関東のへら鮒(さくら湖・茨城県)

                                                2001年1月21日

1月22日に、仕事で群馬県に出張の予定が入った。
22日はうまい具合に月曜日だったので、20日の土曜日を移動日にして翌21日は自由行動と企んでいた。幸い?出張先は公共機関では移動が難しくて、しかも重たい書類を山ほど抱えることになったので、マイカーで行くことにした。つまり、積みっぱなしになっている「おもちゃ」も使えないこともないわけである。早速、イタメルを発信してみたら、案の定、ひっかかった。(^_^;)

候補は、「椎の木湖」(埼玉県)と「さくら湖」(茨城県)の二つができた。
迷いに迷った挙句、「さくら湖」に決めた。出張先には「椎の木湖」が近いのだが、泊まり先が千葉になりそうだったからである。つまり、何事も釣りが優先してしまうわけだ。

ところが、世の中はうまくいかない。金曜日の夜、急遽、訃報が飛び込んできた。たまたま葬儀場は、横浜だった。不謹慎にも、「ツイている!」と思わず心の中で叫んでしまった(^_^;)。
喪服と、かあちゃんというオニモツが増えたが、まあこれは仕方がないと諦める。

葬儀も無事終えたところに、次女から携帯電話が入った。なんでも三重県はとんでもない大雪で、パニック状態だという。試しに高速道路情報を聞いたら、東名は岡崎から西は通行止めとのこと。と、空からちらちらと白いものが。慌ててかあちゃんを新幹線に放り込み(^_^;)、義父母をマッハの匂いが立ち込めている車に詰め込んだ。実家に到着したのは、すでにpm7。外は雪国のような景色になっていた。翌日の天候が気になって仕方がない。

結局、20日の当初の予定はすべてドタキャン。川口泊となった。しかし、これは文字どおり不幸中の幸いである。ここからならば、目指す釣り場まで、早朝ならば1時間ちょっとの距離だ。やっぱり、ツイている。(^_^;)

さて、21日の朝。心配していた雪はやんでいたが、車は「かき氷」状態になっていた。(>_<)
やっとのことでR6までたどり着くと、広い3車線の道路のあちこちに事故車がテンコ盛り状態。どれもがスリップで追突したことが一目瞭然である。処理にあたっていたパトカーもお義理でいるような、やる気がなさそうで、交通整理もままならない。8台もの事故車を縫うように走って、どうにか釣り場に到着できた。

雪国のような「さくら湖」 茨城県取手市にある管理池「さくら湖」

利根川沿いにあって、静かな釣り場です。

でも、この雪ってほんとに千葉県なの??


関東時代、この「さくら湖」は何回か来たことがある。春は桜が満開のころ、夏はギンギラの太陽の下で、秋は新べらが放流されるころ、だ。ただし、こんな雪の中での釣りは・・・。

桟橋を見ると、10cm以上の積雪がある。竿を出す前に雪掻きをしなければならない。
しかし、流石に慣れた関東組である。あっ、という間に手際よくスノコを置く場所を確保してくれた。

桟橋 関東の管理池には「スノコ」が常設してあります。

座るだけではなくて、荷物を置いたり雪掻きしたりできます。(^_^;)


今日は、紫煙さんと、イワサキさんがご一緒してくれた。二人とも会うのは久しぶりである。
紫煙さんとは去年、河口湖で会ったが、イワサキさんとは、なんと平成10年のお正月のOLM以来である。二人とも関東では、アチコチの管理池を荒らしまわっているバリバリのトーナメンターだ。

で、今日はボクとイワサキさんは紫煙さんのリクエストに応じて、それぞれの釣り方を試すことになった。紫煙さんは、今日は今月27日にある例会の試釣が目的なのだ。
イワサキさんは、12尺ちょうちんでセット釣りを命じられ、ボクは18尺の宙釣りでセット。紫煙さんは17尺で底釣りである。ま、どれに「正解」が出るのか、というところである。

いつも真剣な紫煙さん いつでもどこでも真剣で、研究熱心な紫煙さん。

真正面のお日様でウキが見にくいのですが、その眼差しは真剣そのものです。

少しは見習えよ>自分(^_^;)


しかし、イワサキさんはともかく、ボクに試釣をさせようというのは、ちょっとミスキャストの感がある。
なにしろボクは、関東の釣り場から離れて早、4年。中部の素直なオサカナをそこそこに相手にして、関東のスレッカラシなオサカナさんと付き合う術(すべ)は、もう、ないのである。

ともかく、早速、竿を振る。が、東向なので真正面にお日様があり、遠くのウキはただの棒になっている。長い竿は苦ではないが、ウキが見えないのだからどーしようもない。しかし、トーナメンター達にそんなナキゴトを言っても許してはくれない。しばらくは寄せの意味を含めてエサを打ち返すしかない。

そんな中で、イワサキさんが真っ先に竿を絞った。さすがである。釣り上げたへらは、尺はたっぷりあるコロッとしたへらだ。デジカメを向けると、満面の笑みがこぼれる。イワサキさんは、次々と竿を絞り、結局、例会でもこの釣り方がベストに近い釣りになるだろうと方向付けをしてくれた。

イワサキさんの笑顔 本日第1号のへらさんをゲットしたイワサキさん。満面の笑みがこぼれています。

笑顔がいいですねぇ。(^_^)


と、勢いのある水飛沫があがって、紫煙さんも本日第1号をゲット。当然のようにリリースしたその姿は、早くも例会を意識してなのか、ちょっと考え深げである。

そんな両隣からのプレッシャーに耐えてボクはエサ打ちをしていた。ところに、どうやらイワサキさんに、Y_Yosidaさんから携帯電話が入ったようだ。残念ながら今回はお会いできなかったが、ご子息の睦君はかなり上達していて、周りの大人達は戦々恐々としているという。(ウチは娘でよかったなぁ。(^_^;))
Y_Ysoshidaさんとイワサキさんの会話が終った途端に、遠くのウキが一メモリ沈んだ。咄嗟に合わせると、竿が曲がった。なんとかボーズを免れたその一枚は、35cmというこの池でも大きめなへらさんだった。

「さくら湖」のへら鮒 茨城県まで来てボーズだったらどうしようかと、ホンキで思ってました。
やっと釣れました。ほっ。

放流してすぐの新べらなのでしょうか。ちょっと傷があります。

サイズは35cm。この池でもなかなかの大きさです。


その後、ハリスの段差を替えたり、バラケを弄り回したが「正解」を出すまでには、当然、いかなかった。竿をそのままにして、段差の底釣りとか、両ダンゴで底釣りとか「試釣」の真似事をしている間に、あっ!という間に終了時間のpm3になってしまった。関東の管理釣場は、朝は大目に見てくれるが、終了時間は厳密である。中部のように日没までなんてことは、まず、ない。まあ、今日はご両人と竿を並べられただけでも満足だったので、普段よりは悔しさもなかったけど(って、負け惜しみだなぁ・・(^_^;))。

「さくら湖」 お昼頃には、ポカポカ陽気になって、マフラーを脱ぐことができました。

やっぱ、今世紀はボクって晴れ男だな。(^_^;)


ファミレスでのノンアルコールのOLDは、時間を忘れた。まるで少年のころに戻ったような他愛のない話は、終りがないように思えた。やっぱり釣友っていいなぁ、と再認識した日でもあった。

今回の出張?は、全行程1300kmという、ボクにとっては中途半端な距離だったわりには、葬儀、釣り、仕事と(順番を入れ替えれば(^_^;))、まるでボクの人生そのもののを暗示するようだった。

おしまい。

《釣行データ》

【釣行日 】2001/1/21
【時間  】7:00-15:00
【都道府県】茨城県取手市
【対象魚 】へら鮒
[釣り場名]さくら湖
[ポイント]中央桟橋
[天気  ]晴れ
[使用竿 ]18尺
[道 糸 ]0.6号
[ハリス ]0.25号のち0.3号
[ウキ  ]セット2号のちパイプ
[上針と餌]関スレ4号(マッハ、スーパーDD、冬のバラケ)
[下針と餌]関スレ3号(感嘆)
[水深  ]2本半〜3本
[タナ  ]宙
[釣果 ]35cmほか(^_^;)
[備考 ]茨城って雪国??