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『学園キノ2』 時雨沢恵一 電撃文庫

「ねえ木乃。ちょっと足を止めて、七十二度左に向いて、顔を十四度上げて笑顔でピースサインをしてみて」エルメスが、突然そんなことを言いました。「なんで?」「いいから」木乃は訳も分からないまま、言われたとおりに顔とVサインを向けて、「こう?」「はいチーズ───」「もういいよ、木乃」エルメスの言葉に、手を下ろした木乃が、歩き出しながら当然質問します。「一体何なのよ?エルメス」「内緒。これから、また忙しくなりそうだね」「何が?」「秘密」
───これは、人間・木乃と言葉を話すストラップ・エルメスの学園のお話。

 続きが出てしまった『学園キノ』です。
 第1巻の感想はこちらに。

 一発なら誤射かもしれないということで二巻目ともなるとすっかり定番シリーズ物の様相。

 冒頭で木乃が食べる超特盛りのカレーが美味しそう過ぎて困りました。
 魔物慣れしているこの学園が素敵です。
 つか魔物の出現が頻繁ならみんな慣れて来るのは当然だよねって感じで、ギャグなのに妙なリアリティがあるのがいろんな意味ですごい。
 サモエド仮面登場時における木乃の台詞と挿絵のコラボが絶妙でした。
 『日本政府が最近組織した対魔物特殊部隊』の略称が壮絶でした。俺は完全に油断してたね! 爆笑による呼吸困難で真剣に生命のピンチだったよ! あそこのくだりだけでも読む価値はあります。

 『学園キノ』、未読の方は是非。是非…!

 今回は木乃達が作中で『アリソン』のお芝居をするのですが、私は『アリソン』シリーズをまったく読んでないのでイマイチ堪能しきれなかった気がします。『アリソン』読んでたらもっと面白かったのかなあ。

 しかしサモエド仮面でああいうハナシを書くのはちょっと反則ですよね…おかげでサモエド仮面がじわじわ好きになってきちゃったじゃないか。あんなキャラなのに! 本編のシズ様見ても、もうサモエド仮面しか出て来ないよ!?

 第3巻も出るといいなあと思います。
 こういう無茶なテンションのギャグをもっともっと読みたい…!

20070718

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