【12/26 パロ - プナカ 】

ホテルでまずいアメリカンブレックファースト(これはなんとかしなくちゃなぁ)を摂ったあと、車に乗り込む。
あたりは霜が降りていてかなり寒い。車のヒーターを入れてもらう。
まるっきり、日本の冬と同じだ。

空港のわきを通りすぎ、川沿いを下っていく。あぁ、釣りがしたい。

☆★☆ チュゾン ☆★☆

舗装はされているが狭く曲がりくねった山道をひたすら走る。
ちょっと車酔い気味になる。路面は所々凍結している。
一時間ほど走り、川の合流地点に達すると3つのチョルテン(仏塔)が見えてきた。

b15.jpg (15694 バイト)あっ、「歩き方」に載っていた場所だ。

橋を渡りきるとゲートが降りていた。チェックポイントらしい。
「Tea Break!」
チェックポイントを通過させガイドが車を止める。
右手に道路標識があり、ティンプーまで○○km、ハまで××kmと書いてある。

左手にはEsspressoという場違いな看板を掲げたコーヒーショップがあり、ガイドについて店に入る。
店には暖房がなく冷え冷えとしており、インド人が犬と一緒に店番をしていた。
コーヒーを頼むと一応、エスプレッソのマシンらしきものでジャボジャボと入れてくれたがミルクを大量に入れられてしまって味はよく分からなかった。

ブータンで唯一まともなコーヒーが飲める店らしかったが。

☆★☆ ティンプー ☆★☆

店のおやじに「日本から来たのか。そうかそうか」と妙に納得されたのち、またしてももう一方の川沿いのワインディングロードを登り始める。

b16.jpg (18632 バイト)後部座席でうとうとして気がつくと目の前の谷間に街が広がっている。
パロよりもずっと大きい。たぶん首都のティンプーだろう。
アパートのような建物が立ち並び人の集まる都会であることを物語っている。
ただし、他の国の首都と比べるとあまりにものんびりしている。
車が少ないせいだろうか。
比較に出せるとすればラオスのビエンチャンであるが、密集度は高いかもしれないがエリア自体は狭いかもしれない。
この旅程の帰りがけにティンプーには滞在する予定なので今回はガイドが新聞(Kuensel)を買っただけで素通りだ。

☆★☆ ドチュ・ラ ☆★☆

b18.jpg (15383 バイト)ティンプーを後にしてドチュ・ラ(ラは峠の意味)を目指し、ぐんぐん標高を上げていく。
心なしか空気が薄くなってきたような感じがする。
ちょうど峠に差しかかるところに大量のダルシン(経文旗)とチョルテンが見えてきた。
ここで標高3200mだそうだ。
ダルシンの向こうにはヒマラヤらしい山々が見える。7000m級らしい。
ここでこれだけ空気が薄いということはあっちは縁がないな、少なくとも私には。

b19.jpg (13944 バイト)駐車場からさらに狭い道を車で登ると山小屋風の建物があった。
ここで再びティーブレークするらしい。
この店はBTCL(旧国営観光公社)直営の店だそうだが、扉を開けてまず目に付くのは男性器と女性器をモチーフにしたお面の数々。
なかなかにエグく笑ってしまう。
ここには一応みやげ物の陳列棚があり、民芸品に混じって木彫りの男性器もあった。
ひとつ12USDだそうだが、だれがこんなもの買うんだろうか。
ガイドは「For your girl friend」とは言っていたが、、、、
そういえば、昨日も農家の壁に男性器が描かれていたなぁ。
豊穣祈願の意味があるらしいが。

この休憩所には日本でもよく展望台にある望遠鏡が備えつけられていて、ガイドに促されてのぞいてみるとガサ(露天ぶろで有名)のゾンが見えた。
かなり遠くの山の斜面だった。

☆★☆ Hotel Zagctho Pelri Guesthouse ☆★☆

b21.jpg (15782 バイト)ドチュ・ラを後にした我々は一路プナカを目指しワインディングロードを下っていく。
ティンプーから約3時間でプナカのHotel Zagctho Pelri Guesthouseに到着。
最近できたらしいこぎれいな建物で三階建ての本館とロッジがある。
チェックインして部屋に案内してもらう。
308号室はロッジで二部屋で一戸建て。
部屋は狭いが清潔で庭とベランダがあってなかなかいい雰囲気。

b22.jpg (18562 バイト)とりあえずホテルの食堂で昼食。
魚の揚げ物のカレー
カリフラワーのいため物
チキンカレー
カッテージチーズのカレー(じゃがいもかと思った)
チベット風焼きそば(チョウメン)
ポータージュスープ
ライス

量が多く味も悪くはないがハエがすごい。
左手でハエを追い払いながら右手で食べなければならない。
それでもコップの水とチキンカレーに飛び込まれてしまった。
蠅取りリボンが必要だと思った。

ハエとの戦いを終え、フロントで両替をする。
ブータンでは銀行もホテルのフロントもレートが同じ珍しい国。
50USDをニュルタムに変えた。(1USD=約41Nu)

☆★☆ プナカ・ゾン ☆★☆

b25.jpg (18836 バイト)部屋で昼寝をしているとガイドに起こされた。
16:30出発だったはずのプナカ・ゾン見学が一時間早まったとのこと。
川沿いを車で向かう。
プナカ・ゾンは川の中州部分にあり駐車場からはつり橋を渡るようになっている。
駐車場に車を停めるとガイドとドライバーが白い布を肩にかけ始めた。

「それ、カムニ?」
「そう、ブータン人はゾンに入るときには必ず掛けなければならないんだ」
なんか、選挙のたすきみたいだった。

b26.jpg (23066 バイト)

ゾンへ渡る橋

ゾンの門には銃を持った兵士が立っている。
ゾンが単なる寺院でなく、政府の重要な機関であることを物語っている。
ブータンは政教一体の国なのだ。
続いてゾンの階段を登ると、ここにも兵士が机を構えて座っている。

「ここでカメラを預けてください」ガイドに従いカメラを預ける。
これがカンボジアとかだとまずいだろうけど、この国なら大丈夫だろう。
中門をくぐると中庭があってその周りを二階建ての回廊が取り囲んでいる。
中庭の中心部には大きな建物が建っているが外国人は中には入れないらしい。
内部には大仏が安置されているそうだ。

その建物を回り込んで裏手にでると建築中のキュンレイといわれる建物があった。
中をのぞくと、なるほど大仏がある。(ただし、制作中)
このキュンレイに限らず、ゾンの建物の外壁には至るところ龍の絵が描かれており、建物の形自体はネパールのそれと似ているがヒンドゥの神々に代わって龍の絵であるところがいかにも、龍の国、ブータンらしい。

☆★☆ プナカの集落 ☆★☆

b27.jpg (20045 バイト)ゾン見学を終え駐車場に戻る。この駐車場の周りには商店が並んでおり面白そうなので、しばらくぶらぶらしてみる。
(実はゾンなんかよりこっちの方が興味がある)
相変わらず雑貨屋ばかりで肉・野菜類の生鮮食料品店はない。
昨日から疑問に思っていたことをついてきたドライバー氏に聞いてみる。
(ガイドはどこに行った!

「なんで肉や野菜は売ってないの?」
「ここでは肉、野菜は週に一度マーケットが開かれてそこで売られるんだ。だから普段は売ってない」

b28.jpg (24288 バイト)
レンタルビデオ屋らしい

やはりそうだったか。
裏通りを歩いていると、子供たちが日本の石けりそっくりの遊びをしている。
ブータン人は遊びの文化も日本に似ているらしい。
(次の日にはウォンデフォンダンでビー玉遊びを見た)
しかし今の日本の子供たちは石けりなんかやってるんだろうか。

表通りに戻り商店をのぞきながら歩いていると
b30.jpg (18610 バイト)「Where are you from?」
を店先の女の子から声をかけられた。
「日本から」
「日本のどこ?フクオカ?」発音がちょっと聞きづらい。
「フクオカ?なんでフクオカなんだ?」
「私の友達がフクオカに住んでいて手紙が来たんだ」

なんか、マレーシアの詐欺の手口のようだがここはブータン、そんな心配は無用だ。
「フクオカからじゃないよ、東京だよ」
その女の子はなぜか満足げににこにこしている。

b29.jpg (16395 バイト)もう少し歩いていると今度は
「Hello! You are from Japan?」
と10才くらいの男の子が声をかけてきた。
「そうだけど、おまえ鼻水たれてるぞ!」
慌てて手の甲で青っぱなをふいている。
まったく、昭和30年代の映画にでも出てきそうなガキだ。
すると、「日本とブータン、どっちがナイスだ」
といきなりのカウンターパンチ。なんなんだこの展開は!
「おまえ、学校で英語勉強しているのか」
「イエス」まわりにいたもっと小さなガキが答える。
おそらく6,7才くらいだろう。たいしたもんだ。
どこかの国のように「金くれ」としか言わないガキよりちゃんとしている。

b31.jpg (19901 バイト)せっかくだから、
「両方ともいい国だ」と質問に答えると
「ブータンはなにがいい?」
「自然がすばらしい」
「日本にも自然はあるだろう。どう違うんだ」
答えに窮する。ちょうど車が通りかかり邪魔になったのでそれをチャンスとして退散する。

ふぅ〜、まいった

ガイドが先の方で呼んでいる。
「何か飲む?ビール?」
「そうだな、ビールでも飲むか」
ローカルな雑貨屋兼食堂に入る。
ビールはインド産ブラックラベル。ゴールデンイーグルよりはまだましだ。
この店は10才くらいの女の子が働いている。商品棚から頭だけしか見えない。
こまごまとよく働いている。感心々々。

ビールを飲み干しホテルへ向かう。
昼とさほど変わらない夕飯をホテルで食べていると
「こんにちは」
と40過ぎくらいの人に声をかけられた。

振り向くと、
「ああ、よかった。日本人ですね」
「はぁ」
どうやらこの人も一人旅らしい。
12/21にブータン入りして今日はブムタン(明日行くところ)から戻ってきたそうだ。
ブムタンはかなり寒いが非常にいいところらしい。これは期待しよう。

☆★☆ プナカでの宴会 ☆★☆

部屋に戻り日記(つまりこれ)を書いていると突然電話がなった。
だれだろう、ガイドかな?
受話器を取ると先ほどの人が「部屋でこれから飲まないか」とのこと。
もちろんOKする。
教えてもらった部屋に向かうと彼が外で待っていてくれた。
彼のガイドの部屋らしい。
ガイド、ドライバー、彼(名前は聞いたが忘れた:A氏としよう)と4人でブータンの地酒、アラを飲み始める。

話題は、
・日本人とブータン人は外見も性格も本当によく似ている。
・ドライバー(というよりも運ちゃんと言ったほうがしっくりくる豪快おやじ)は欧米人は自己主張しすぎるのであまり好きじゃないらしい。日本人には親近感を感じる。
・日本人で仏教徒だというと普通入れてもらえないゾンにも入れる。
・運ちゃん(40過ぎで子供二人持ち)が昨日ブムタンで女の子をハントしたが飲み過ぎてできなかった。(大笑い)
・A氏はなぜか、KTM-DEL-KTM-PBHでブータンに来たらしい。PBHだと思ったDELでインド人ばかりなのでびっくりしたそうだ。そりゃあ、そうだ。インドなんだもの。

などと、12時過ぎまで盛り上がった。
うちのガイドもこんなフレンドリーだったらよかったのだが。