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(大垣のルーツを探るをニ回お休みして)
首都圏暮らしが長くなると、日本、海外ともに、何処に行くにも、あまりに便利なため忘れがちであるが、地方で暮らすと、ちょっとした移動にも大変な苦痛を強いられることがある。日本中どこへ行くのも便利になったとは言え、それは、対東京の話であり、地方から地方への移動は、一旦、東京を経由しなければならないことはざらである。中央集権の弊害なのか、とりあえず東京へ繋ぐパイプを造ることが重要とされている。
各都道府県間の移動を考えてみることにした。
都道府県を代表する街として、とりあえず、都道府県庁所在都市を考える。場合によっては、県庁所在地よりも大きな都市を持つ県もあるが、都道府県の中心は、あくまで都道府県庁所在都市とする。
その都市内の基準点であるが、これも判断が非常に難しい。とりあえず機械的に決めようと、JR駅で、都市名が付いた駅を基本とする。例外として、例えば埼玉県の県庁所在地「さいたま市」は、「浦和駅」としたり、福岡市の代表は当然のことながら「博多駅」となる。
そんな駅は、この街の中心駅じゃないぞ、と言われる場合もあろうが、とりあえず基本的に長距離移動の基点となるのは、JRの代表駅が基本となることが多い。あくまで機械的にということで。
また、県庁の場所が、代表駅から遠く、別の近い駅がある場合も多々ある。例えば岐阜県など。この場合もあくまで県を代表する駅は、県庁所在地名が付いたJR駅ということにしている。東京都も難しい。以前は東京駅を基本とすることに、何の違和感も無いが、都庁が新宿副都心に移動してから、基本駅は新宿じゃないか、との意見もあったりする。しかし、やはりあくまで東京都の基点は東京駅とする。
もうひとつの例外が沖縄県である。沖縄県には鉄道が無い…と言われていたのだが、今日ではモノレールという公共交通機関ができた。しかし那覇駅というのは存在せず、どれを代表にするかを考え、とりあえず「県庁前駅」ということにした。
さて、定義はこれで決めたとして、次の作業であるが、全国47都道府県の相互の移動を考えるので、往復は1同じとして、
46+45+44+…+1=1,081 の組み合わせがある。この1081個の移動時間を全て調べるという大変な作業となってしまったが、ここでも機械的に作業するために、yahoo!のサイトの「路線情報」を用いる。路線と言いながら、空路、航路もあるので、全ての公共交通機関を駆使して、最も高速移動の結果を検出してくれる。この検索ページにて、最速と判断された結果を、県間移動の最速時間とする。
さて、それでは調査結果を示そう。
(念の為書いておくが、あくまで単なる遊びの調査結果である。何時に出発するか、とかの条件は一切無視して、単なる移動時間だけの集計である。また、運賃を無視しているので、無駄な移動をしながらも、最も速い結果を出している)
■最も近い都道府県
これは予想どおり、滋賀県と京都府。17分、というのが検索結果である。20分を切るのはここだけ。
20分台は無く、30分台なのは、32分の東京都と神奈川県、大阪府と兵庫県、33分の岐阜県と愛知県、35分の京都府と大阪府、37分の東京都と埼玉県。
1時間を切るのは、上記を含めて全部で13間のみ。ほとんどが、東京、大阪、京都、愛知がらみであるが、意外なところが、宮城〜福島43分、岡山〜広島53分、栃木〜埼玉56分であり、いずれも新幹線の恩恵。
■最も遠い都道府県
これは意外な結果となった。最も遠い(所要時間が多い)のは、長野県〜山口県の450分※1。最速の結果がこれで、7時間半もかかることになった。もちろん、空路を含めた検索結果であるが、この区間は、空路を用いるよりも陸路が速いと出た。両者共に空路が不便な地域どうしということだろうか。
移動時間が400分を超えたのは、この他、山口〜山形423分、山口〜岩手413分、の以上3区間だけであるが、この2つは空路を用いてもなお、400分を超えている。
また、最悪の長野県〜山口県から順にワースト8位まで、すべてが山口県絡みである。さらに、9位と11位を除いて、13位まで山口が関係している。よほど不便な地域ということなのか。
ちなみに、9位は三重県〜佐賀県382分、11位が山梨県〜広島県378分である。
9位の三重県〜佐賀県も、空路移動よりも陸路が高速と出た。どちらも空港を持たない(あるけど役にたっていない)県どうしの結果だ。
地図上での僻地が必ずしも不便ではないという結果が出たのが興味ある。長野県など、日本の中心地であり、(多少の不便はあるにせよ)平均すれば、そこそこの土地柄だと思ったのだが、まさか最悪のパタンに絡んでくるとは思わなかった。
さて、以上は空路を含む検索であったが、空路を除く、という条件を付加するとどうなるだろうか。
(沖縄県だけは、必ず空路が必要なので除く。航路があるのだろうが、検索結果には出なかった)
答えは、北海道〜宮崎間の1,310分。21時間50分である。最遠地どうしでなく宮崎になったのは、やはり新幹線の影響だろうか。しかし次点としてやはり北海道〜鹿児島1,203分、そして次が北海道〜長崎1,151分となった。やはり地理的に端っこは時間がかかる。
北海道が陸路が苦手なのはどうしようもなく、ワースト14位まですべてが北海道関連。15位に登場したのが、青森〜宮崎959分。そして16位が再び北海道で、17位に秋田〜宮崎924分。そして以降25位までが再び北海道で26位に山形〜宮崎859分となる。
もう完全に、北海道と宮崎の独壇場である。
北海道は、一応、陸続きになっているとは言え、お隣の青森県までですら、空路最速で189分なのに対して、陸路376分と、ほとんど倍近い時間がかかっているため、どこに行くにも空路が速い、という状況になっている。
※1 これは、ある意味バグかもしれない。第5候補(511分)まで陸路が出たのだが、第6候補でようやく空路(羽田経由)が538分で登場。しかし、なぜかこの候補では、長野から新宿に対して高速バスを使うように指示される。ここが「JR新幹線あさま」の116分+αになると、新宿〜浜松町間の23分+αを含めて100分以上短縮できそうだから、400分台前半でも空路移動できそうな気がする。しかし、便数の少なさ、運賃の高さなどを考えると、一般的には陸路の方が良い、というのはあるかもしれないが。
こういう細かい点を、いちいち見ていないので、他にも不可思議な検索結果というのは、あったのかもしれない。
■移動に便利な都道府県(最短時間編)
それでは、各県間移動の時間を全て合計したらどうなるだろうか。
例えば、東京の場合、北海道への移動が202分、青森への移動が191分、岩手への移動が178分、・・・と全ての移動時間を合算するのである。これを、空路ありと空路なしの2条件で合計する。このように、全都道府県で同様に他の46都道府県との移動時間を合計する。
最も数値が小さくなった(移動時間が短い)のは、当然のことながら予想通りの東京都で7,842分。つまり平均170.5分で他都道府県に移動できるというわけだ。
東京の移動を見ると、最も時間を要するのが山口で266分、200分を超えるのはわずか14県しか無い。しかも200分台の前半ばかりである。つまり3時間もあれば東京からどこへでも行けてしまうわけだ。
それでは、空路が使えない場合どうなるかと言うと、北海道が658分で最長、次が宮崎で652分と、やはりここでも、最も不便な地区として、この2つが登場する。
飛行機嫌いの江川卓氏が、宮崎キャンプの取材のとき、陸路を移動すると言うが、これが最悪の県間移動だということを知っているのだろうか。
話を戻そう。
最も少ない数値が出たの東京都で 7,842分 であったが、次はどこかと言うと、ほとんど東京の恩恵を預かる神奈川県で
8,042分。その次が愛知県で 8,262分。以下、大阪 8,353分、京都 8,545分、福岡
8,787分と続く。このあたりはほとんど誤差のようなものだろう。
大阪は東京に次いで便利なのだろうと予測していたのだが、愛知(名古屋)がずいぶん健闘していることと、ほとんど対等のところに福岡がいるのも驚きである。地理的にはかなり不利な場所にありながら6位に着けているのは、空港への移動手段が便利なのが大きいかもしれない。
ちなみに、福岡と同等(と言っては札幌に失礼だが・・・)の北海道(12,783分:36位)は、沖縄(12,852分:37位)と同等の結果であった。
合計が10,000分以下となったのは全部で13都府県だが、岡山を除いていずれも、近隣の大都市の恩恵と言った感じか。
その大都会の、しかも首都圏という立地条件下においてなお、最下位争いをしているダメな県が、茨城県。水戸を首都圏というのにも無理があるかもしれないし、最下位争いと言うには失礼かもしれない(ワースト8位)が、東京近郊に居ながら、秋田、山形、山口、青森などと争っているようでは。
さらに最悪なのが山梨県で、あえて言うなら東京都に隣接する県であるはずなのだが、結果は最下位。13,652分という数値は、東京都の倍近い。次の3県はいずれも九州(長崎、大分、鹿児島)なのは、立地条件の不利であろう。しかし、それだからこそ、上位に福岡が入るのが不思議である。
また、前述の、「最も遠い都道府県」の項でさんざん登場した「山口県」であるが、合計してみると、ワースト5位ということで、必ずしも合計は最悪では無いというのが面白い。
■移動に便利な都道府県(陸路編)
それでは、空路を除外した場合の合算値はどうなるかと言うと、何と順位が大きく逆転し、最も小さい値となったのは京都府で10,410分。旧都の面目躍如と言ったところか。次が愛知で10,452分、大阪10,818分と続く。
まあ、ここまでは大都会であり、陸路も発達しているだろうと思って次を見ると、滋賀11,139分、岡山11,294分と続く。滋賀は、京都とほとんど変らないから近い値になるだろうが、岡山というのは意外であった。さすが新幹線の影響は大きく、岡山から対46都道府県中、27箇所に対して、空路よりも陸路という結果が出ている。
この岡山に次いで、ようやく東京が登場する。東京は便利に見えて、実は空路あっての東京であり、陸路に関してはさほど充実していなかったというわけだ。それでも6位に入っているから上位であるには違いないのだが。
それではダメな方は何処かと言うと、全く陸路移動ができない沖縄を除くと、やはり北海道、次いで宮崎、という結果となった。北海道にいたっては、38,253分という段違いの数値となり、平均831分、つまり14時間弱となる。そりゃ、最も近い隣接県への移動ですら376分、6時間も要しているのだから。
■陸路?空路?
岡山が対46都道府県中、27箇所に対して空路よりも陸路が速いという話を書いたが、他の都道府県でどうなのかを調べてみた。
結果、最も陸路が速いパタンが多いのは、32箇所の静岡、次いで31箇所の岐阜、30箇所の長野、28箇所の滋賀、愛知、とういう順になった。上位の3県は、空港不在(あるいは役にたっていない)県である。陸路が速いと言うよりも、空路が不便な県と言う結果だろうか。しかし、4位の愛知は最速移動で3位に着けているわけだから、決して空路が不便というわけでもなさそうである。つまり、空路もそこそこ充実しているが、それよりも陸路で充分という地域が多いということになる。
それでは逆に、陸路が速い地域が無いのは、沖縄を別として北海道が0。次が宮崎で2箇所、高知、愛媛、鹿児島が5箇所である。本州を基本にすれば離島というのは仕方が無いのかもしれない。本州内での最悪値は、島根、青森の6箇所である。
陸路が便利な地域として岡山は不思議な所で、福島、茨城、栃木、前橋、富山、山梨、といった、遠く離れた場所にも、陸路の方が速い結果となった。岡山は決して空港が不便なわけでもなかろうに、新幹線という手段がいかに便利な存在であるのかがわかる。
空路が不便な地域どうしの場合だと、例えば、岐阜〜佐賀、岐阜〜松江、津〜佐賀、新潟〜静岡、などという組み合わせも、空路より陸路が速いと出た。
空路と言うことで思い出したが、例えば空港便利地域どうしでも、直行便が無い場合にはどこかを経由する必要がある。大抵の場合羽田(東京国際空港)だろうと思ったのだが、中には、非常に意外なパタンもあることが判った。
例えば、鳥取〜宮崎間の移動であるが、何と、最速306分の結果は、
鳥取〜(連絡バス)〜鳥取空港〜(空路)〜中部国際空港〜(空路)〜宮崎空港〜(JR特急)〜宮崎
というコースであった。一旦愛知まで足を伸ばすのが最短ということである。もちろん運賃は膨大な価格になり、44,090円、陸路の21,800円の倍以上である。実際に使う人がいるかどうかは不明だが、他に速い方法を見ると、中部国際か羽田を経由するしかない。大阪が鳥取便を持たないため、こういう結果となったようだ。
しかし6件目の候補として、「JR特急スーパーはくと」で神戸に向かい、大阪国際空港から宮崎へ、というパタンも出た。これだと5時間50分で27,830円と、まあまあ妥当な線かもしれない。50分の違いで値段が倍というのは、確かに最速パタンかもしれないが、非常識な検索結果であるような気がする。
こういう常識的な範囲で、集計すると、また違った結果となったかもしれない。