測定結果
測定をやってから2ヵ月後、結果報告がありました。結果報告の一部です。

「(社)日本建築学会遮音基準によって評価した結果、N−35、一級以下の性能と評価されるものが今回の調査範囲で15件あった。そのうち共用部からのものとして6件あり(あとの9件は専有部からのものです)、この騒音源については何らかの対策が必要と考える。他住戸からの音の幾つか(詳細は省略しますが等級外もあります)に関しては改善方法の検討が望まれる。

共用部が音源の生活騒音

1)宅配ボックス開閉(N−40)

2)メールボックス開閉(N−50)
3)メールボックス新聞投函(N−50)
4)出入り口自動扉(N−40)
5)エレベータ昇降衝撃音(N−40)
6)駐輪機作動(N−45)                             
{注}遮音性能について:
遮音等級D=界壁の空気伝播音をいかに遮蔽するかという性能を表すもの。D―・・の数字が高ければ高いほど遮音性能は高い。

遮音等級L=床衝撃音を表すもの。L−・・の数字が低ければ低いほど遮音性は高い。

室内騒音N値=遮音等級と違って、実際の騒音のレベルを示すもの。ここで測定したのは内部からの騒音、すなわち上下階の考えうる日常の行為が出す音(歩行音や引き戸、落下音など)、設備機器など。N−・・という数値が高ければ高いほどうるさい。

建築学会の遮音性能基準では、建物・室用途別の騒音等級を、特級、1級、2級、3級と規定している。特級は特別に高い性能が要求された場合の性能水準、1級は建築学会が推奨する好ましい性能水準、2級は一般的な性能水準、3級はやむを得ない場合に許容される性能水準に相当する。

建築物

室用途

騒音レベル(dBA=デシベルA)

騒音等級

 

1級

2級

3級

1級

2級

3級

集合住宅

寝室・居間

35

40

45

N-35

N-40

N-45


建築学会の遮音性能基準の本には「万人の日常的な生活行為で不本意ながら発生する音については、少なくとも、一般の人にとって気にならない程度にまで住宅側の性能を向上させるのが建築家の社会的責任であろう」といっています。また、「ポンプ、エレベータなどの共通設備機器の運転により生ずる固体伝播音については、レベルの問題ではなく、聞こえるかどうかが問題になる。ポンプなどの純音性の成分を含む騒音(自動ドアもこの仲間)は、一ランク厳しい値で評価したほうがよい」としており、現に3級であっても一般売買の分譲マンションで契約解除ないし損害賠償の判決が出たケースも複数あります。