ないしょの40上

2001年6月17日

数年前に腎臓結石でひどい目にあった。文字どおり、悶え苦しんだ。その時、乗り物に乗るのが怖かった。特に一人での車の運転は、ヒヤヒヤものだった。突然と襲ってくるアノ痛みが運転中にあったらかと思うと、背筋が寒くなる。でも最近は、そんな兆候も減ったので安心していた。

車の運転をするということは、何よりも健康が優先される。普段はともかく(^_^;)、釣行のときは特に注意をしているつもりだった。しかし、不覚にも今回は予想を超えた事態が発生した。
簡単に言えば、下痢だった(食事中の方、ごめんなさい。(^_^;))

今回の釣行は、I_NETで知り合った木曽川のIさんとの同乗だった。夜中に一人で運転することを考えると、とても安心感があった。そのせいではないのだけれど、うっかり夕食を食べ過ぎた。
好物のニンニクの芽と牛バラの炒め物、餃子、蜆の味噌汁、サラダ、ごはん。とどめは冷たい麦茶。いずれも、ちょっとばかり、食べ過ぎてしまった。

案の定、岐阜羽島IC(名神)を乗ったところあたりから、お腹に異変を感じた。東郷SAで第一弾をオッパッラたつもりだったが、上野原SAで極限に達してしまった。背筋から冷や汗が流れる。額には脂汗だ。いつもは寝てしまうような時間帯だが、目は血走っていた(と思う)。まあ、つまるところ自分のせいなのだけど、このまま東名を走れるかどうか・・・。SAの売店には薬局はない。

どうなることかと思っていたが、Iさんの機転で売店のおじさんに交渉して、正○丸を貰ってくれた。これが正解だったようで、暫くすると、ほとんど回復した。やはり、遠征は一人では怖い。

さて、一抹の不安を抱きながらの運転だったが、約束の集合場所になんとか到着できた。
AM2。2時間ほど仮眠がとれた。

「ども。おひさです。」

いつも明るくて、遠征では絶大な信頼がおける土肥さんとの再会ができた。
GW明けに大沼(函館)に行って、21尺の穂持ちを破壊されたことなんかおくびにも出さないその明るさは、本当の意味でのへら師なんだと思う。

2週間ほど前の会話。

クワマン;「アレ(入鹿池)以来、近所の野池でひどい目にあっていてねぇ。今年の河口湖はどお?」
土肥さん;「例によって、ムラがありますね。でも、結構、いいカタモノがでてはいますよ。」
クワマン;「だけんどさぁ、3年続けてアレでしょ。なんか、いい知恵ないかなぁ。」
土肥さん;「そうですねぇ。ないことはないですけど・・・。」
クワマン;「なによ?もったいぶらないで教えてよ。」
土肥さん;「ん〜。ナイショなんですけどねぇ。」
クワマン;「大丈夫よ。オラ、身持ちと口は硬いからさ。」
土肥さん;「ん〜。ぢつはですねぇ。アルところでナイターの釣りでいい結果がでてるんですけど。」
クワマン;「いいんしゃない、それ。ノッタ!!でどこ?それ。」
土肥さん;「Z湖なんですけどね。」
クワマン;「・・・往復だと750kmぐらいか・・・。よし!!決めた。」
ちょっと、フィクションが入ってますが(^_^;)、概ね、こんな感じで場所が決まった。

5月16日AM4:30。
取り敢えずは、Z湖を一周してみた。が、もじりが全くない。もちろん、ハタキもない。(ーー;)

クワマン;「ど、どすべーよ。コレ。」
土肥さん;「ま、本命はナイターですから。午前中は様子見で深いところでどうでしょ?」

まったく、どんなときでも楽観的なこの青年には頭が下がる。
というわけで、21尺を振れるところでウォーミングアップと決め込んだ。後から土肥さんのとなりで竿を出し地元の釣り師らしきおじさんは、魚種はともかくイレパクである。どうもこのZ湖は相当なクセがあるようだ。タナゴムでタチを計ると、21尺で3本ほどあるのだが、このままカラ針にして打ちこむと、ウキが立たない。土肥さんの解説によると、相当数の藻が群生していて、その藻面か藻穴を狙う釣りになるという。だけど、どこが藻面でどこに藻穴があるのかは、当然、わからない。地元のおじさんらしき釣り人は、どうやらそのポイントが分かるらしくて、慎重にエサ打ちしている。

ようするに、ボクのようなアバウトな釣り師には、もっとも不向きな釣り場なのだ。

土肥青年 いつも明るい土肥さん。

隣の黄色いジャケットの釣り師はイレパク状態。

難しい釣り場だ。

最初に竿を絞ったのは、案の定、土肥さんだ。が、へらさんではないらしい。な、なんと釣れたのはニジマス。ボクの左隣のちょっと出っ張りに竿を出したIさんは、バスを釣り上げた。

木曽川のIさん お気入りの19尺を振るIさん。

 

Z湖のニジマス 美味そうなニジマス。
(どうしても食いモンの方に興味がいってしまうクワマンの思考。)


チャンベを釣る土肥さん なんだかんだと言っても、きっちりへらさんをゲットする土肥さん。

「チャンベですけどね。」と余裕の表情がニクイ。(^_^;)

結局、ボクが釣ったのはバスとブルギルとニジマス。なんとも不安なスタートになった。

z湖のブルーギル 針を飲み込んだブルーギル。
泣き尺です。(ーー;)


救いだったのは、東名での土砂降りが避けたことだった。どんよりとした雲は垂れ込めてはいたが、なんとか雨具を使うまでもなくナイターに突入できそうだった。

お約束のお昼ねタイムは、近所の日帰り温泉宿に案内してもらった。
露天風呂やサウナもあって、2時間までは1000円。3時間ほど仮眠もとれて1500円は、お手軽だ。大広間でトドのように横になって爆睡できた。もっとも、たまたま団体の観光客が押し寄せて、夢の中で暴れまわっていたが・・・。

お茶目な紫煙さん こような釣台のセットは、もちろん管理池では無用。

すっかり野生派になった紫煙さん。とっても、お茶目です。(^_^;)


関東でバリバリのトーナメンターのはずの紫煙さんは、すっかり野釣りに嵌ったようだった。
約束の4時には1時間も早いのに、もう下見で徘徊しているという。バックの中を覗くと、管理池では金輪際使いそうもないヘッド・ライトとか、湯沸しセットなんかが満載している。電気ウキを見せてもらうと、な、なんと「藤春」まで持っている。もう、重症患者である。

この時季、まだ日が高い午後5時には3人はそれぞれの思惑を抱いて釣り台をセットした。
ボクはというと、紫煙さんやIさんのように水の中にザブサブ入るのを躊躇っていた。ともかく、面倒なのだ。(^_^;)

うまい具合に、紫煙さんのブッシュの向こうにサンダルでもOKな場所があった。どうやら貸しボートを引き上げる場所らしい。ボートが引き上げられなければ、絶好のボクにピッタリの場所である。
と、6時になってもボートが来ない。ラッキーである。早速、釣り台をセットしてナイターウキのシズを確かめた。あれれ?ここも藻が・・・・。ともかく、やたらと藻がある。しかし、うまい具合に藻穴らしきナジミがでるところがある。ひょっとたら、ひょっとする鴨。と、勝手に思った。(^_^;)

結果論から言えば、紫煙さんのポイントはこの界隈ではかなり有力だった。1時間もしなうちに紫煙さんの「藤春」は動きっぱなしになった。小べらではあったけど、数があがっている。
そして、とうとうこのZ湖に相応しいへらさんをゲットした。

探検隊長? 39cmをゲットした紫煙さん。
探検隊長ではありません。(^_^;)


紫煙さんが釣り上げた39cm 紫煙さんが手に持っているへらさんです。体高がいいですねぇ。
39cm。

日付変更線を越えるころ、まったくアタリがないという土肥さんとIさんは、休憩タイムに入った。
ボクはというと、小べらや放流もののコイさんちかは釣れるもののイマイチである(って、内心、ボーズが免れたのでホッとしていた)。

深夜の1時ころになって、もじりがかなり近くまでやってきた。風もない漆黒の闇は生臭い匂いがしてきた。と、気がつくとブッシュの中でゴソゴソと音がする。そしてブッシュの影に隠れていた40cmもあるへらさんの亡骸が移動してた。イタチかタヌキでもいるだろうか(こ、怖いよぉ〜)。
と、突然とウキが動き出した。しかし、釣れたのはまたもやコイ。これで続けて4匹目だ。

そしてまた、ウキが動いた。しかも、いわゆる「クイアゲ」のようだった。
そっと竿を立てると、強い引きで2号の糸が悲鳴をあげる。真っ暗な水面から出てきた魚は、紛れもないへらさんだった。しかも、ちょっと大きい。紫煙さんが検寸台をかかえてすっ飛んできてくれた。ヘッド・ライトでボクとへらさんを照らしてくれる。まるで自分のことのように喜んでくれる。
「おお!!40.6だぁ!!40上だ。おめでとう〜〜!!」

Z湖の40上(クワマン) 40.6cmのへらさん。
釣れてよかったぁ。


後光がさしている?(クワマン) 紫煙さんのヘッド・ライトがボクの後光のように照らしてくれまいた。
(帽子を被っていなかったら、ハレーションで写らなかった鴨。(^_^;))


2時を過ぎた頃になると、さっきまでの様子が嘘のように静かになった。ボクは完全に睡魔に負けた。一人、紫煙さんを置いて仮眠するのは申し訳なかったが・・・。
Iさんと入れ替わるように車にもぐりこんで気を失った。目が覚めたのは4時を過ぎていた。

昨日、この湖で目が覚めた時刻と同じ時間だ。紫煙さんは相変わらず黙々とエサを打っている。土肥さんとIさんは、とうとうへらさんとは遭遇できなかったが、この湖のいろんな魚種とは遊べたようだ。「ま、こんなこともありますよ。」二人とも異口同音にさりげなく言う。脱帽だ。m(_ _)m

ボクはというと、朝っぱらからウキの前にオールを立てた若者二人に向かって、「ざけんぢゃねぇぞぉ、コラ〜!!」などと八つアタリをしてしまった。(これだからおっさんは嫌われるんだなあ。(ーー;))
ヤケクソでアタリに合わせて、20cmほどのチャンベが釣れたところろで、「ふん!!アガリべらだな。」などと悪態をついて納竿とした。

ところで、いつも遠征と言えば何かをなくすボクにしては珍しく、今回はかあちゃんに買ってもらったジッポのライターと尺半のニジマスちゃんに愛用のハサミを持って行かれただけですんだ。
ま、しかし久しぶりの40上に満足したボクの体は、すっかり回復していたので、これでヨシとしなければならない(と、思うことにする)。

平日ならば出勤する時間に、気だるい疲れを背負ったままボクたちは車に道具を放り込んだ。

土肥さん;「さすが、シブトイですねぇ。」
クワマン;「んにゃ。こないだ近所であった飛行機事故みたいなもんだよ。」
土肥さん;「ところで、このことをWEBにアップしますよね?」
クワマン;「ったり前田のクラッカー。」
土肥さん;「でしたら、釣り場は、ほにゃらら湖ってことでお願いしますね。」
クワマン;「へい。がってん。」

おしまい。

《釣行データ》

【釣行日】2001/07/16〜17
【時間】5:00-11:00 & 18:00〜6:00
【都道府県】?
[釣り場名]「Z湖」
[ポイント]舟がいっぱいいるところ。
[天気]くもり
[使用竿]21尺のち18尺
[道糸]2号
[ハリス]1号(30+40)
[ウキ]N社製電気ウキ
[上針と餌]がまへら8号(夏+マッハ、スイミー+マッハ)
[下針と餌]上針と同じ(同)
[水深]3本ぐらい?
[タナ  ]藻面(のち藻穴底)
[釣果]40.6cm(最長寸)
20cm前後の小べら(いっぱい)、鯉(7)、ブルーギル(たくさん)、ニジマス(4)、バス(5)。