素人控え「操り浄瑠璃史」


第1部 操り浄瑠璃の成立


目 次 と 概 要




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*第1章 「浄瑠璃」の始まり

 15世紀半ばの室町時代中期に、新しい語り物としてラブ・ロマンス「浄瑠璃姫物語」が誕生。琵琶の伴奏で平家物語を語っていた法師たちが、競ってこれを語り始めて大流行する。その発生と成立の過程を追う。

*第2章 新楽器・三味線の登場

 16世紀中ほどの永禄年間に琉球(沖縄)から新しい楽器・三絃(さんげん)が堺に伝来。これを京都の琵琶法師が弾き始め、改良を加えて現在の三味線のもとを作る。この新楽器を浄瑠璃の伴奏に使うようになるその由来と経過を探る。

*第3章 操り人形との合体

 17世紀初めの慶長年間に、京都で三味線伴奏の「浄瑠璃」と西宮の戎舁(えびすかき)による「操り人形」が合体して、いまでいう人形浄瑠璃ー操り浄瑠璃が誕生した。人形の歴史とその合体までの足取りを見る。

*第4章 ”芸能”の四条河原

 慶長初めの歴史状況や京の都の様子、”芸能の河原”となっていく四条河原の変遷をみたうえで、操り浄瑠璃が四条河原で興行を始めた初期の浄瑠璃作品や芝居小屋の様子を記す。

*第5章 古浄瑠璃の時代

 操り浄瑠璃が誕生した慶長年間から、貞亨期の近松門左衛門登場までの約70年間を「古浄瑠璃の時代」という。京都から江戸へ、そしてやや遅れて大坂へと広がった古浄瑠璃の足取りを見る。

*第6章 古浄瑠璃の最盛期

 明暦から万治・寛文の時代に、京に現われた異風の江戸風大夫や江戸で大流行した「金平浄瑠璃」、大坂に乗り込んだ井上播磨掾の活動などを通じて、操り浄瑠璃の隆盛振りを紹介する。

*第7章 古浄瑠璃最後の光彩

 古浄瑠璃の最後を飾って、京都に山本角太夫と宇治加賀掾という優れた大夫2人が現われ、激しく競い合う。その加賀掾に、大坂の五郎兵衛ことのちの竹本義太夫が見出されて、華々しくデビューするが、1年後に独立をめざして飛び出すまで。