河口湖の50上(山梨県)

                                                2000年6月4日


「ガン!ガン!ガン!!」

リア・ウインドを叩く音で目が醒めた。
とは言っても、フラットにならない座席で寝ているのだから、熟睡しているわけではなかった。こんなもんは、慣れなんだろうけど、サンデーへぼ師では、なかなか車の中での睡眠は難しい。

待ち合わせ場所に到着したのは、4日のAM2。家を出たのが3日のPM9過ぎだったから、おおよそ5時間のドライブだ。道は、一昨年も去年も通ったので間違いようがなかった。
ただ、全国的に実施されている高速道路のリフレッシュ工事の影響もあって、東名高速には名古屋西ICではなくて、岡崎ICからのアクセスだった。こっちの方が20KMほど距離的には短い。が、結局、時間はかわりない。ここまで約300KM。

「紫煙さんは、もう、釣り台を出してますよ。青山さんも入場してます。」

二人ともNIFTYの「波紋会議室」の仲間で、関東組バリバリのトーナメンターである。
青山さんは、本来は、奥方とトレッキングに来ていて、その間隙をぬっての釣行だという。AM8:30には納竿というから、わずか4時間ほどの釣行だという。こんなことは、誰にでもできるわけではなくて、長年の信頼関係がなせるワザである(ほんとのところはどーなのかぁ^^;;。)

紫煙さんは、2週間ほど前、ほとんど初めての野の釣りで、型はともかく、ここでイレパクを演じてすっかり河口湖にハマリそうになっている。「家から2時間ぐらいだよ。この距離ならば、毎週来ようかなぁ。」なんて、家では発言禁止用語になっているはずのセリフが飛び出す。

薄ぐらい中のブッシュを抜けると、二人ほど先客がいた。まだ日の出には時間がある。黒い湖面にはナイターウキが点滅している。あちこちで魚がハタイている。ちょっと騒々しいくらいだ。湖面の藻がある付近でも、さかんにもじりがある。もちろん、へら鮒だけではなくて、トビウオのように湖面を跳ねている魚もいる。果たしてへら鮒も(浜に)入ってきているのか?

早速、釣り台を設置した。場所は、身の丈ほどあるアシの切れ目で、タチは50cmぐらいだ。根掛かりが激しいが、ほんの一箇所だけウキがなじむところがあったので、18尺で繰り返し打ちこむ。
ところが、やっとサワリが出たと思ったら、ウキ先にバスボートが居座ってしまった。おまけにコッチに向かって竿を振り始めた。ついでに、足元に来た3匹のコイがいきなりハタイた。警戒心などまったくない。おかげでボクは全身ずぶ濡れになってしまい、あっさり場所替え。

他のみんなも、あまり状況はよくない。ともかく、水深が浅いところのもってきて、目の前でボートを固定させてルアーを振りまくる釣り人がいるもんだから、そうでなくても警戒心の強いへら鮒は食い気も色気もなくなってしまう。

それでも、青山さんはプレッシャーのかかる短い時間で2枚をゲットした。やはり、うまい。脱帽。

と関心してるばかりじゃぁ、能がない。様子では、両グルテンでは厳しい。で、畢竟、セットの釣りになる。ダンゴとグルテンにした。青山さんが納竿してすぐ、ボクの竿にもやっとへら嬢が来た。サイズは8寸ほどの小ぶりな放流ものだ。なんとなく、釣った気がしない。目指すは何といっても40上、いや、50上である。が、次にヒットしたのはブルー・ギル。おまけに、またもや目の前にボートが漂いはじめた。

しかたがないので、先客の二人が帰ったあとに場所替えした(必殺、コバンザメ釣法^^;;)。
もう、サイズがどーのこうのなんて言ってられない。ともかく、アタリが見たい。で、タナを計っていたら、白いタナ取りゴムをバスが追ったのか、いきなりカラ針に30cmほどのバスがかかってきた。

まあ、魚っ気があるだけもヨシとするしかない。
気を取り直して、両ダンゴの合間にグルテンを食わせに使ってみたら、なんとかへら鮒が釣れ始めた。折しも小雨が降ってきて、ボート組が撤収したのが幸いしたのだろう。その後は、ほとんど管理池のようにウキが動き始めた。いや、管理池そのものと言った方が近い。カラツンの嵐である。

消しこみ!空振り。消しこみ!!スレ。戻して、ツン!!空振り。アゲてツン!!スレ。(ーー;)

21尺で2本くらいのタチなので、エサのタッチはどーしても決まってしまう。そんな中でギリギリの柔らかさでヒットし始めた。どーいうわけか、リャンコで釣れてきた。二枚合わせて、50上。(^_^メ)
もちろん、ボクだけではなくて、本日のナビゲーターでもある河口湖フリークの土肥さんや無理やり仕事の段取りをつけて来た紫煙さんも盛んに竿を絞っている。

湖面を見つめる土肥さん

河口湖のへら鮒

むふ。今日はいただきだな。(土肥さん)

河口湖の50上?・・・。(^_^;)

と。気が付くと、若い二人の男性が後ろからボク達を見ている。歳は、ハタチぐらいか。
バサーのオカジャミさんかと思っていたら、なんとへら師さん。しかも、巨ベラ(もちろん野釣)オンリーだという。真冬でも1週間ほど泊まりこみでアチコチのダムを攻めているという。
そんな話が始まると、名前も知らない者同士でもすぐに話がはずむ。それにしても、この若さでダム屋さん家業とは。嫁さん、苦労するだろうなぁ。(^_^;)

雨もあがって、日が差し始めた。
相変わらず、7〜8寸ほどの放流モノは、そこそこ釣れる。まあ、2年間もボーズをくらったのだから、挨拶代わりにこのくらい釣れてもいいだろう。しかし大型はとうとう姿が見られなかった。最寸は36.5cm。残念ながらこれはスレ。

後ろ髪を引かれる思いだったが、PM3時にボクだけ帰ることにした。こんなときに限って、翌日の日曜日に野暮用が入ってしまう。これだから、いつまで経ってもうまくならない。

帰り際に、お隣の「西湖」を覗いてみた。舟組だったが、そこそこ竿は曲がっていた。今年は、魚の活性が高いのかも知れない。へら鮒以外の魚もよく釣れていた。

さて、来年はどーなるでしょうか?

おしまい。

《釣行データ》

【釣行日】2000/06/04
【時間】5:00-14:30
【都道府県】山梨県南都留郡
[釣り場名]「河口湖」
[ポイント]芦浜
[天気]くもりのち小雨
[使用竿]21尺
[道糸]1.2号
[ハリス]0.6号(30+37)
[上針と餌]改良やらず8号(ダンゴ+グルテン)
[下針と餌]上針と同じ
[水深]2本
[タナ  ]底ちょいぎり?
[釣果]2枚で50上。他多数。