★腹が痛い
★泣きっ面に蜂
★海を眺めるバングラ人
★両替
★バングラをよくするためには
朝起きたら胃が痛い。鼻水も止まらない。
どうやら風邪をひいたか?そういえば昨日の夕方寒気がしたことを思い出した。
とりあえず胃痛薬と風邪薬を飲む。しばらくして胃痛が納まると今度は下痢が始まった。
水には気をつけていたがなにがまずかったのだろうか。それとも単なる風邪か飲みすぎか。
下痢が落ち着いたところでホテルのレストランへ朝食を食べに行く。
たしかChinese Noodleがあったような気がする。それなら腹にもいいだろう。
ところがメニューを見るとブレックファーストメニューでトースト類とカレー類しかない。
胃に優しそうなチキンスープとダルを頼む。
「スープにパラタはどうだ」
と聞かれたの変だなと思いつつもパラタも頼む。
スープとやらがでてきて判った。これはカレーの薄いやつでパラタにつけて食べるものだ。
しまった、胃に優しくなんかない。
それでも一応食べた。せめて辛いのを和らげようとチャーを飲む。(53Tk)
正露丸を飲みしばらく様子を見て大丈夫そうなので歩いてビーチへ行く。
周りの風景を眺めながら歩いているといきなり転んだ。
いてぇ〜〜〜。
いったいなにがおきたのか一瞬判らなかった。
どうやら歩道が幅50cmほど切れていてそこに落ちたらしい。
サンダル履きだったのが災いしてつま先の皮がむけて血が出ている。
あ〜あ、これじゃ海には入れないな。まったく、なんて日なんだ。
バンドエイドで応急処置をして足を引きずりながらビーチへ向かう。
今日は昨日とは別なところに来てみた。
ここはみやげ物屋が並び人通りも多い。砂浜にはビーチパラソルも並んでいる。
どうやらこっちがメインのようだ。
ただ、なんか見慣れたビーチの光景とは違う。
みんな普段着のまま波打ち際に立って海を眺めている。
水着姿の女性はおろか海パン姿の男もいない。
もちろん泳いでいるやつなんか一人もいないし浜辺に寝ころがっている奴すらいない。
なんか、変だ。
昨日はちょうど夕日の時刻だったので「あぁ、夕日を見ているんだな」と思っていたがこれがバングラ人のビーチでの過ごし方らしい。
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ビーチパラソルとチェア(50Tk)を借りてしばらく昼寝をする。
目が覚めると日はすでに真上にありジリジリと肌を焼いている。
周りのパラソルは水辺の方にほとんど移動してしまった。
また腹の調子が悪くなってきたのでホテルに戻ることにしよう。
砂浜を歩いていると明らかにバングラ人とは異なる風貌の男がザックを枕にして寝ている。
もしかしたらと思い声をかけるとやはり杉野君だ。
「や!」
「あれっ、どうも」
「チェックアウトしたの?」
「ええ、12時にチェックアウトしたんですが写真を現像に出したので仕上がりをここで待っているんです」
ちょっと疑問に思っていることを聞いてみる。
「ところであの連中はなんで海を見ているだけで水の中に入らないんだろう」
「きっと水が怖いんじゃないですか」
「そんなもんかな」
それにしても変だな。
やっぱり腹の調子が悪いので彼に別れを告げてリキシャーでホテルへ戻る(5Tk)。
部屋で休んだ後、現金が心細くなってきたので両替をしようと思いレセプションで聞いてみる。
「両替(USD → Tk)したいんだけどどこでできる?」
「この街ではできるところはない。ここでやってやるから1時間したらここへ来い」
おかしいな、LPにはホテルのとなりに銀行があると書いてあったのに。
(実際見に行ってみたがなかった)
とりあえず町を歩いてみよう。なにかあるかもしれない。
Jhawtola Main Rd.沿いにUttara Bankという看板が目についた。
これは確かLPではSayeman Hotelの隣にあるはずの銀行だ。
もしかするとここで両替ができるかもしれない。入ってみよう。
「USDキャッシュを両替したいんだけど」
「いくら」
「60USD」
「すぐにか?」
「Yes」
「今昼休みだから20分ほど待て」
昼休みったってもう二時近いぞ!
そこまで待たされることもなくほどなく手続きをしてくれた。1USD=45Tk。チッタゴンよりレートがいい。
これだけあればなんとかなるだろう。
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そういえばこの国では両替するときにレシートをもらったことないな。
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宿に戻り遅めの昼食。胃の調子が思わしくないのでChinese Noodleにしておく。
白い麺に澄んだスープ、カレー味じゃなくてよかった。
食後にプールサイドで本を読んでいたが全身に寒気がしたので部屋に戻り毛布にくるまり寝る。
どうやら熱もあるようだ。やっぱり風邪か。胃も痛い。
20時ころまで寝ていたら寒気もおさまり胃痛もやわらいだのでまたもホテルのレストランへ行く。
マトンカレー : カレーは相変わらずうまい
ライス
チャー
マンゴジュース
野菜スープ : ちょうどいい味加減
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173Tk
食事をしていると隣のテーブルから日本語が聞こえてきた。
バングラ人男性二人、日本人女性二人のグループ。変な組み合わせだ。
「日本の方ですよね」
「ええ、そうです」
「珍しいですね、パックツアーではないですよね」
バングラ人男性が流ちょうな日本語を話していたのでてっきりパックツアーのガイドかと思った。
「いえ、パックではありません。」
「ところで彼は日本語がお上手ですがどうしてですか」
「本人に聞いてみてください」
ということで、聞いてみると、彼の名はナシル。
日本の大学に通っていた経験があり(ここまではいんちき野郎も話題にはする)、現在は名古屋に住んでJICAのプロジェクトでインドネシアの仕事をしているとのこと。
バングラ人としてはエリートだろう。
一緒の女性は奥さんだという。どおりで日本語がうまいはずだ。
しばらくこの男性と話をする。
「産業がないから失業率が高いのでなにか産業を興せばバングラ人も生活が豊かになるんじゃないですか」
「たとえば、私が会社を興したとします。肉体労働者は集まりますがスタッフが集まりません。国民の2/3が文字を読めないのです」
「それにバングラ人もバングラに投資しないのになんで外国人が投資しますか」
「なんでバングラ人も投資しないのですか」
「皆、不安なのです。バングラでは首相が替わると国家システムががらりと変わってしまいます。政治が安定しないと経済は発展しないのです」
「バングラでは一部の人はお金を持っていますがほとんどの人は土地を持たない農民です。一生懸命働いてもお金はすべて地主に集まるだけです。
日本が戦後に急激に経済発展したのはGHQのおかげでしょう。農地解放、教育制度改革、税法改正すべてがうまくいきました。バングラの場合はまず、教育の充実です」
さすがによく勉強している。
「教育システムを変えるとなると効果が現れてくるには時間がかかりますね」
「ええ、でも今始めなければならないのです。そうしなければこの国は滅んでしまいます」
「私は日本の方にお願いして<あしながおじさん>としてバングラの子供たちを学校に行かせようと努力しています」
立派だ。頑張って欲しいと思う。
一時間ほど話し込んでしまったようだ。彼に感謝の御礼を言って部屋に戻る。