話し合い始まる
いよいよコーディネート会社との話し合いが始まりました。当初コーディネータ関O氏が文書で回答してきた改修案では、共用部との界壁がGL工法になっているので、これにグラスウール(ガラスを繊維状にした断熱・吸音材)を詰める、という提案の検討が議題の一つでした。
{注}GL工法について: http://homepage2.nifty.com/juu/yomo02.htm
第一回話し合いには応援に、前述の欠陥マンション被害者A氏に同席をお願いしました。その席で、A氏はこの会社がコーディネートしたコーポラティブハウスで、私が申し込む前に完成した物件で、よく似た間取り(メゾネット)で類似の騒音クレームが既にあり通常のマンションではありえない、大掛かりな修補を全額業者負担でやった事実を突きつけました。また、専門家に既に来てもらいクレームに値する騒音であると言われたこと、私から騒音測定のお願いをしたことも告げました。そのときの話し合いの一部を再現します
A氏: Yさんは共用部の設計を担当されたわけですから、当然日本建築学会の遮音性能基準を設計の際の指針にされているわけですよね?
Y氏: (無言)
遮音性能基準を知らない建築士だったのです。
A氏はグラスウールの充填は騒音対策としては効果が期待できないことも指摘しました。この方法による修補は前述の建築音響のX氏からも効果なしと言われていました。日本建築学会の遮音性基準の本でも「コンクリート造集合住宅では、界壁は150〜180ミリ厚であっても、ボード類の内装壁をGL工法で付加した場合には遮音性が低下する」とはっきり書いてあります。A氏は音源をモトから絶たなければ軽減することは出来ず、受動的な対策でなく、根本的な対策、客観的指標として、騒音測定の必要性も伝えました。
重役同席の第二回話し合い次の話し合いにはコーポラティブハウス事業担当重役(当時、現副社長)N氏が出席、その席上、以下のような発言がありました。この会社が作成した議事録のほんのさわりです。
*客観的な目標値を決めるためにも専門家に音を測定していただく。
*できることを対応させていただく、具体的には集合ポスト、エント ランスの床の音、他住戸からの音、共用部の確認も含めて対応しま す。測定費用、工事費はコーディネート会社負担。
*私どもとしては気持ちよく住んでもらいたいと思っており、その一心でできることについてお話させていただいております。
こうした発言が実はとんだ食わせもの。後で豹変する、ジキルとハイドです。
騒音測定
うだるような暑さの八月、二日の予定で測定が行われました。二日になったのは音源があまりに多かったからです。真夏でも窓は閉め切り汗だくになりながらの作業でした。測定は日本建築学会の定める方法で音源係が想定しうる生活騒音を人為的に出して測定しました。