岡山県平和委員会ニュース情報
岡山県革新懇、岡山県母親連絡会、岡山県平和委員会、JCJ岡山などでつくる「12・8平和のつどい」実行委員会は、例年行っている「つどい」を12月8日、岡山市の民主会館で開催しました。
「つどい」では岡山大学法学部の小畑隆資教授が「いま、歴史教科書があぶない」と題して公演を行いました。
「新しい歴史教科書をつくる会」が現行教科書を「自虐的」と批判し、教科書採択を巡っても「学習指導要領に反対している団体の推薦する選定委員を選ばないこと」などを求める請願が岡山県議会で採択され、同様の動きが全国的に広がっていることなどを説明し、この動きの最大の狙いは「憲法改悪」だとして、森総理による「神の国」発言、教育勅語の再評価などの動きとあわせて憲法改悪がねらわれていると指摘しました。
自由主義史観研究会は天皇問題に触れ「現在の教科書は、建国を示唆する表現も皆無、建国神話・伝承の英雄もいっさい登場しない。これでは現在の象徴天皇がここに始まることや建国記念の日の意味などに思いを致すことはない」と批判していることについては、歴史を学ぶのは科学的な目で学ばなければならない、歴史は面白くしたり、神話や伝承から学ぶものではないと批判。
「天皇」についても「大日本帝国憲法(明治憲法)」と「日本国憲法(現行憲法)」を比較しながらその違いを説明。 明治憲法での昭和天皇がそのまま現行憲法の天皇になったためそのけじめが国民の中にもはっきりしない点があるのではないかとも指摘しました。
さらに、現行憲法の順守義務を定めた99条「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負う」の条文に触れ、この条文に「国民」が入っていないことについて、憲法を制定した国民は、統治者を監視し憲法を守らせる立場にある。統治者がこの憲法を守らなかった場合は、守らない統治者を罷免することができると、イギリスのマグナカルタの例を引きながら強調しました。
参加者は、この指摘に改めて「国民主権」の重要性を認識しました。
「県革新懇ニュース」[NO.87 2000.12.25 明日の革新日本をひらく岡山県懇話会(086-284-3256明石方)発行]から転載させていただきました。