晩秋のミニミニOLM(三重県&愛知県)

                                  2002年11月16・24日

10月の釣行記はとうとうパスしてしまった。曲がりなりにも9月まで続けていたのに残念無念。理由は、ともかく思うように釣れなかったこともあったが、それよりも本来のナマケモノ・プリオンがボクの身体を蝕んでいたこともあった。まあ、「釣れない釣行記をアップしても・・・。」なんて言い訳がアタマの中を占領していたのは間違いない。

でも、釣りには行っていた。3日は所属のへら会の例会(毎月第一日曜日)。これは、もう思い出したくもない。今年もっともひどい結果のひとつだった。やっとのことで時間を作って「試釣」までしたのに、400g差でドンケツ。つまり参加者のうちビリ。ドンベともいう。「試釣」もいいけど、あんまり拘るとドツボに嵌ってしまうという典型的な例だった。

で、気を取り直して9月にアタリなしボーズだったH市にある野池へ。ちょっと車の音が気になるけどロケーションはいいところで、水も綺麗ででっかい錦鯉とかが優雅に泳いでいる。前回のこともあってあまり期待していなかったが、エサ打ちからわすか30分で8寸と尺ほどのピカピカのへらさんを連続でゲットできた。18尺2本半ぐらいで底釣り(両グルテン)。一人でのんびりしようと思っていたが、あまりにもアタリが続くのでちょっと拍子抜けしてしまった。まあ、でもやっと更新材料ができたと思ってデジカメのフェインダーを向けた。が、なぜか本体からはピー!ってな甲高い機械音がするだけ。あたた。なんことはない肝心のメディアを忘れてきた。アタリも続いていたので速攻でコンビニに行ってレンズ付フィルムを買ってきた。が、これが悪かった。アタリは、全部、マブナとギルにかわってしまった。この池で次に釣れるのはいつになるかわからないのに。

一人でホゾを噛んでいると、ITさんとOさんが登場。ITさんは、先日、ボクはまだへらさんを見ていないK市の野池で50上をゲットしていた。現認者でもあるOさん曰く、「54cmぐらいあると思ったけどねぇ。」一体、50cmを超えるへら鮒ってのはどんなもんなのだろう?一度は見てみたいものである。と、ITさんは「へらさんは釣れたんでしょ?よかったね。ぢゃぁ、もういいんじゃない?でさ、これから新規開拓に行こうよ。」などと乱暴なことを言い始めた。「そこはね、40上は釣れるけど、もっと大きいのがいるんだ。」悪魔の誘いである。ITさんはボクの返事も待たずに散らかっていたボクの釣り道具を片付け始めた。Oさんも笑いながらロッドケースを持っている。3人で片付けるととてつもなく早い。あっ!という間に出発。

新規開拓の場所は、この池から車でほんの5分ほどだった。とある川の上流である。今日は偵察なので、3人で適当に場所を確保してエサ打ちしてみることにした。ボクは最上流に陣取った。流れはあるが、13尺で対岸のカブリに向かって打つと潜んでいる巨べらが釣れそうな気がする。が、2時間ほどで2度も仕掛けを吹っ飛ばされて(どうもでっかいコイさんのようだった)、気力がな萎えてしまった。ボクは「昨日、ITさんが釣った50上のへらさんとデートする!!」と宣言して場所替することにした。しかし、これがまた裏目。ボクが場所替えしたあとにITさんはここで40上のへらさんを2枚も釣り上げた。ボクはというと、アタリなしボーズ。次の週も同じ池で期待を胸に竿を振ったが、結果はまたもやボーズ。いやはや完全にドツボに嵌ってしまったようだ。

で、気分を変えて飄助さん奥山さんにmail攻撃をかけた。
11月3日に自宅の近所の「公園池」では通算で8年目の放流がある。釣れるサイズは手のひらから8寸ぐらいで、時折、尺2寸ぐらいの地べらが釣れる(ことがある)。11月中ならば、まず確実に釣れるところである。9月に続いてここでOLMを開催しようと思っていた。が、どうも二人は忙しらしく、11月中に三人が揃う日はなさそうだった。16日は飄助さんが、24日は奥山さんが都合がいいという。ボクはどちらも行きたい。というわけで16日は飄助さんと公園池に、24日は奥山さんと庄内川にということになった。ある意味では贅沢な釣行なのかもしれない。釣れれば。

16日。完備された駐車場から一番近いポイント(と思われるところ)に飄助さんと釣台を並べた。
この「公園池」は、員弁川の副流水が流れ込んでいる、いわゆる「ジャリ穴」である。所有者は私人のようだが町がこれを借り上げて日研の人達が町の許可を得てへら鮒を放流している。実際の運営・管理は地元の「会」のメンバーさん達が主導的にやっている。ボランティアで言わば池を育てているのだ(へら鮒釣り専用になっているが)。数年前までは無許可の放流もあったらしく、ご多分に漏れず外来魚がいて小魚もいなかったが、今はシラハエがたくさんいる。どうもバスもいなくなったようだ。これだけ毎年放流しているにもかかわらず、へら鮒の魚影は想像よりも濃くはない。ひとつの原因は天敵の川鵜が飛来するからだ。この日も数羽が盛んに水面に潜っていた。

公園池の尺上 ちびさんがゲットした「公園池」の地ベラ。

いいサイズですね。尺上。
ボクは相変わらずチャンベばかりでした。ま、アームの差と言ってしまえばそれまでですが。


さて、釣果のほうはというと、10時半ぐらいまではジャミアタリばかりでまったく釣れなかった。竿は15尺。タチは2本半ぐらい。エサは両ダンゴである(どういうわけか、この池はグルテンよりも麩系のエサがいいようだ)。ボクのナビがいいかげんで道に迷ってしまったちびさんは1本ぐらいの宙で釣っていたが、シラハエ釣り状態になっていた。今年はなんかイマイチな感じである。へらさんが釣れ始めたのは、あろんさんがコーヒーと肉まんを差入れてくれた11時ころからで、その後ボクは12枚を釣り上げた。飄助さんとちびさんは尺上の地ベラをゲット。これは丸々と太っていていいサイズだった。ボクが、どうせチャンベしか釣れないだとろうと思ってデジカメを持参しなかったのがよかったのか。しかし午後2時くらいまで続いた地合も、これを過ぎるとパッタリと釣れなくなった。どうも魚の群れは池の北側に移動してしまったようである。今まで釣れなかった水門で陣取ってた人達の竿が曲がり始めた。でもまあ野池でツヌケできれば上等である。

24日。奥山さんに庄内川に案内してもらった。
数年前の大洪水で氾濫した川である。名古屋市と枇杷島の境目に流れている。正直言って、この川でへら鮒が釣れるなんて想像できなかった。確かにコイ師さんの仕掛けにときたまへらさんが釣れてくるとは聞いていたが、へら師さん達の間でも有力ポイントとしては聞いたことがなかった。ま、単なる情報不足の部類なのかもしれない。奥山さんによると、この庄内川はもっぱらコイ師さんのフィールドだが、たった一箇所だけへら師の狙い目があるという。

庄内川 なんのヘンテツもない護岸されまくっている川ですが、たくさんの生き物がいます。
ツインタワー(^_^;) 名古屋駅にあるツイン・タワーが見えます(左上)。蜃気楼ではありません。

手前は奥山さんの釣座。
向こうの若者はバリバリの名古屋弁でした(^_^;)。


堰堤に車を停めて、典型的なこの国のコウキョウジギョウで整備された護岸を川面近くまで下りる。いつもは常連さんが確保する川に向かって続いている階段を譲ってもらった。大きな釣台も楽に置けるし、雨が降っても滑らない。竿は12〜13尺がいいという。15尺の竿でタチを計って見ると、沖目は50cmもない。すぐ近くで大きなコイが背鰭を見せながら泳いでいる。手前の階段近くがかろうじて1本弱ある。奥山さんは、自宅から近いこともあって(車で5分)時間ができればここでコイ釣り(ブッコミ)をしているという。このポイントの上下は水深が20cmほどしかなく、へら釣りができるとすればこの階段付近しかないらしい。いずれにしても絶え間なく流れがあるのでバランスの底釣りは難しくて(ボクはとてもやる気にならない)ドボンか宙の流し釣りになる。10尺を繋いで新べらグルテンにα21を加えた。バラけても流れでエサが抜けないようにと考えた。せっかくサカナがいてもエサがついていなければ釣れない。かなり左に打ってもウキが立つのはほぼ正面になる。ウキが馴染んで右に流れる間にアタリがでる、はずである。

5投目。たったウキが流れに逆らうように不自然に止まりパイプトップが1節沈んだ。比較的ゆっくり合わせるとノッタ。穂先が曲がる。手応えは十分である。んにゃ、ありすぎる。06のハリスはアッ!という間に二本とも吹っ飛んだ。6投目も7投目も同じようなアタリでハリスが切れた。宙釣りで、両グルテンで、これである。底釣りもしくはドボンにしようものなら、どんなことになってしまうのだろうか。と、奥山さんの竿も曲がった。竿は大きな弧を描いている。顔を出したのは、立派なヒゲをたくわえたコイさん。散々、周辺をのた打ち回ってタモにおさまった。65cm。うまく上がってきたのは、上バリが口で下バリが尾っぽにかかっていたからだろうか。今日は彼らとも仲良くしなければならない。

暫くすると、地元のへら師さんらしき若者がボク達の下流に座り竿を振り始めた。いきなりドボンである。13尺ぐらいか?慣れているのだろう。コイさんの挨拶にも平気である。そのうち、フナさんらしき魚も釣り上げた。なるほどこれは参考になる。午後から奥山さんにアタリが頻繁にではじめた。コイさんのそれとは違って、かなりはっきりとした力強いアタリだ。カラツンにもなっている。へらさんが回遊してきたのかもしれない。確かにフナさんのモジリもいくつかではじめた。ボクは15尺でドボンにした。硬めの両グルテン。4投目でアタリがあり(カラブリ)、期待がもてそうだった。

ウキゴリ

ドボンの両グルテンで釣れました。
「ウキゴリ」っていうんですって。愛嬌のある顔をしてます。グランの6号に食らいついてきました。(゚◇゚)


奥山さんに待望のへらさんが来た。
さすがジモティ。釣れたへらさんは野武士のような顔つきで尺はたっぷり超えている。んが、検寸しようとした奥山さんの手から逃げていった。ボクがデジカメを向けようとしたときだった。どうもボクのデジカメはへらさんとは相性が悪いらしい。ボクのほうは、なんともいいようがないアタリがではじめた。3節出したトップがズルッ!と入る。竿が曲がる。ハリスが切れる。この繰り返しである。ふう。まあしかしここは我慢である。ボクとしては珍しく辛抱強くやっていると、急にウキが動かなくなった。とうとうコイさんにも見捨てられたのかと思っている矢先に、モゾッ!というウキの反応があった。半信半疑でそっと合わせると、妙な手応え。と、釣れたのは見知らぬ淡水魚だった。奥山さんに解説してもらった。「ウキゴリですね。ゴリなんて言ってますがハゼの仲間です。これを専門に狙っている人がいますが、なかなか釣れないんですよ。さすがだなぁ。」と誉められた。誉められたけど、あんまり嬉しくない。貴重な画像をボクのデジカメは飲み込んだが、今日はこれでおしまいなのか。とヤケクソ気味でエサ打ちを繰り返すと、突然、はっきりとした力強いアタリがでた。釣れたのは8寸ほどの元気なへらさん。後ろからずっと見ていたオカジャミさんが我がことのように喜んでくれた。案内人の奥山さんもほっとした表情になっている。このままボーズで帰ったひには、あとでWEBでナニを書かれるかわかったもんぢゃないからかな。

クワマンと庄内川のへらさん 釣れてよかった!!
奥山さん。ありがとう!!m(__)m


というわけで、11月はなんとか画像もゲットできて釣行記らしきものになった。外にはまた、白い冬がやってきたようだ。

おしまい。