軋奈。生命を創り出す力を持っていた。
美智乃。大食漢。回復魔法の使い手。
刻人。正義漢。優しいけれど怪力。
彼らは世界の危機をめぐる事件に巻き込まれ、否応なくそれを解決しなければならない星のもとに生まれていた。あるとき長男の軋人は自らと世界と妹の、三つの危機に同時に直面するが───。
世界平和を守る一家が織りなす、おかしくてあたたかい物語。
第13回電撃小説大賞<金賞>受賞作!
個性的な能力持ちがとにかく大勢登場するようなハナシが好きな人間ですので、内容を知った時点で購入決定、発売直後には入手しておりましたが、この度ようやく読了しました。
上記あらすじや口絵カラーイラストから想像するほどにはストーリーもキャラクターも破天荒ではなく、終盤に向かうにつれむしろ重いものを含んで雰囲気がどんどんシリアスになってゆきます。
だったら最初からそういった方向で物語を進めてくれればいいのに、どうも序盤は無理矢理にコミカルにしようとしてるような、一種の空回り感が…。
メインに据える問題はこれと明かされてからはそっちに向けて一直線に進んでくれたのでラストは確かに感動でしたが、それまでにあっちこっちでふれてきた事柄は全部放置ってのが、シリーズ化が決定しているとしてもちょっといただけない。
特に柚島さんの存在は結局のところ何だったんだろうって思います。
今巻での登場は限りなく名前だけで仕事の詳細が明かされない彩美姉さん、出張中とかで姿さえ見せない星弓家のお父さん。
まあ、出るんでしょうね、続編が、そんで徐々に明かされてゆくんでしょうね、いろんなことが。
あからさまな出し惜しみムードがちょっと興醒め。
これ、電撃小説大賞に応募した時点ではちゃんと一本で完結した作品だったんでしょう? こんだけ次回への引きがある中途半端な状態で受賞出来るワケないもんね…文庫化&シリーズ化決まってから「つづく」の要素を後から入れたんじゃないかと推測する次第ですが、それってどうなんだろな…。
一本きちっと完結したハナシがちゃんと面白ければ、次巻への引きの要素など散りばめられてなくとも続きを買いますよ。
続きを買わなきゃわかりませんよーなんてネタをやたらとまぶすのは、ホント最近の良くない傾向ですよ…。
ともあれ、次巻も楽しみに読ませていただきたいと思います。
20070614
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