NIfty「波紋会議室」の関西メンバーと中部メンバーのOLMです。関西の猛者が中部組に挑戦?

関西組には九州の助っ人が、中部には紀州組が加勢。さて、その顛末は・・・。

新春OLM(分川池・奈良県

99年2月


「ええぇぃ、次は、分川池でリターンマッチじゃぁ!!」

昨年(98年)11月、「多賀池にて待つ!!首を洗って来い!!」と中部連合に挑戦状を叩きつけた「関西極道波紋倶楽部」は、紀州の参戦を得た「中部連合」に儚くも撃沈した。で、傷も癒えない間にすでに次の作戦を練っていたようだった。

関西と中部の99年最初の戦いは、紀州の和竿連合の参戦と単騎で殴りこみをかけてきたカタエさんを加えた豪華絢爛の勇姿が勢ぞろい。さながら「へら釣りバトルロイヤル」の様相を呈した。

さてさて、戦場の「分川池」である。

奈良県にある関西で一番魚影の濃い管理釣り場としてその名が通っている。東西に長く、元は分川という川を網で仕切っている。ロケーションは、準山上湖という趣である。釣り新聞や雑誌では、盛期では例会組のトップクラスは300枚を超えるという記載がある。直前の情報でも「3発ダンゴ打てば、水面はヘラで真っ黒。」ということだった。

クワマン号には、飄助さんとそのお友達の林さんが同乗していた。二人とも正真正銘の「大トラ」である。何せ、待ち合わせ時間のam3の30分前にはデンと、待ち構えていたのである。車中でも、もっぱら分川池の「真っ黒」の話で持ちきりだった。んが、そんな皮算用とは裏腹に、桑名東ICから東名阪で奈良県に向かう途中の外気温を示す寒暖計は確実に2℃づつ下がっていった。

「ほんとに、外気温が-5℃とかでも、マックロになるんかしらん?」と異口同音に話をしていると、見覚えのある車がスッと追い越し、先導車のようにいる。上野の死神さん(すごいハンドル名)と思うまもなく合流地点で再会。

「分川池」の最大の弱点は駐車場のスペースだろう。駐車違反のキップは切り放題になるかも。(ま、そんな無粋なことはないと思うけど。)

予定どおりam5に着くとすでに何台かの車が停車していた。まだ、星空がきれな夜明け前なのに。と、見覚えのある紀州愛妻号からおしどりが登場。関東から紀州に和竿師の弟子入りしたヘラ夫さんとその奥方のミカリンさんだ。相変わらず、仲むつまじい。

早速、関西組を迎え撃つべく作戦会議。場所は、ほどなく歩いたところにある高速道路のパーキング・エリアのレストランである。あきれることに、ご丁寧にもパーキングエリアに登る専用の階段まである。普通は、閉鎖されているようなところだ。どうも「分川池」専用の出入り口のようだ。ちょっと、驚く。

悴んだ手が温まってきたころ、例によって賑やかな集団の登場。加えて、カタエさんも妙にさっぱりした顔つきで自慢の名刺をばら撒いている。これで早朝のレストランは、一変した。「吉本」の巡業組のような賑わいだ。放っておくとお昼まで居座りそうな雰囲気を感じ取ったのはボクだけではなさそうで、誰ともなく「さ、行きましょうか。」と声がかかった。

まだ夜明け前だというのに、池の入り口に荷物を並べた。例会組を差し置いて先頭にいる。寒いのは寒いのだけれど、ボクの周りは妙に暖かかかった。関西組の熱気だ。死神さんの提案でこの池で一番お日様があたる桟橋に並んだ。

入り口から朝太郎さん、カタエさん、まきさん、もじりさん、クワマン、死神さん、飄助さん、林さん、SIVAさん。後からくる山彦さんの席を空けてヘラ夫さんとミカリンさん夫妻が並んだ。

「で、みんな〜。今日は最長寸で勝負だよ〜ん。豪華な賞品もあるからねぇ。」幹事に復活したもじりさんの掛け声とともに、各々エサ打ちを開始した。

身支度を整えると、霜ががんがん降りてくるのがよくわかる。暗香の季節とは、とてももえない。もじりさんは、切った板オモリが、ボクは玉網が桟橋にくっついてしまっているし、ホットコーヒーも速攻でアイスコーヒーになり、作ったエサはあっという間にシャーベット状になっている。ボクがヘラならこんなエサは、絶対食わない。

他の桟橋に座っている釣り人も相当な重装備である。おまけに、水面は見る見る間に薄い氷が張ってゆく。日陰になっている桟橋では、みんでエサボールに水を汲んでバシャバシャと水面を攪拌している。

誰ともなくつぶやく。「ほんとに3発で水面が黒くなるんかなぁ。・・・」

もちろん、なるわけがない。3発どころか打てども打てども、さわりすらない。魚影が濃いとの話で、ボクは9尺の床で両ダンゴからはじめた。で、2時間ほどは「自動エサ打機」と化してしまった。嫌〜な予感がした。2500円払って*−ズを食らった正月3日のことも思い出した。

隣では、死神さんやもじりさんが、「おっかしいなぁ。」と、まきさんが、「なんや、これぇ。こないだとは、全然ちゃうなぁ。」と呟いている。中部のメンバーも、今日ばかりは無言である。

10時ころになって、やっと飄助さんが一枚ゲットした。あとは全員沈黙。いや、関西組はこんなことでは無口にならない。かえって舌が滑らかになってゆく。ボクは引き込まれないように、竿を換えタナを換えエサを換えた。んが、そんな努力は空しく時間を費やす言い訳にしかならなかった。ボ−ズの恐怖が全身に襲い掛かってくる。

紀州の竿師山彦さんが到着したのは、いつだったんだろう。まったく、覚えていない。いつのまにか隣に来てくれて「どーです?」「16尺でなんとかさわりがあったんですけどねぇ・・・。」振り向くとオレンジ色のブルゾンを着た人がいた。え
?まさか、こんなに若いの?というのが、正直な第一印象。

「真っ黒になるはずの水面は、どーなってんだろ?」ボクは誰にでもなく呟いた。「ごめんね〜。」死神さんがやさしくフォローしてくれる。「でもさ、ボクも誰かさんと一緒のときっていい目にあってないんですよねぇ。室生ダム(ボ−ズ)、上野の野池(同)、甲南池(食い渋り)。」返事に窮した。藪をつついてしまったようだ。

それでも昼ころになって、ようやくサワリらしきものと遭遇できた。自分では管理池の最終兵器と呼んでいる8尺の段床。クワセはうどんで勝負するしかなくなった。もう、これで打つ手はない。で、やっと1枚を釣り上げてランチタイム。なんとか、恐怖の金縛りから解放された。昼食は、サービスエリアのレストランに集合した。と、中にはソレと見れば明らかに普通の観光客とは違う輩がいる。つまり、ボク達と同じ格好をした人々である。ここは、「分川池」の専用食堂になっているようだ。

ボクは、ボ−ズの呪縛から逃れて口が軽くなった。「バラケは段バラと冬のばらけで決まりだよ。」「クワセはうどんだね。グルテンはペケ。」まるで、酔っ払いの戯言のように吠えまくった。もちろん、誰も聞いていない。

午後になって風が出始めた、飄助さんが新作の玉ウキを引っ張り出して、浅ダナのせセットで確実に釣果を伸ばしてゆく。たまらず死神さんもこのウキに飛びつき、同様にシボリはじめた。林さんも確実に竿を曲げている。一方関西組は(口先は別として)それでも微動だにしない。竿はおろかタナも変えない。床の釣りで意地の張り合いをしているとしか思えなかった。

と、一番左のミカリンさんが、竿を絞った。ヘラ夫さんは相当な衝撃を受けたようで、そのあとめでたく1枚釣り上げたときは、子供のようにヘラを両手で抱えてみんなのところに握手を求めてきたほどだった。あの沈着冷静なヘラ夫さんにして、である。

ボクは7尺を忘れたので、仕方なく8尺の竿のままで仕掛けをちょんぎり、間に合わせた。これがよかったのか、本日最長寸をゲット。が、これは出会い頭というもので、実際、そのあとみんな遠慮して、もじりさんとボクの席の間にあるメジャーには近づかなかった。

日中はこの池で一番日当たりのいい場所に陣取ったおかげで、ポカポカとしてきた。案の定、となりのもじりさんが大の字になって寝てしまった。それでも、関西の勇である。大の字になった右手は、カラツンを合わせていた。

ひょいと見ると、カタエさんが席にいない。あまりのシブさに作戦を「手放し攻撃」に変えたようだ。で、その成果があってか、待望の1枚をゲット。お隣で朝から一所懸命にエサ打ちしていたまきさんが、かいがいしく水面に引き込まれた竿をあげて事無きを得た。九州へのおみやげができた。

結果論ではあるが、この日はもじりさんから右隣に並んだ人たちは(カタエさんを除けば)全員、撃沈した。朝太郎さんの右側の人たち(5〜6人)はみんな両ウドンで床をやっていたが、さわりがたまにあるだけとのことだった。

こんな状況は、誰も想像していなかったようで、お決まりのボヤキがあちこから聞こえていた。関西組で唯一面目を保ったのは、SIVAさんだ。多賀池のときもそうだったが、実にしぶとい。

時計を覗くとpm4になろうとしていた。すっかり肌寒くなったのでもうお開きかな、と思ったときに、まきさんが「30分延長〜!!」と宣言した。それまでとなり同士で、「あ、あぁぁ、なにアタリに合わせてんの?信じられへんなぁ。」などと罵り合っていた二人は、この30分だけは仁義なき戦いに突入していたのだった。「あれ?合わせていいの?」というもじりさんの問いに、「何言ってんの。これからは、何でもアリやでぃ。」とまきさん。最後まで「吉本的会話」だった。

こうして「関西新春OLM」はお開きを迎えた。駐車場で全員集結。まきさんの参会の挨拶と授与式が厳かになされた。山彦さんからのプレゼントは、紺色のパーカーだ。背中に「山彦」のエンブレムが輝いている。

開催主催者の関西組には残念だったが、賞品は中部の面々が紋総ざらいした。最長寸争奪杯の栄光に輝いたのは、クワマン。で第2位が死神さん。お下品な竿頭が飄助さんで、第2位が林さん。

とまあ、今回の「関西新春OLM」は、「MAG−net波紋」のお披露目パーティーのようになってしまったが、このあくなき関西組との戦いは、まだまだ続くのである。さて、次なる戦場は?