ついにその日が…トヨタF1撤退発表
(2009.11.4UP)
以下、架空の話です。
アブダビGPの開かれているヤスマリーナ金曜日夜。
一人の日本人がパドックをトコトコ歩いていると、ある日本人の方に出くわしました。
「おや、どちらへ?」
「BMWのモーターホームでお別れパーティをやっているので、ちょっと挨拶に顔を出そうと思って」
「へぇ〜。ウチはそういうのやらないから……」
「はぁ!?」
「あ、いやいや……」
ここからは実話です。
御大、失敗しました。
月曜日午後、アブダビからタクシーを拾ってドバイ空港へ。
7時のフライトゆえ余裕を持って3時に出発。
ドバイまでは1時間ちょっとです。
ところがドバイ市内に入ってから大渋滞。
はるか彼方に見えるドバイタワーがいつまで経っても近付かない。
乗り遅れました、その香港経由成田行きの便に。
幸い4時間後の便に乗せてもらい、火曜日お昼に香港には着きました。
成田行きの便は午後に2便あります。
ところが、休日とあってか、キャンセル待ちが空振り。
その日の夜は香港の黄金海岸酒店なるホテルに投宿・・・
けっきょく成田に着いたのは水曜日の午後。
急ぐ旅でもなし、帰宅する道筋としてはちょっと不便ながらお得なスカイライナーに乗ろうと思ったら、
なんとクレジットカードで買えないんですね、チケットが。
いささかムッとして使い馴れたNEX(成田エクスプレス)のチケットを買ったら、
これがリニューアルされた新車両。さっそく各部点検したが、ダメだねこのシロモノは。
A:車両入り口のスーツケース置き場に盗難防止用のチェーンキーがしつらえれたが、こんなもの誰が使う?
使用説明書き読んでいるお客の後ろのお客がホームから車両に入れず、
焦るシーンが目に浮かぶ。即刻、取り去った方がよい。
B:ハンディキャッパー用トイレを使わせていただいたが、洗面所の造りが悪く顔が洗えない。
頭がブツかりそうになり、水が床にこぼれる。
C:車内モニターが天井からブラ下っているが、角度がついてないので見にくい、見にくい。
首が痛い、肩が凝る……てなこと書くと“クレーマー”西山なんていわれるのだろうけど、
フトそのスクリーンに目をやると「トヨタ、今年限りでF1撤退。日本勢ゼロに」の記事。
さらには「不況で赤字が続き、費用負担が困難に。これで日本メーカーは完全撤退となる」と。
東京駅でNEXを降り、中央線に乗り換え、
御茶ノ水駅で総武線に乗り継ぎ、水道橋駅で下車。
トヨタ自動車東京本社で行われた撤退記者会見に臨む。
薄汚れたGジャン姿でよんどころない思いはしたが、
巨星墜つ瞬間をこの目でしかと確かめたかった。
記者会見では、サーキットの現場でいつも熱く、
楽しく、F1を戦い、F1を愛し、語ってくれた山科忠トヨタF1チーム代表が絶句、号泣。
もうそれを見ただけでじゅうぶんだった。
記者会見が終った後、一瞬スレ違った山科さんは
「泣き虫ジョージ(山科氏のニックネーム)って書かれるかな?」
と言って泣き笑いのような表情を見せた。
山科さんにとっていちばん気になるのはTDPの小林可夢偉と中嶋一貴の行く末。
しかしそれはストーブリーグの水面下で着々と“継走”に向かって進んでいる。
*
2010年3月10日(水)、バーレーン、サクヒール・サーキット。
御大「二人とも似合うじゃない、新しいレーシングスーツ」
某A「そうですか、ちょっと地味ですよね」
某B「ボク、厭なんやAと一緒に写真に撮られるの。背ェが低いの分かるし」
御大「腕も足も短いし」
某B「そないホンマのこと言わんでもいいやないですか」
某A「だって、本当だし(笑)」
大丈夫、ほら日本勢、ちゃんとF1に居るじゃないですか。
日本グランプリがいまから楽しみである。
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