秘密兵器?(八神大池・岐阜県)

2001年8月5日

7月は結局、1回しか釣行ができなかった。
理由はいろいろあったが、ともかくこの猛暑で水辺に行けないというのは、ストレスがどんどん溜まってしまう。そのせいかどうかは分からないけど、血圧なるものが急激に上昇した。
会社でやっている年1回の健康診断で過去5年間、一度も130−90をオーバーすることはなかったのに。確かに、行くたびにGTPの数値とか中性脂肪とか、お決まりのお説教は頂戴しているが、今すぐどうこうということはないはずである(と勝手に思いこんでいる)。

猛暑が続くある日曜日に、突然、今までに経験がない頭痛がした。鈍痛という表現がいい。タチの悪い風でもひいたのかと思ったが、様子がちょっと違っていた。動物的直感ともいうべきか、なんとなくヤバイ感じがしたので、ともかく近所の女医さんのところに行った。と、顔を見るなり「血圧はいくつ?」と突っ込まれた。計ってみると、なんと160+α−129+αという、とんでもない数値がでた。気の弱いボクは、この数値を見ただけで気分が急に悪くなった。

関東時代の釣りの師匠も、ある日突然といってくらい血圧があがって、結局、慢性的な高血圧症に悩まされていた。おかげで、冬の釣行はしばらくお預けになってしまった。ボクにとって他のことはともかく、釣りに行けないのというのは困る。会社も休んで1日半もぐっすり寝たが、正直なところはっきりしない。血圧計なんかを買った日には、気になって仕方がないので、当面は気分で管理することにした。で、一度、釣りに行って様子を見ることにした(いいのかなぁ?)。

この7月に岐阜県羽島にオープンしたばかりの「八神大池」には、一度は行ってみたかった。
宣伝文句は、「中京地区最大の管理池」とか「大型が釣れるハイテク管理池」。
早速、情報収集を試みた。で、かなり厳しい釣り場らしい、ということがわかってきた。
ちなみに、7月20日にエサメーカーが主催した大会での優勝者の釣果は、8Kgだったという。
28でも18でもない。ただの8だという。しかも、参加者160名のうち100名以上がボーズだったという。次週の例会でも、トップの釣果は6.3kgだという情報も得た。何人かに声をかけたが、誰も相手にしてくれない。野釣りの方がマシだという。

天邪鬼のボクは、そういう話を聞けば聞くほど行きたくなる。何と言っても「管理池」である。びっしり竿が並んだ中での釣りから最近、まったく遠ざかっていることもある。
釣り方も聞いてみた。曰く、
「18尺で両ダンゴ。1本〜2本。」とか、「両グルで底釣り。」とか、「短竿でセットのちょうちん釣り」とか、とどめは「行かないほうがいい。」というアドバイスもあった。

さて、当日。
気になっていた血圧もなんとかなったようで、夜明けの長良川沿いの堤防を走る。真夏の川面を見るだけで清清しい。車の窓を全開にしてゆっくり走った。場所は、木曽川に掛かる「馬飼大橋」の近くで、家から40分ほどのところである。
駐車場に滑り込むと、Iさんの車があった。今日は、オカジャミに徹するらしい。

自慢の看板 看板のへらさんの絵は、どっかで見たなぁ・・・・。いいのかなぁ。


駐車場から池の全体が見渡せる。元は中部地方独特な、のっぺりした野池だったに違いない。違うのは、池を一周している背の高いフェンスと、やたらと広い桟橋である。幅は4mある。理由は、冬場にテントがずら〜っと並んだときでも、余裕で歩けるようにしたとか。なるほど、と思う。
(中部地方はの冬は、冷たい伊吹颪が吹き降ろす。テントは必須アイテムである。)
そして、その広い桟橋には、噂の「自働検量器」が、暑い朝日を浴びて光って並んでいる。

八神大池の桟橋 幅4mの桟橋。
午後になって、この広い桟橋で一人になってしまいました。

玉網を乗せるだけで計量できるハイテク器も寂びそうです。


入漁料1700円(検量器使用料200円を含む)を払って早速、広い桟橋を見渡す。早くも10人ほどの例会組みが陣取っている。と、例会組みは、その一組しかいない。え?今日の釣り人って、これだけ?600席もある釣り座は、ガラガラである。時間は、とっくに6時を過ぎているのに。

思ったより今日は風が強い。長竿の浅いタナは、ちょっと辛い。で、せめて18尺ぐらいで底がとれるところを探した。池は中央の桟橋付近がもっとも深くて7mほどあるという。最初に座ったところは21尺でも届きそうもなかった。結局、席番号でいうと、9番か10番がいいようだ。

まずは、18尺で底釣り。
情報によるとグルテンがいいというので、ダンゴとグルテン。んが、2時間エサ打ちして、釣れたのは小ぶな(マブナ)と、これまた小さいコイ。アタリは、ほとんどない。上ずりを気にしていたが、余計な心配だった。自慢の自働検量器は、0を表示したままだ。

いっぱい釣れたマブナ このサイズのマブナが、たくさんといっぱい釣れます。

これ以上は血圧に悪いと思い、10尺のちょうちんにチェンジ。セット釣り。が、これまたサワリもない。1時間以上もバラケを打って、ウキが動いたのは2回。どう見てもジャミのアタリだ。見上げるとお日様はもう、ほとんど頭の上にある。ますます血圧が気になってきた。まったく、情報どおりである。Iさん曰く、「だから、やめようって言ったの。」「例会組みも全員、沈没みたい。」「池全体で36名。誰も釣ってないみたい。」「来週、ここで例会をしようという話があるけど、キャンセルだな。」

自働検量器(モニター) このモニターにオサカナさんの体重が表示されます。で、事務所のPCで集計。
番号は、桟橋の座席です。

「053」と表示されていますが、最初に釣れたへらさんのウエイトです。530gという意味です。


さて、今回、この池に来た目的は、もうひとつあった。
自働検量器という近代兵器が釣り場側の必殺アイテムならば、こちらは「ハンディ魚探」である。
二ヶ月ほど前、I_NETでモニターを募集していたので、ひやかし半分で応募したら、ほんとに当たってしまった。見かえりは、苦手なレポート。ところが、肝心な釣りに行けなかった。しかも考えてみたら、ボクはほとんどボート釣りはしない。ボートを使っての釣りは、せいぜい年に1回か2回ぐらいで、あとは釣り台を設置してオカッパリから長竿を振りまわすことが多い。特に野釣りでは。そうすると、真下の魚影やタチを計る魚探は、使いようがない。かといって今更、「返品」するのは申し訳ない。

で、畢竟、深い水深のある池で桟橋の釣りということになる。
近所には、勝手知ったる「つつじ池」とか「朝日池」とかある。が、これらの池は凡その状況はわかっているので(釣れるわけではないけど)、新鮮味はない。
この八神大池は、そういう意味では絶好のモデル・ケースになると思っていた。

この魚探の操作は極めて簡単で、9Vの電池一個で動く。直径10cmほどのお皿のような形をしたセンサーになる部分を池中にボチャン!と落して、手もとのモニターを覗くだけである。水深と、魚影が表示される。デジタルで。まあ、モノは試しと設置してみた。

魚探 真ん中手前にあるのが、魚探のモニター。竿かけにぶら下がっているのが、センサー部分です。

右にあるのが、自働検量器のモニター。左にある怪しげに曲がっているパイプの上にオサカナを入れた玉網を乗せるとモニターにオサカナさんの重量が表示されます。釣れれば。(^_^;)


と、おお!!出ましたがな。
モニターには、水深が5mと表示されていて、オサカナさんの絵も表示されている。オサカナさんがいるtころは、3mとある。なんだ、やっぱりいるんぢゃないの。ボクの選択した10尺というのは、ある意味では正解らしかった。まあ、オサカナさんがいるのは当たり前と言えば当たり前だが、このオサカナさんの絵を見て、なんかほっとした。(が、釣れない。なんで??)

気を取りなおして、13尺にしてみた。やはりセット釣り。が、これもさっぱり。とうとう時計は12時をさしてしまった。Iさんは、「釣れところが見たかったなぁ。」と、難題を投げかけてご帰還。

「今日は、特にひどいなぁ。」
ボクの席から3つ右側で13尺の底釣りをしている釣り人が、ため息をついている。
話を聞くと、オープン以来10回以上通っているという(つまり毎週!!)。7月20日のオープン大会のチャンプだと知ったときは、内心、シメタ!!と思った。もちろん、どんな釣りがいいかを教えてもらおうという魂胆である。チャンプの解説によると、今のところ、底釣りに分がいいらしい。釣れるへらは大型だけど、過去に一日竿を振って20以上釣れたことがないという。
「まあ、嵌(はま)るか、イヤになるかどっちかだなぁ。」「俺は釣れないから悔しくて通っているけど・・・。」なるほど。
そして、このチャンプも1時には撤収してしまった。はじめてのボーズだという。(ヤバイなぁ。)

気がついてみると、ボクの座っている桟橋には、誰もいなくなってしまった。100人以上は座れる桟橋が貸切状態である。ちょっと寂しい。

もう一度気を取りなおして、18尺の底釣りに挑戦。今度は、両ダンゴ。ほとんど、ヤケクソである。
暫くエサ打ちをしてみて、午前中とは、なんとなく違う感じがした。
試しに、エサをどんどん締めてみた。つまり、バラケないようにした。と、ウキの動きが俄然変わってきた。そして、とうとう、というかやっというか、底釣りらしいアタリが出た。3匹のコイさんを引っ張り上げたあとに、モドシてツン!!ときた。今までの竿の曲がり方とは違ったその正体は、紛れもないへらさんだった。34cm。時に、PM2時30分。エサ打ちしてから、なんと7時間以上経過していた(ここは、ほんとに管理池かしらん??)。
その30分後、同じようなアタリで釣れた。35cm。やっと両目が開いた。

八神大池のへらさん エサ打ちを7時間以上しました。
本日、第1号のへらさん。34cm。
なかなか、グラマーです。


いつのまにか隣に来ていた常連さんらしき二人のへら師さんも、エールをくれた。「よかったねぇ。釣れて。おいらはまた、ボーズだよ。なははは。」中部のへら師は、陽気で愛嬌がある。

35cmだけどグラマーです。 2枚目は35cm。
引きは、バツグンです。アタリは、めちゃめちゃ小さいです。


さて、どなたかご一緒していただけますか?

おしまい。

《釣行データ》

【釣行日 】2001/8/5
【時間  】7:00-15:00
【都道府県】岐阜県八神
【対象魚 】へら鮒
[釣り場名]八神大池
[ポイント]桟橋番号9
[天気  ]晴れ
[使用竿 ]18尺
[道 糸 ]0.8号
[ハリス ]0.35号
[ウキ  ]パイプ
[上針と餌]グラン5号(夏、マッハ、軽麩)
[下針と餌]同(同)
[水深  ]ちょうちん
[タナ  ]底
[釣果 ]34cm、35cm。ほか(^_^;)
[備考 ]ボーズは免れた!!