181


【夏休み特別企画 三部作最終編】
下り続ける旅

 机上旅が面白くなってきたので、またしても架空の旅に出よう。今度は、北海道ルートである。寒い地域に出かけるとなれば、上り続ける旅ではなく、やはり下り続ける旅がふさわしい。(北海道地区の人、ごめんなさい。特に差別しているわけではありません)「北上」という言葉があるのだが、下って下って根室を目指す。

 さて、179で紹介したように、北海道方面に下るのだが、何故か、まずは京都を目指すことになる。これが最多だから仕方が無い。
 本日を旅の開始と設定し、8月18日の早朝、まずはスタート地点である東京駅に行こう。南武線の始発04:53に乗ると、川崎乗り換えで、05:39に東京駅に到着した。

 さっそく京浜東北線の南行きホームに移り、05:43発の大船行きに乗車。まだ車内はほとんど誰もいない。やがて見慣れた風景を眺めていると06:50大船着。急いで東海道本線にの下り06:53発に乗り、国府津07:26着。御殿場線がなかなか来ないので30分ほどホームで待ち、ようやく07:58発の沼津行きが入線してくる。09:38沼津着。09:50の島田行きに乗る。11:13に島田到着。降りて次を待つが、沼津で一本あとの東海道線を待っても同じことに気付く。結局、11:22に来た列車は、沼津を10:00に出る列車だ。豊橋まで進み、12:45着。悲しいことに快速が続き、2本見送ってようやく13:09に岐阜行きが来る。
 名古屋着14:40だが、同時刻に関西本線が出発する。到底乗れないので一本遅らせて15:08発に乗る。亀山16:22着。
 
 どうにも効率が悪いなぁ。初日だからと張り切って始発に乗って頑張ったのに、亀山で既に夕方になってしまった。
 まだ早いので先に進んでみよう。16:40まで待つと、加茂行きがやってくる。柘植で下車17:05。柘植17:10発に乗ると、この列車は東海道本線に乗り入れて京都まで進む。
 何とか京都に到着したということで今日はこれまで。朝も早かったし疲れた。

■第1日目の行動
項番
時 刻
手 段
移 動
区間 累計
1
05:43〜06:50 京浜東北線 565A 東京〜大船
24
24
2
06:53〜07:26 東海道本線 727M 大船〜国府津
 7
31
3
07:58〜09:38 御殿場線 2533M 国府津〜沼津
 17
48
4
09:50〜11:13 東海道本線 751M 沼津〜島田
 21
69
5
11:22〜12:45 東海道本線 471M 島田〜豊橋
 17
86
6
13:09〜14:40 東海道本線 163F 豊橋〜名古屋
23
109
7
15:08〜16:22 関西本線 1331M 名古屋〜亀山
17
126
8
16:40〜17:05 関西本線 235D 亀山〜柘植
3
129
9
17:10〜18:28 草津線〜東海道本線 5375M 柘植〜草津〜京都
17
146
 
 二日目は、山陰本線からスタートする。06:10京都発があるが、これは亀岡までしか行かず、どうせ次の列車に連絡するので、京都06:25発まで待とう。08:19綾部着。08:54まで待つと、舞鶴線、小浜線を経由する敦賀直通の列車が来る。11:27敦賀着。
 この列車であるが、始発駅は福知山であった。しかも、福知山から舞鶴線下りとして出発している。と言うことは、福知山線を経由して来る方法があることになってしまう。すると、京都から奈良へ向かい、木津から京橋、尼崎、加古川を経由し回ってくるというとんでもない方法だ。しかし、実際には、福知山〜綾部間は綾部方向が山陰本線の上り方向のはず。どうも、国鉄がJRになってから、各線乗り入れの列車が増えて、上下関係がわかり難くなってしまっている。今回は、正しい上り下りの定義で行っているので、京都から山陰本線下りで綾部から舞鶴線というルートが正しいとする。
 さて、どうにか北陸本線に到達し、ようやく北上するイメージになったが、ここ敦賀がやっかいである。毎時3〜4本もの特急が停車するのに、各駅停車が1本しかない。敦賀ですらそうなのだから、この先が思いやられる。
 とにかく最初に来た列車に乗ろう。11:44発の福井行き。12:40に到着するとすぐに乗り換え12:43に金沢行きが発車する。金沢14:15着。ここまでは連絡が良かったが、金沢で途絶える。14:32まで、連続して特急を見送ることになる。
 富山も、列車の運行が分断されているところである。それでも10分程度の連絡で乗り換えができたので、15:43発の直江津行きに乗り、17:50着。そろそろ普通列車が無くなっている時間なので、このあたりで早いが終了しておくか。この先、宿泊先を探すのも苦労しそうだ。明日はどこまで行けるやら。

■第2日目の行動
項番
時 刻
手 段
移 動
区間 累計
10
06:25〜08:19 山陰本線 223M 京都〜綾部
 24
170
11
08:54〜11:27 舞鶴線・小浜線 929M 綾部〜敦賀
 28
198
12
11:44〜12:40 北陸本線 239M 敦賀〜福井
 11
209
13
12:43〜14:15 北陸本線 353M 福井〜金沢
 20
229
14
14:32〜15:33 北陸本線 443M 金沢〜富山
 12
241
15
15:43〜17:50 北陸本線 549M 富山〜直江津
23
264
 
 昨日は早めに終了したから朝頑張ろうと思ったものの、何と、06:33まで列車が来ない。何とか柏崎まで進んだものの、次の越後線が1日9本しか走っていない閑散路線だった。10分後に列車が出発し一安心。07:29の吉田行きに乗る。吉田08:34着。ここまで来ると、1時間1本以上はあるようだ。08:40の新潟行きに乗り換える。新潟着09:37、白新線に乗り換え。09:46発に乗り新発田を目指す。すると、ちょうどこの列車が新発田から羽越本線に乗り入れる列車だったので、そのまま終点、村上まで進む。
 快速2本、特急2本を見送る。運が悪い。そうこうしているうちに13:33になってしまう。2時間半のロスだが、食事でもして待とう。15:55酒田着。
 ここが再び連絡が悪い。わざといじわるしているように、直前で一本出てしまい、その後2時間来ない。17:34まで気長に待つ。まあ、とりあえず秋田まで直行するから良しとするか。

 列車を待つ間、時刻表を確認していると、とんでもないことに気付いた。実は、この羽越本線555Mであるが、困ったことに桂根駅に停車しない。なぜか唯一、この駅だけ通過なのである。桂根駅の手前下浜で下車しようかと考えたのだが、桂根駅に停車する列車は一日3本しか無く、もう本日の便は全て終了している。「全駅に停車する列車を用いる」というルールに則るなら、下浜より手前で下車して夜を明かし、翌日下浜07:30の列車に乗る必要がある。
 その朝一番の列車は秋田を過ぎて大館まで行くので、途中、目的の東能代まで一気に進める。これでもまあ良いかもしれない。
 下浜で夜明かしは嫌だということで酒田あたりで宿をと考えると、この列車、酒田発なのだが、途中、女鹿駅を通過してしまう。何故、何故、何故・・・

 いろいろ悩んだ挙句、秋田由利本庄市内で宿を探すと、由利本荘市岩谷町字西越、つまりは羽後岩谷駅前に「ぽぽろっこ」という宿泊施設があった。ここで下車するか。19:06着。

■第3日目の行動
項番
時 刻
手 段
移 動
区間 累計
16
06:33〜07:16 信越本線 1325M 直江津〜柏崎
 11
275
17
07:29〜08:34 越後線 131M 柏崎〜吉田
 17
292
18
08:40〜09:37 越後線 133M 吉田〜新潟
 13
305
19
09:46〜11:02 白新線・羽越本線 929M 新潟〜新発田〜村上
 17
322
20
13:33〜15:55 羽越本線 827D 村上〜酒田
 23
345
21
17:34〜19:06 羽越本線 555M 酒田〜羽後岩谷
13
358
 
 翌日、07:08発に乗ると、無事、桂根駅も停車し、秋田駅に07:46到着する。ここから奥羽本線に乗る。東能代まで進んで、五能線に乗り換える。08:53に到着し、08:58発の五能線があり、飛び乗ろうとするが、残念ながらこの列車は、たった一駅だけ進んで終点となる珍しい列車。無駄なので一本待つことにすると、9時台は快速のみで、10:07まで待つとことになる。その列車は11:49に深浦に着くが、この先が無い。深浦で16:50まで4時間も待たされる。それでも、その先は順調に進み、19:45には無事青森に到着する。

■第4日目の行動
項番
時 刻
手 段
移 動
区間 累計
22
07:08〜07:46 羽越本線 525M 羽後岩谷〜秋田
 9
367
23
07:51〜08:53 奥羽本線 1639M 秋田〜東能代
 12
379
24
10:07〜11:49 五能線 321D 東能代〜深浦
 21
400
25
16:50〜19:02 五能線 2833D 深浦〜川部
 22
422
26
19:04〜19:45 奥羽本線 663M 川部〜青森
 7
429
 
 青森から津軽線に乗る。最も早いのが06:05発、蟹田に06:54到着。07:17まで待つと三厩行きが発車する。07:22に次の駅、中小国に到着する。ここから、JR東日本の津軽線とJR北海道の海峡線に分かれる。

 ところが…時刻表を凝視する。無念! 中小国停車の海峡線は、一本も無くなっている…

 どうする!?

 中小国で降りるのを止め、津軽二俣まで進む。07:41着。ちょっとインチキだが、津軽二股駅は、海峡線津軽今別駅と並んで設置されており、歩いて数十歩の距離である。乗換駅に設定されていないが、この際特殊事情なので認めるとしよう。(当然、切符は別で購入すること)
 津軽二股で07:41に降りるが、津軽今別駅停車の列車は1日2本。10:57と18:55だけだ。しかも、どちらも吉岡海底駅を通過する特急である。吉岡海底駅に停車する特急はすべて、津軽今別を通過する。どうしようもない。竜飛海底駅に至っては、今現在停車する列車の設定は無い。
 仕方が無いので、最初に来た「特急スーパー白鳥1号」に乗ると、竜飛海底、吉岡海底、知内の3駅を通過することになる。白鳥17号の方まで待てば、知内には停車するが、11時間待つことになる。

 ルールはルール。停車できない2つは仕方ないとして、停車する列車がある以上、11時間待つことにする。

 白鳥17号は、知内の次の木古内も連続停車するので、木古内で降りる。江差線に入るとホッと一安心。こんな時間になっても、とりあえず函館までの便が残っていた。五稜郭で降りて宿泊先を探す。
 今日は、一日の大半を、何も無い山中で過ごしてしまった。

■第5日目の行動
項番
時 刻
手 段
移 動
区間 累計
27
06:05〜06:54 津軽線 323M 青森〜蟹田
 10
439
28
07:17〜07:41 津軽線 325D 蟹田〜津軽二俣
 1(3)
440
29
18:55〜19:33 海峡線 特急 スーパー白鳥17号 津軽今別〜木古内
 5
445
30
20:22〜21:29 江差線 141D 木古内〜五稜郭
 11
456
 
 五稜郭駅を06:06発。この列車はちょうど大沼を右に回る方の列車だったのだが、途中、流山温泉を通過してしまう。とりあえず、手前の池田園で降りる。09:20発まで待つ。流山温泉には無事停車できるが、この列車は長万部まで行かず、森で終点となる。なかなか上手くいかないものだ。
 森で10:19まで待つと、函館から来る列車に乗り込み、長万部11:37着。
 約1時間半待って13:12に列車が来るが、これが旭浜と小幌を通過してしまう設定。我慢して次を待つ。さらに2時間待って15:11の列車に乗り込む。東室蘭に16:49着。17:07発の苫小牧行きに乗り、18:08着。
 大きな街だし、ここらで止めても良いのだが、昨日の進みが少ないので、ここはちょっと無理をしてみる。18:22発に乗ると、沼ノ端から千歳線に乗り入れて一気に白石まで進むことができる。19:28着。

■第6日目の行動
項番
時 刻
手 段
移 動
区間 累計
31
06:06〜06:50 函館本線 2841D 五稜郭〜池田園
 7
463
32
09:20〜10:03 函館本線 5881D 池田園〜森
 9
472
33
10:19〜11:37 函館本線 821D 森〜長万部
 15
487
34
15:11〜16:49 室蘭本線 487D 長万部〜東室蘭
 16
503
35
17:07〜18:08 室蘭本線 443M 東室蘭〜苫小牧
14
517
36
18:22〜19:28 室蘭本線〜千歳線 2827M 苫小牧〜白石
15
532
 
 白石で06:13に乗る。旭川09:14着。旭川から宗谷本線経由の石北本線に乗る。12:40発に余裕で間に合うのだが、この列車も途中通過のある変則運転。そのため次の13:39発まで待った方が良い。終点上川14:53着。

 え!?

 上川駅では、網走方面下りが1日7本しか無いのだが、そのうち6本が特急。つまり1日1本しか走っていない。仕方がないのでここで宿泊。明日一番列車が、唯一の普通列車である。
 
■第7日目の行動
項番
時 刻
手 段
移 動
区間 累計
37
06:13〜09:14 函館本線 921D 白石〜旭川
 25
557
38
13:39〜14:53 宗谷本線〜石北本線 4527D 旭川〜新旭川〜上川
 15
572
 
 なかなか進めない。苛立ちを感じながら始発の06:16に乗り込み網走を目指す。だ、駄目だ〜。この列車は生野駅を通過してしまう。手前の安国で08:44下車。13:40まで待つ。もう、ここまで来たら、5時間待ちにも慣れた。無事に網走16:10着。
 16:18発の釧網本線に乗ってみる。久しぶりにわずか8分待ちで乗り換えである。原生花園駅を通過するようだが、元々停車列車の設定が無い。釧路湿原も通過だがこれは1日4本だけ停車する列車がある。と言うことはルールはルール。手前の細岡で降りて次を待つ。と言っても今日はもう来ない。

■第8日目の行動
項番
時 刻
手 段
移 動
区間 累計
37
06:16〜08:44 石北本線 4659D 上川〜安国
 9
581
38
13:40〜16:10 石北本線 4665D 安国〜網走
 18
599
39
16:18〜19:44 釧網本線 4739D 網走〜細岡
23
622
 
 翌日、12:22の列車が、一番先に釧路湿原に停車する列車であるが、これは次の遠矢を通過するから乗れない。従って、14:37まで待つことになる。よくよく見れば、この14:29が唯一使える列車であることが判った。他の列車は、釧路湿原に停車する代わりに、次の駅を通過するので使えない。
 待った待った。20時間近くも待たされるとは思わなかった。今回初めての野宿であった。
 何とか根室本線に乗車し、いよいよ長かった旅が終わる。18:43根室着。もう、これ以上下れない駅に到着である。

 さて、どうやって帰ろうか・・・

 (路線検索で調べてみたが、翌日10:45まで待って、連絡バス、根室中標津空港から千歳経由で羽田へ、とのことである。当然といえば当然か)

■第9日目の行動
項番
時 刻
手 段
移 動
区間 累計
40
14:37〜14:55 釧網本線 4733D 細岡〜東釧路
 3
625
41
16:18〜18:43 根室本線 5637D 釧路〜根室
 19
644


 
 こんなことして楽しいの? という声が聞こえてくるが、楽しいのだ。やはり「鉄」の血が流れていることは間違いない。この数日間、地図、時刻表、路線図を眺めながら、時折ネットで各地域の情報を探したり、ホテルを探したりしていると、本当に旅をしているような錯覚に陥る。これで今年の夏は満喫できた。

 あんた、いつまでPCばっかりにかじりついているの? という声も聞こえてきそうな…

(ところが世の中、変な夫婦というのはいるもので、カミさんは、結構、この結果を見ながら楽しんでいたりする。もう充分に鉄の仲間入り:-)



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2005.08.18

いかにも行ったかのような記述がありますが、あくまで架空の話です。本日のダイヤを元に調べていますが、もしかしたら土日ダイヤが間違っているかもしれません。万が一、実践したいと考えている人は、改めて検証しなおしてください。このダイヤどおりに行動して、失敗しても保証しかねます。
 旅はあくまで自己責任、ということでよろしく。