新春OLM(目比川・愛知県)
2004年1月18日
今週の初めからの降雪で三重県北部もすっかり冬の本番を迎えています。お正月の三が日は異常なくらい暖かい日が続いたので、なおさら寒さがこたえますね。毎年とはいえこの季節は体も心も芯まで冷えてしまいそうになります。ま、北国の方々からみればどーってことないんですが。
で、このクソ寒いのにへら屋さんたちはというと、懲りもせずに竿を振ろうと躍起になっています。もう少し暖かくなるまで待ってりゃぁいいものをとは思うんですが、この時期の辛抱たまらん釣りもへら鮒釣りであることは間違いないでしょう。このストイックな釣りがいいと言うへら屋さんがたくさんいるのも事実です。
そうは言っても釣れる(というかへらさんがいる)ところは限定されています。まず本流は水も綺麗で水温が比較的高いのでよさそうなのですが、ポイントがとてつもなく広くて人間が都合がいいところ(竿を出せるところ)は生物反応さえあるかどうか怪しい感じです。野池はというと、場合によっては薄氷を割りながら竿を出すことになり、どっかにかたまって身を寄せてじっとしているへらさんの鼻先にエサを落とすような釣りになることが多いようです。
こうなると本流からちょっと入り込んだ支流で雑排水が入り込んでいるところや、日当たりがよくて水温がすぐに高くなるところとか(とはいっても1度か2度くらい)、あるいは障害物がたくさんあって川中の生き物が身を寄り添って寒さを凌いでいるところなどが本命になるでしょうか。関東で言えば手賀沼あたりが有名どころです。
さて、我がちゅーぶではどうでしょうか。地図をじっとみているとソレらしいとこはたくさんあるように思えます。実際、日光川水系では冬の釣場がたくさんあるようです。が、自分が行く日にそこに果たしてへらさん達がいるのかどうかというと、こればっかりは竿を出してみなければわかりません。ボクの場合で言えば正月2日と4日はきっちりとボーズでしたし。それにへらさんがいるから釣れるというわけでもありません。11日の例会では有料の管理池(佐屋川温泉前)で12人中9人がボーズでした(中にはアタリさえ見てない人も)。
さて、そんな冬のOLMはというと。
おなじみの奥山さんがここ2ヶ月ほど偵察していた目比川は現在、へら屋さんで賑わっているとのことでした。蛇の道は蛇というのでしょうか。「先週あたりも凄い人です。偵察中にも竿を絞ってましたから、ひょっとするといいかも。五目釣りには(笑)。」まあ、恒例の新春OLMなのでともかくアタリさえ見られればいいかということになり、18日に集合することになりました。
週はじめからの雪に加えて夜中に降った雨が加わり、おまけに凄い冷え込み(R258では−2℃!)で早朝の路面はアイスバーン状態。何本もある橋の上は真っ黒に光っている状態で、車のフロントガラスはどんどん氷結。正直言って、怖いですねぇ。ともかくゆっくりと走って目指す目比川に無事に到着。と、一面、真っ白。霜ががんがん降りてくるのがはっきりとわかるほどです。その霜が降りている川の土手には、何故か人だかりが。上流の橋と下流の橋にかけての土手にへら屋さんのそれとすぐにわかるロッドケースやバックがずら〜〜っと並んでいます。なんぢゃこりゃ?!
「6時に着たんですけど、もう20人くらいの人が場所を確保している状態だったんです。遅かったかも。」といつも明るい奥山さんにしては声が小さい。でも、野釣りの場合、これは仕方がないでしょう。それにしても凄い。3m間隔ぐらいで都合30人ぐらいいるだろうか。まだ暗いのに竿を出し始める人もいる。「早くしないと(サカナが)どっかに行っちゃうよ。」隣で早速エサ打ちをはじめた常連さんらしき人が声をかけてきた。何を言ってるんだろうか?
はじめての釣場なので、すでにエサ打ちをしている人のようすを見学してみる。え?なんか異常にタナが浅くない?長い竿(お隣さんは21尺とのこと)で向こう岸にぎりぎりにエサを打っている。釣り方はウキとオモリまでがウキ1本ぐらいで、管理池でいう「セミかっつけ」。両グルテンのようだ。ひぇ〜。あんな釣り方をするの?でも、確実に竿が曲がっている。マブナだけど。
ともかく、水深を測ってみた。ちょうど1本ぐらい。「今日は水位が高いんで見えないんですけど、向こう岸の近くに杭が5m間隔ぐらいにあるんです。どうもその障害物の周辺にサカナが寄っているようなんですよ。長い竿がいいんでしょうね。あ、今、クワマンさんのウキがあるあたりにあるんです。杭が。やっぱ21尺なんでしょうねぇ。」何度か偵察に来てくれた奥山さんの解説である。なるほど。でも、だったら向こう岸から竿を出したほうが短くてよさそうなもんだけど。ところが、何故か向こう岸からだと塩梅がよくないそうだ。独特な釣り場だ。
と、水深を計っていると、いきなりウロコが引っかかってきた。カラバリにしてウキのなじみを見ようと思ってもウキがなじまない。どうもハリが沈む前にサカナの体の上に乗ってしまっているようだ。奥山さんもカラバリにスレがかりしている。なんかすんごくサカナがたくさんいる感じだ。水温は4℃だというのに。
常連さんの言う「どっかに行く。」という意味は、おそらくこのサカナの集団が上流と下流を行ったり来たりしているということだろう。まあ、確かにじっとはしていないと思うけど、全然いなくなるなんてことはないどうとタカをくくっていた。
第一投。いきなりウキがなじまない。白いウキのボディが丸見えである。なんか恥ずかしい。やっとトップの中ほどまでなじんだかと思うと、いきなり消しこんだ。釣れたのは半べら。8寸ぐらいか。常連さんと同じようにセミカッツケのような釣りをすると、ともかくウキは動く。いや、動きすぎる。ハリスを短くつめてもグラン7号をあっさり飲み込んでくれる。エサを打つテンポは、めちゃめちゃに速い。サカナの活性に合わせるようにこっちも忙しくなる。9尺か10尺ぐらいの竿さばきを要求させるのだ。これはかなりしんどい。タバコを咥える暇もありゃしない。
しばらく釣って、どうもボクの感覚としては上の方はマブナしかいない感じがした(底はコイッ子だらけ)。目指すへらさんはそのマブナの群れの下かな?ウキをちょっと上げて深なじみさせることにした(下バリトントンよりは、ほんのちょっと上)。予想は的中した。いきなり尺上のへらさんである。日光川独特の色白で、肉厚があってがっしりしている魚体だ。まだ抱卵していないようだが、ナイスバディってやつ。その後はこの深なじみさせる釣り方でコンスタントに釣れるようなった。あっ!というまにお昼の時間になった。アタリがあるときや釣れているときは時計の針が進むが早く感じる。約束の時間があったとしたら、まず守れないだろう。
奥山さんとの釣行は至れり尽せりである。
特にこの寒いときは「史上最強の携帯火力発電所(七輪)」が主役になる。ちょっとサカナッ気がなくなったこともあって(常連さんの言うように突然と何にも反応がなくなった)ランチをすることにした。七輪の上には蒸気を上げている薬缶がある。熱いお湯をカップ麺にかけるとメガネのレンズが白く曇る。ううう、この匂い。たまりませんなぁ。常連さんや通りがかりの人たちが恨めしそうに眺めていく。こりゃぁ、商売になるかな?などと冗談を話していると、ちょっと気になることがあった。
土手の上に並ぶギャラリーは朝からたくさんいるけど、その中でロッドケースやバックを抱えている人が何人かいる。はて?なんでしょうか?「あれって、(釣場が)空くのをまっている人たちですって。」と奥山さんの解説。え〜?あほか?!田舎(の夜中)のラブホぢゃあるまいし。並んで順番待ちぃ〜?信じられん。他にあるでしょうが人が座ってないところが。実際、上流側にも下流側にも座ろうと思えば座れるところはたくさんあるように思われる。「どうもピンポインのようですね。この釣場は。」ん〜。恐ろしい釣場だなぁ。などと久々にのびんりと日向ぼっこをしながら昼食を終えて、さて後半戦にと力を入れなおした。
え?また、いきなりウキがなじまない。なんか水面が異様な感じがする。おそらく、ありとあらゆる生物がまさにトグロを巻いているようにかたまっているに違いない。水面が全体的に揺らいでいるのだ。奥山さんはへらさんを連発で釣っている。サイズもどんどん大きくなっている午前中のウキの動きとは全然違う。そしてそして、とうとう37cmという本日の最長寸(この川でも!)を釣り上げた。他の常連さんたちも寄ってきて我がことのように喜んでいる。「それ、ちょうだい?」なんじゃそりゃ。
1時間もするとお祭り騒ぎのようなウキの動きも静かになった。ふう。忙しかった。やっとタバコを吸える(<やめればいいのに)。何気なしに背後まで迫っている土手を見上げると、朝の暗いうちから上流に陣取っていた人たちがウロウロしている。なんだろ?「今日はアタリがねぇよ!」なんか怒ってる。
ちょっと信じられない。たった20mぐらいしか離れていない、この場所では一級ポイントであろうと思われるところに陣取っていた人たちの会話である。
ボクも奥山さんも尺上だけでもそれぞれ9枚、5枚と絞っている。この季節では珍しくツ抜けさえしている。へらさん以外をカウントしたら(常連さんはカンウントしている人もいる)40匹は確実に超えている。なのにたった20m違いで常連さんがアタリなしとは。え?ということは、まともにへらさんが釣れたのはボクらが座っているところのの4人ぐらいですか?う〜ん。奥山さんが朝、場所のことで杞憂していたことがうそのようだ。というか、今日はボクたちの普段の行いがものをいったのでしょうね。
午後からはどんどん気温も上昇して、防寒着の上着を脱ぐまでに暖かくなった。そのせいなのか3時ころになると、突然、生物反応が薄くなった。きっと、陽気に誘われてみんなお出かけしたのでしょう。こんないい天気の日曜日だもんなぁ。一人で竿を出しているへら屋さんなんて家族に恨まれているだろうなぁ。え?我が家は安泰ですけどね。ほんと。
アタリも遠くなったのでちょっと早いけど手仕舞いすることにした。いつもは釣れてなくて後片付けのときも憂鬱になっているけど、今日は手際も早い。体も軽い感じがするのは健康にはいいですね。と、後ろにウキがぶらさっがている竿と竿掛けを抱えている人たちが集まってきてこっちを見ている。なんですか?「終わったら(座っても)いいですか?」ま、いいけど。なんか変な感じ。パチンコ屋さんみたい。
結局、ボクが尺上だけで9枚(ちゃんべが数枚)。奥山さんが尺上を5枚(検寸しなかったへらさん6枚)と二人ともツ抜けができました。アタリなしボーズを覚悟していただけに今回の奥山さんの情報収集と場所取りには感謝です。あ、七輪も。みなさん。野釣りは場所とお友達を選びましょう。(^_^;)
おしまい。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。m(__)m
<<釣行データ>>
【ハンドル】クワマン
【釣行日 】2004/01/18
【時 間 】am7〜pm3
【都道府県】愛知県
【対象魚 】ヘラブナ
[釣り場名]目比川
[ポイント]橋と橋の間(東向)
[天気 ]快晴
[使用竿 ]21尺
[道 糸 ]1.2号
[ハリス ]0.5号
[ウキ ]へら正2号(長竿用)
[上針と餌]グラン7号(30cm)、新べらグルテン+α21
[下針と餌]グラン6号(38〜40cm)、同
[水深 ]1本
[タナ ]宙(底ちょいぎり)
[釣果 ]34cmを筆頭に尺上9枚。その他のへら2枚。コイ2匹。マブナ、多数。半べら、いっぱい。
[備考 ]釣れたところは究極のピンポイントだったみたいです。ま、ボクたちが釣れたのは普段の行いっちゅうやつ?(^_^;)