イミグレで並んだ列は運悪く前のインド人に時間がかかっている。
なんで一人で10分もかかるんだよ!入国審査でもないのに。
書類の書き方も知らなねぇのか、てめーらは。
次からはインド人の後ろに並ぶのはやめよう。
Druk Air (Royal Bhutan Air) KB106便は2番ゲートよりバスでの搭乗。
カルカッタ経由のせいかこのバスの乗客はインドに向かうと思われる、クルタパジャマを着込んだ崩れた感じの若者たちとブータンに向かうと思われるパリッとした見なりの中高年の人たちの二つのグループにはっきりと分かれている。
こうはっきりと搭乗客が二分化される飛行機というのも珍しい。
(でもなんでわざわざDruk AirでCCUなんだ?)
Druk KB106便、機材はBAe146-100 72人乗り搭乗率95%ほど。一応、2クラス、Yは3-3。シートナンバー15Aは最後尾でここだけ2-2。
小さなステップで機内にはいると日本人と見間違うほどよく似た、ブータン人スチュワーデスが着物のような制服で無表情に出迎え。でも、か・わ・い・い
(*^_^*)、 好み。
機内に蚊が多く、離陸前に3匹つぶした。
宗教的な理由(ブータン
は殺生を禁じる仏教)で生かしているのだろうか。
離陸して上昇し始めるとそれまで白い水蒸気を吹き出していた エアコンの吹き出し口から水滴がぽたぽた落ちてくる。
どうにかならんのか、これ。冷たくてかなわんぞ。
後ろの方でエンジン音に負けないくらいの大声で女性の話し声が聞こえてきた。
乗客が静かなだけに目立っている。
振り返って見てみると案の定、スチュワーデスどうしが雑談を
しているらしい。
あまり見たことないなぁ、こんな光景。
素人ぽくてほほえましい。
機内食のサービスもあるにはあったがまずく、特にコーヒーが
まずい。タイで作っているみたいだが、それならタイ飯にしてほしいぞ。
タイ人に洋食を作らせてはいかん!
タイフリークの私としてはそう忠告しておこう。
3時間ほどでカルカッタ着。予想通り、怪しげな連中はここで降りていった。そのかわり乗り込んできたのは日本人なのかブータン人なのかわからないがようはそんな人ばかりだった。またも満席状態。
カルカッタを離陸し河川が蛇のようにのたっているバングラデッシュをぬけ山岳地帯に入るやいなや、左側にヒマラヤらしき雪山が見えてきた。
やはり「歩き方」に書いてあったとおり、こちら側に座ってよかった。
「あと10分でパロに到着」のアナウンスで徐々に高度を下げ始める。
カルカッタからはやはり近い。谷を縫うように飛んでいく。
まるでPlay Stationの「パイロットになろう」(フライトシミュレータ)のようだ。
機体をバンクすると翼が山の斜面にこすりそう。今はなき香港の啓徳空港の山岳判だ。
中型航空機も飛ばす予定になっているらしいがこんな狭い谷あいを飛ぶんじゃB737クラスでも無理だろう。
左右にふらつきながらも逆噴射すること無く着陸したのはシュンク
アン(ラオス)やポカラ(ネパール)のような周りになにもない田舎の空港だった。
ターミナルもこぎれいなものもあったが人の流れはそちらには向かわず平屋建ての方へ向かっている。
たぶんきれいな方はまだ運用されて
いないのだろう。ここら辺もシュンクアンと同じだ。
空港の建物は部屋がシンプルに三つに分かれていた。
一つ目の待合室を通りすぎると右手に「Passport」と書かれたプレートがかかっているブースがあり、列が出来始めている。
どうやらVISA発給カウンターのようだ。
列に並びながら聞くとはなく、 周りの話を聞いていると機内で日本人ぽいと思われた人たちは、
1 やっぱり日本人(だいたい2,3人の中高年グループ)
2
想像したとおりブータン人(当然ここには並んでいない)
3 なんと台湾人(10人以上のグループ)
であった。1,2はわかるがなんで台湾人が多量にいるんだろうか。
手にした荷物にはおそろいのタグをつけてBKKの中級ホテルで最近 よく目にするあのパターン。
ま、今日は騒がしくないからまだましだが。
VISAは前もって用意した書類を20USDと一緒に窓口に提出するとそれほど待たされずにすぐに押してくれた。 旅程表どおり1/2までのスタンプが押してあるがフライトキャンセルとかになったらどうするんだろうか。
次に向かうのはイミグレーションカウンター。 こちらは個人とグループに分かれている。ここでも意外にてきぱき と問題なく通過。
最後の部屋に入る。ここがバッゲージクレームだ。
ところが荷物が見つからずにきょろきょろしていると係官が
「荷物は外にある」 と教えてくれた。
なんだよちゃんと運んでくれないのかよ!
シュンクアンだって一応ターミナルの中まではリアカーで運んで
くれたぞ。
外に出てみると荷物は草むらに無造作におかれていた。
ウシの糞とかが付いていなければよいが、、、
ザックを担いで再び建物に入るとグリーンラインの方の係員が手招 きしているので申告書を手にそちらに向かう。
「荷物はこれだけ?」
「そう、申告物はカメラだけ」
ブータンはカメラも申告しなければならない。
申告書に何か書き込まれてあっさり通過。
建物を出て民族衣装のゴを身にまとったガイドらしき人々がおとなしく人待ちしているところを通過しようとしたら、英語で
「すみませんが、hfさんですか」 と声をかけられた。
それが現地旅行会社、マンダラツアーのガイドだった。
最初だけインド訛りの発音が解りづらかったが、ちゃんとした英語を話す、変に癖のない20代半ばくらいの青年だ。
用意されていたコロナに一緒に乗り込む。ドライバーもガイドと同年代か、こちらも好青年風。
ただゴの下のタイツはちょっと格好悪いぞ。
空港をぐるりを回り込んで道幅の狭い田舎道をホテルへ向かう。
山道を登り始めると背後にパロチュー(パロ川)を中心に広がるパロ谷が見えてきた。パロゾンも見える。
青空も相まってとってもきれいな風景だ。特に川が美しい。
この国の第一印象はかなりポイントが高い。
以前、メーホンソン(タイ)に降り立ったときのように自然と笑み がこぼれてきた。
ホテルは小高い丘の上に建つHotel Druk。
チェックインを済まし部屋に入る。
TVこそないがバスタブ付きの浴室、冷蔵庫、電話と一通りそろって
いる。
しかし暖房は電熱器がぽつんと置いてあるだけで夜は寒いかも
しれない。
「歩き方」によると新しい高級ホテルとのこと。
う〜む、これで高級ということは、、、、
窓を開けると先ほど目にした風景がドーン!と広がっていた。
これは
すごい。
設備はいまいちだがこれだけでもこのホテルにする価値はあるかも。
ちなみにブータンを一人で個人旅行するには一日当たり240USDが固定費でかかり、このなかにホテル、食事、車(ドライバー付き)、ガイドがすべて含まれる。
(この理由で飛行機内の人種が分かれていたと思われる)
ということは、ホテルはどこに泊まっても同じ料金なので"高級" と名のつくところでも全く問題ない。
というよりそうしなければ損だ。
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| パロ・チュー |
ホテルで昼食を取ったのちに車でパロ観光に出かける。
今日は祝日で博物館は休みとのこと(バンコクでよく耳にするフレーズだがここでは信じられる)なのでドゥゲ・ゾンへ向かうらしい。
信州の梓川によく似たパロチュー(チューは川の意味)沿いをずーっと上流に向かう。
パロのメインストリートを抜けるとまたも山道を登り始めた。途中でタクツァン僧院や雪を戴いたチョモラリを目にする。
チョモラリは行かない(行けない)からいいとしても最終日に行く
ことになったタクツァン僧院はとんでもなく高いところにある。
周りに車道はなさそうだが本当に大丈夫かいな。
「あれがドゥゲ・ゾン」 反対側の斜面に廃墟が見えてた。
早くも車酔い気味の車を降りて説明を聞く。
チベットの戦いで使われたらしいがこういうものはあまり興味がないので軽く聞き流す。
それにしてもいい天気だ。ちょっと肌寒いが日ざしは強烈。
標高が高いせいだろうか。
ここで車をUターンして来た道を戻る。
アーチェリー大会をやっているそうなので寄ってみることにした。
人々が集まっている広場の脇に車を止める。
老いも若きもみんな楽しそうに地べたに座ったり立ったままで競技を見ている。
お菓子類や酒らしきものを売っている露店も出ている。
ほとんど、体育の日の町内の運動会のノリ。
なぜかおばちゃんたちが輪になって踊っている。さしずめ、応援団か。
(チアリーダとは間違っても言えんな)
アーチェリーは左右二手に分かれてお互いの的をグループごとに交互にねらうというもの。
その距離は100m以上あるかもしれない。そのせいかたまに当たると大騒ぎ。
それもそのはず、ガイドによるとこの試合はパロとティンプーの2つの街の対抗戦らしい。選手は真剣。
手元のアーチェリーは意外とハイテクっぽく、矢もアルミ製の様だっ
た。
アーチェリー競技場の次はダーツ競技場だった。
ここでも同じようなルールで二つのグループに分かれて和気あいあいとやっている。
ダーツ(クルというらしい)と謂えども先に重りの付いた25cmくらいのものを投げ合っている。
アーチェリーもそうだったが人に当たったらかなりやばそう。
アーチェリーと違うのはこちらは外れると相手チームが挑発するように的をさして騒いでいる。
競技そのものよりこういう人を見ている方が楽しい。
このダーツ場はメインストリートの外れにあったのでここから
しばらく歩いてみることにする。
チベット建築の影響か、ネパールで見たような建物がずらーと
並んでいる。
ほとんどが商店のようだ。
雑貨屋が多く、床屋、電気屋、銀行、それにレンタルビデオ屋まである。先ほどのアーチェリーを扱っている店もあった。
この商店街はそれほど大きいわけではないが、パロはブータン
の中でも大きな街のはずだから、この近辺に住む人が生活する上
での必要なものはすべてそろっているのだろう。
いやまてよ、それにしては野菜や肉を扱っている店はないな、
食料品はどこかに市が立つのだろうか。後でガイドに聞いてみよう。
![]() |
| トウガラシを干している |
若干肌寒くなってきたのでホテルへ戻ることにする。 7時から夕食だそうだが今朝は早起き(5時起き!)だったので飯まで一眠りしよう。
例の暖房が入っているが予想通り、あまり温かくはない。
それでもベッドに入いるとすぐに眠りに落ちてしまった。
6時50分にセットした目覚ましに起こされ食堂へ向かうとすでにいくつかのグループが席に着いていた。
7~8人の日本人グループ(もしかすると宿泊客ではないかもしれない)
、昼食時に見かけた中年日本人夫婦、3人組の日本人家族とやはり日本人が多い。
それにインド人のグループ二つ、女性を含ブータン人の3人組(こっちも食事だけか?)。
食事は期待していたブータン料理とは違いインド料理のビュッフェ。
ある程度品数はあるが、カレーはタンドーリチキンマサラとダールのみ。マトンマサラがほしいところだ。
チキンマサラは香りと辛さがちょっと足りない。70点といったところ。
米はタイ米より短くジャポニカ米に近い。炊き方が違うせいかぱさぱさしていたが、カレーには合う。
Tiger Beerの一缶で眠くなってしまったので部屋に戻る。
そういえばガイドがなにも言ってなかったが明日の予定はどう
なっているんだろうか。早起きはいやだなぁ。