新春OLM(筏川準寄場・愛知県)

                                  2003年1月26日

今年の冬は特段と寒いような感じがしますが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。地球温暖化なんて言われていますが地質学的には何回目かの氷河期が来ているっていうお話もあるようで、人間達の無謀な挑戦と宇宙規模の自然の闘いはどっちに軍配があがるのかと無責任に興味があります。ま、どっちに転んでもロクなことはなさそうですけど。

地球温暖化のせいかのか氷河期の到来を予言しているか、今年は強烈なインフルエンザ菌の攻撃が蔓延しているようで、この釣行記をアップするころには「B型」ってのが暴れまくるようなことも聞き及んでいます。かく言うボクも二年ほど前にしっかり感染したことがありました。ある朝、突然と言っていいくらい歯が痛くなりました。歯が浮くなんていう言いまわしがありますが、文字どおり前歯(下側)が痛くてタバコも加えられないくらいになったんです。こりゃいかんわ、と早速歯医者さんのところに行きましたが、レントゲンを撮っても歯痛独特の所見はみられない。でも、すんごく痛い。歯医者さんには「抜いてみる?」と誘われましたが、直感的に「ヤバイ!」と思いそのときは遠慮しました。翌日、痛い歯を食いしばって通いつけの女医さんのところに行って血液検査をしたら「りっぱなインフルエンザです。」と太鼓判を押されました。点滴3本とお注射を1本。おまけにテンコ盛りのお薬を飲んで三日後、無事、歯の痛みもウソのようになくなり熱も下がって釣りに行けましたが、あのとき歯を抜かなくてよかったとつくづく思う今日この頃です。

まあ、病気なんてもんは切羽詰らないとなかなか本気で治そうとは思わないのでしょうね。
病気と言えば、我が愛すべきへら屋さん達にも妙なウィルスが蔓延することがあります。そのウィルスには特効薬ってもんはなくて、自然治癒も難しいという厄介なものです。感染力は相当なもので、こいつに感染すると完治するまで相当時間がかかります。主に野の釣りを好む釣り師に発病して、自覚症状はそれなりにあるものの、うっかりすると感染源になって同行者は軒並み犠牲者となるなんてことがままあります。効果的な治療方法はいくつかありますが、一番の薬は心臓がバクバクするほどのデッカイへらさんを釣り上げるか、翌日に二の腕が上がらないくらい痛くなるほど釣れるような体感することでしょうか。が、こいつが厄介なのは、一度感染するとクセになることです。慎重に天気予報を観察して、山ほどの情報を収集してポイントを厳選しても、ある日突然と発病します。そのウィルスの名は「ボーズ菌」。

そうです。昨年の末頃か新年にかけて、ボクはこの厄介やウィルスにすっかり侵されました。状況は最悪で、どこの釣り場に行っても回復の兆しはありませんでした。ビタミン剤入りのドリンクを飲んで瞬間的にでも元気になるようなつもりで管理池にも行きましたが、かえって症状を悪化させたようでした。こういうときは気分をかえるのも一つの手段で、「年も明けたし、OLMをやろうよ!」というお誘いに飛びつくことにしました。参加者は、今年真っ先に年男(としおとこ)の栄冠に輝く飄助さん、そろそろ本厄の奥山さん、いつも例会でボクを苛めてくれるあろんさん、ということになりました。場所は、筏川の「準寄場」。冬の釣りにはもってこいのところで、気の置けない釣友と竿を並べれば、気分だけでも回復するかも知れないと思っていました。

さて、筏川には、「本寄場」と「準寄場」という釣場があります。
何が「本」でどうして「準」なのかというと、「寄場」というのは川の上流と下流に網を張ってへらさんを放流する釣場なのですが、「本寄場」は網の間隔が狭くて魚影が濃い。今では珍しくなった和舟での釣ができる(9尺ぐらいの短い竿でいい)。底の状態も砂地で釣りやすい。といったとこでしょうか。これと比べて「準寄」は、網の間隔がとてつもなく広い、魚影は1年間でバケツ一杯ぐらいしか放流しないので極めて薄い。護岸からの釣りになるのですが、ちょうど13尺ぐらいのところに障害物があって根掛かりがする、といった感じです。とは言っても、ボクは「準寄」の方が好きです。伊吹颪という冷たい北西の風が吹くと辛抱たまらん釣りになり、アタリも一日10回ぐらいしかないのですが、この広々とした風景がどういうわけか好きです。

1月26日。
ボクのWEBに仰々しく「OLM」の募集をアップしたこともあって、ちょっと早めに現場に。まあ、場所取りとはいっても、AM5:30に行けばなんとかなるだろうとタカをくくっていたのですが。

筏川(準寄)

土手に並んだ車の上列をご覧ください!


先客の車の間に潜り込んで、取り敢えずは場所取りが完了した頃、奥山さんが登場。「今日は珍しく風もなくて雨も降りそうもないですね。」とニコニコしている。あれ?まだオイラのことを雨男だと思ってるの?(まあ、今までの行状からすれば無理はないかなぁ。)
奥山さんは釣り道具よりも先に七輪やらテーブルやらを並べはじめた。いつものことだけれど、よくもまあこれだけ揃えているものである。いや集めることはそれほど難しくないのだろうけど、これを維持するのが大変だと思う。特にメンテナンス。これは想像より大変で、当たり前なのだけれど几帳面な性格を持っていないと揃えただけで粗大ゴミになる虞がある。まあ、ボクにはとてもできない分野ではある。炭を熾して暖をとっていると、例会組だという釣人が話しをかけてきた。初めての釣場なのでいろいろ聞きたいという。ボクに聞いたのがいいのかはわからないが、知っていることはすべて話した。一級ポイント。釣り方。仕掛け。エサ。地合(の予定)。ま、これで釣れなければボクのせいはない。

あろんさんも飄助さんも無事に合流。例会のメンバーも一人ドタ参するかもしれないおいうことで、余分に場所を確保して思い思いに釣台に。ボクは16尺で底釣。両グルテン。奥山さんの水温計は4℃だという。想像よりは冷たい。恒例のボラのイルカジャンプも川鵜の大集団もなくて、ついでにへらさんのもじりもない。夜が明けて朝日がずら〜っと釣台が並んだ護岸を照らしはじめた。AM7。第一投。いつものことだが胸がときめく。

AM8。一向に、ウキに変化がない。回りを見渡しても静かに竿を握っている釣人しか目にはいらない。静か過ぎる。この季節にしては珍しく風もなく、ときおり暖かいお日様が雲の切れ間から顔を覗かせる。平和そのものである。平和なのはいいけれどウキも静かなのはちょっとどうかと思う。聞くと誰もが「サワリもないよぉ〜。」と応える。もう何回聞いただろうか。と、例会の先輩でもあるFさんが登場。「どお?」という問いかけにみんなただ首を振るだけである。ボクはハリスも05から035に、ハリもグラン6号からヤラズ5号に変えてグルテンもちょっとバラけ気味のに変えた。が、ウキは一向に動かない。

二時間もエサ打ちをして、やっとのことでウキに変化がでてきた。とは言ってもはっきりしたものではなくて、風があれば絶対に見極められないようなウキの動きである。と、「magosuke50上スペシャル」のトップの一節が半分ほど押さえ込むような動きをした。半信半疑で合わせて見るとコツンという手応えが竿から伝わった。柔らかい竿からは、コンコンという独特な手応えが伝達される。釣れたのは33cmというこの川ではレギュラーサイズのへらさん。寄場という、一応、放流されている釣場での釣果ではあるけれど、長い闘病生活からやっと開放された気分である。奥山さんに記念撮影をしてもらって、意気込んでエサ打ちを再開したがウキはまた静かにナジむだけになった。

クワマン 朝日を浴びて得意満面のクワマン。
が、このあとはいつものように、静かにお上品になりました。


今朝、何かと聞ききた例会組の釣人が隣にきて、「誰も絞ってませんよ。アナタが川頭ですね。」なんてお世辞を言いながら根堀葉堀といった感じで釣り方を聞く。「でもね、ボクってボーズ菌の保有者なんですけど。」と正直に言うと、急に無口になってとっと帰ってしまった。
Fさんが16尺の浅いタナのセットで2枚釣り上げた。さすがである。それでも「決まった」という感じではないので、ボクはどうしても底釣を諦めきれなかった。どうもこの未練が尾を引いたのか、結局、この1枚で終ってしまった。やはり、ビギナーは素直に釣れている人を参考にすべきである。

昼食は、奥山さんグッズのおかげで身体が温まるのが口に入った。護岸の釣りの最大の恩恵は火を使えるということである。情緒のある和舟の釣りには到底できない芸当である。もちろん、火の後始末には気を使うけれど。

ランチタイム 奥山さんと一緒だと、このような豪華絢爛なグッズに囲まれます。


さてさて、新春OLMに参加したメンバーの釣果というと結局、この日釣れたのはFさんの2枚とボクの1枚で都合3枚。例会組のトップ賞が5枚、2位が4枚でこれ以降は1枚だったらしい。半数はボーズだという。飄助さんは宙のセット、段差の底釣り、両グルテンとあらゆる手段を尽くしたというが、ただの一度もアタリがなかったという。あろさんさんは例によって竿を替え、エサを替え、釣り方も替えていたようだがこれもまたアタリがなかったらしい。奥山さんはいつものように辛抱強くエサを打っていたけど、サワリもなかったという。クダンの例会組の彼も完璧なボーズだったとのこと。つまり、ボクのウィルスがみんなにきっちり感染したのだった。我ながら凄い感染力を持ったウィルスを保菌しているものだと感心してしまった。みなさん、おだいじに。

おしまい。

<<釣行データ>>

【ハンドル】クワマン
【釣行日 】2003/01/26
【時 間 】am7〜pm4
【都道府県】愛知県
【対象魚 】ヘラブナ
[釣り場名]筏川(準寄場)
[ポイント]一軒家前
[天気  ]くもり時々晴れ
[使用竿 ]16尺
[道 糸 ]1.0号
[ハリス ]0.35号
[ウキ  ]masosuke50上スペシャル
[上針と餌]やらず5号(27cm)、新べらグルテン+グルテン四季
[下針と餌]やらず5号(33cm)、同
[水深  ]2本ちょっと
[タナ  ]底
[釣果  ]33.05cm
[備考  ]ボーズ菌はどこかにいったかな?