| 今年の8月14日は、お盆休みと記録的な局地的大雨で道という道は車で溢れかえっていました。特に長野県の中部地方は、どでかい雨雲にすっぽり入ってしまったようです。そんな中でPC通信の仲間と「中綱湖」でミニミニOLMが強行されました。 | |||
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肝心なOLMのときに限って、こういう展開(大雨!)になっちゃうんですよねぇ。ほんとに困ったもんです。(^_^;) でも、釣果のほうは結構、よかったんです。(^_^) |
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夏休みミニミニOLM(中綱湖・長野県)
「ども。明日、行くから。お昼までだけど。」
13日の夕方、車の中に七輪や炭を詰め込んでいると、Joe's(ジョー)さんから電話がかかってきた。世間並に実家にいるという。
「雨、降ってるよ。」
言外に、ボクのせいのようないい言い方だと聞こえてしまい思わず「通り雨ってやつでしょ。」などと減らず口をたたいてしまった。命名された「どしゃぶり男」は宗旨替えした。はずだ。
TVでは、近くの私鉄が大雨で運行を中止しているというニュースが流れていた。愛知県と岐阜県には、大雨洪水警報も出ている。行楽には十分注意を、などと余計なことまで言っている。通り雨にしては、ちょっと大げさだ。ちょっと早いかも知れないと思いつつpm9過ぎに車のエンジンを回した。
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「きれな星空ですねぇ。今日は、いい天気になりますよ。午後からは。」
月明かりはなくて、ボク達の上だけぽっかりと星空がある。まるでここ「中綱湖」の上だけが晴れているように思えた。名神の岐阜羽島ICから長野自動車道の豊科ICの出口まで間断なく降っていた雨がウソのようである。
と、北の空で流れ星が走った。いやいや流れ星にしては、大きさが半端じゃない。きっとペセウス座流星群に違いない。続けざまに二つ。まるで水墨画の達人が渾身の力をこめて筆を流したようだ。ボクは思わずつぶやいた。「40上、40上、40上。」と。
「暗くてわかりませんが、目の前に桟橋があるはずです。ちょっと仮眠しましょうか。先に起きた方が起こし役ということで。」
「中綱湖」には何度か来ているという土肥さん。ここの地べらの引きは格別で、うまくすれば浅いタナでも尺上も上がるという。「河口湖」のノッコミが終わるとフ抜けになるなどと冗談を言いつつ、いつもながらにこやかに解説してくれる。
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フロントガラスに叩きつける雨の音で目が醒めた。土肥さんも車の外にいる。明るくなって「中綱湖」が全景を現している。
「中綱湖」の第一印象は、こじんまりとした平坦なダム湖、といった趣だ。
南北にホソ長くて、右手(北)が上流。「青木湖」から水が流れ込んでいる。向側にも釣り人が何組か入っているようすがよくわかる。睡眠不足とタバコのヤニがこびりついた目に青葉がジュワッっとしみる。流れはほとんどないようで、水は青々としている。空は梅雨空のようにどんよりとしている。
土肥さんが狙っていた桟橋には、すでにパラソルの花が二つ咲いていた。あと二人ぐらいはもぐりこめそうだったが、折角、広々とした山上湖にきているのだから無理をする必要もない。早速、他のポイントを探すために湖岸をぶらつくと、そこかしこに刈り込みがあり、どこでも入れそうだった。湖面ではもじりがあちこちにある。
「今日は、楽勝ですよ。こないだより、よっぽどいい感じです。」
ボクの不安を見越したように、励ましてくれる土肥さん。天気のことといい、どんなときでも楽観的な土肥さんに言われると、きっとそうなんだ、と思える。しょぼつく雨の中で準備が終わった。千葉から来たと言う4人組の一人が話しかけてくる。へら師は、自分のテリトリーだと他人に対して仏頂面になる人が多いように思える。でも遠征先などで少し不安になると、とても謙虚になる。
「できるだけ長い竿で、ドボンが良いと言われました。」
正直に言った。遠征隊員は、一応、感謝の意を表したようすで耳を傾ける。が、やれ雨だ、やれ腱鞘炎だとか言って、結局、自分が納得できる釣り方を選択してしまう。これもへら師の習性なのだろう。
「どこにいるの?」
Joe's(ジョー)さんを誘導して、再会の挨拶もそこそこに仕掛けを作りはじめた。
例によって迷っていると、
「ハナからどドボンにした方がいいよ。セット。」
「いいんじゃない。21尺。」
「『底バラケ』? いいんじゃない。」
「誘導糸の太さ? ナンでもいいんじゃない?」
「ちょっと(トップが)出過ぎだな。」
と、こと細かくアドバイスしてくれる。ボクは、今まで21尺ではニジマスしか釣れていない。ドボンなんて、アタリさえ見たことがない。雨は止むようすもない。気持ちは、どんどん沈んでいく。
「あ!」後ろで、ボクのウキを眺めていたJoe's(ジョー)さん。
エサ打ちして数投目、竿から手を離してボーとしていると、2節出ているウキのトップが消し込んだ。まるで宙でのアタリだ。もちろん、空振り。何となくサカナの気配は感じる。ま、ジャミだろうと思いつつエサ打ちを繰り返し、何投目かにエサ切りをしようと思った瞬間に、また、消しこんだ。
ゆっくりと合わせると、今度は手応がある。独特なコンコンコンという竿の感触。上がって来たのは8寸ぐらいの、へら鮒。開始30分の出来事だった。
「やっぱりな。 土肥さんがバランスでやっているいみたいだから、最後まで結果を比べてみよう。それにしても(釣れるのが)早いなァ。」とJoe's(ジョー)さん。
あまりにもあっけなく釣れてしまったので、拍子抜けしてしまった。放流モノとは言え、この広い湖でたった30分でボーズの恐怖から開放されてしまったのだ。ほんのちょっと、星に願いが届いたのかも知れない。
もじりさんからの、エールとも誰かさんへの原稿の催促ともとれる電話があったころには、5枚のへら嬢と遭遇できた。サイズは、一番大きいのが泣き尺。あとは、7〜8寸といったところ。結局、この日に上げたへらは、全部で15枚。それにしても、出来すぎである。
「よく絞ってるね。どんな釣りしているの?」「バラケは打っているの?」
今朝方話しかけてきた千葉の遠征隊員のひとりが、後ろにいた。ボクはほんの3時間くらい前に言ったことを繰り返して言った。
「え? えええぇ〜? オカメ〜〜〜ェ?」
土肥さんは、深宙にしてカラツンの嵐に突入したという。確かに、ナジミ際にサワリがある。ナス型のオモリが底につく前に、ウキが消し込んで鱗がかかっていることもあった。いつもなら、間違いなく2本くらいの宙で悶えるところだ。怖くて出来なかったけど。
後は、雨があがるのを待つばかりとなった。さすがに雨の中で七輪は出せない。今日は、とっておきのミノを用意したけれど。次回からはターフも用意しなくちゃ。雨は、時折強くなることがあっても、止むことはなかった。何故か、雨脚が強くなると、アタリもなくなる。
「『上がりべら』にしようか?」
pm2ごろになって、雨の波紋で21尺の先にあるウキが見にくくなった。未練はあるものの、自然には勝てない。8寸ほどの放流モノを追加して小雨の中で片付けた。
何とかバランスで頑張っていた土肥さんも午後になって、たまらずドボンにチェンジした。とたんに3枚をゲットした。さすがである。Joe's(ジョー)さんも後から来て、とっとと2枚釣って昼には帰京した。粋な釣行だ。
土肥さんは、これから日本海に向かって4時間走り、フェリーで津軽海峡を渡るという。PC通信のボードへの書き込みは冗談ではなかった。ボクは一瞬、サイフの中身を計算したが、もっとシビアな現実があることをすぐに思い出して我に返った。中央道の大月と八王子間は大雨で通行止めになっているという。覚悟を決めて帰ることにした。
釣行データ
【釣 行 日】1999/08/14
【時 間】6:30-2:30
【都道府県】長野県大町市
【対 象 魚】へら鮒
[釣り場名]中綱湖
[ポイ ント]東側桟橋の並び
[天 気]雨、時々、大雨
[使 用 竿]21尺
[道 糸]1.2号
[ハ リ ス]上0.8号、下0.6号
[ウ キ]たふまん2号
[上針と餌]改良ヤラズ 8号。底バラケ+バラケR
[下針と餌]同 6号。オカメ(小)
[水 深]3本ちょっと
[タ ナ]ドボン
[釣 果]30.0cm、28.0cm(いずれも目測)含む15枚
[ひとこと] ドボンでもカラツンってあるんですね。