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『十三の黒い椅子』 倉阪鬼一郎 講談社

 極上の悪夢のための指定席
 ホラーミステリー・アンソロジーから魔像(ファンタスマゴリア)が浮かび上がる!
 技巧の限りを尽くした鬼才の真骨頂。

 倉阪鬼一郎氏です。『ダークネス』の次に『ブラッド』も読んだのですが、色々な都合で感想文はナシで。でも『ブラッド』は『ダークネス』よりも面白かったですよ。

 『十三の黒い椅子』というホラーミステリー・アンソロジーの作者達の間に起こる出来事を、作家個人の日記の記述や作家のサイトに設置してある掲示板でのやりとりなどを通して描き、オーソドックスな殺人事件なのかと思いきや…? みたいな感じのお話です。
 サザンクロス掲示板の部分は読んでて面白かったです。投稿時間まで気にしなければならないのだろうなあと思いつつも面倒なのでやっぱりそこまでは読み切れなかった…。

 それにしても、技巧の限りを尽くし過ぎだと思うのは私だけでしょうか…確かに尽くしてるけど! 尽くしてるけど…!
 ラストに近づくにつれ「実際の本のページはまだ残っている」という物理的な状況が仇になってる気がします。
 これで終わりじゃないんでしょ? ってのがあらかじめ読者にバレちゃってるワケだから…ひっくり返せば返すほどバタバタしちゃってすっきりしないと言うか。うーむ。
 でもそれが気になって一気に読了したワケだから、作者さんの術中に見事にはまってるのかな? 基本はやっぱり上手い作家さんだと思います。

 あとがきにもちょっとニヤッとしちゃいましたけどね。

 他の作品も読んでみたいと思います。

20070824

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