★またしても物売り警官
★タプロム
★プノンペンでの強盗殺人
★ウエストバレイ
タプロムはそこから5分ほどの所に崩れかけた城壁に囲まれて建っていた。
門をくぐると右手にたむろしていた警官が声をかけてきた。拝観料でもせびられるかと思ったがそうではなくまた例のバッジを売ろうとする。
「もう持っているよ」
「ではこれはどうだ」
今度はバッジ付きのライセンスケースのようなもの(テレビでFBIが犯人のやさに踏み込むときに手にするようなものね)を売ろうとする。
「10$でどうだ」
ときた。
「いらないよ、そんなもの。それに$10はないんじゃないの」
値切ってみると$5になる。でもいらない。
立ち去ろうとすると二人の警官がついてくる。
「なんかやばいな〜」と思っていたら、
「これはどうだ」
と肩に付けているベレー帽を指さす。
「それいくら」
「10$」
「7$にしてよ」
「OK」
ということで交渉成立。またしてもカンボジア警察グッズをゲットした。
なんかロールプレイングゲームみたいだ。
しかしこの国の警察はなにをやっているんだか。
旅行者から聞いたところによると、警官の給料はそもそも安いのだが、この2カ月ほどそれすらも出ていなかったそうだ。
そりゃあー、警官のモラルも下がるだろう。これじゃあ、シアヌーク国王も大変だ。
タプロムの人気のない参道をしばらく歩くと木に飲み込まれそうになっている寺院が見えてきた。
建物自体もあちこち崩れかかっている。樹木はいたるところ建物を取り囲みまるで大蛇が獲物を飲み込んでいるようだ。
ここは他の遺跡とは違い、訪れる人も少なくひっそりと静まり返っている。山賊でも出てきそうだ。
| タプロムの参道 | タプロム |
| ほとんど木に呑み込まれている | |
| カンボジア料理 |
腹が減ってきたのでなにか食えるところに連れて行ってもらう。
ドライバーの勧めでアンコールワットの前のANGKOR Restaurantにいっしょに入る。
鶏と草の入った黄色くて酸っぱいスープ
野菜炒め
ライス(おかわり自由)
で$3+500Riel
スープは口に合わなかったが野菜炒めは日本のラーメン屋で食べるそれと同じ味付けでうまかった。やはり中国の影響か。
食事をしながらドライバーといろいろ話をする。
そうか、カンボジアで生きるのは大変だな。頑張って働けよ。
あんたはまじめな人だからきっと成功するよ。
午後は街へ戻り航空券を取りに行く。
頼んでおいた昼便はフルブックだそうで朝便(7:25発)にする。
しかしここのおっさんがいいかげんで、最初は便名の書いていないチケットを渡そうとするし、次は時間を間違えてその日にはないフライトの時間を書き込んだりする。
指摘されて初めて気がつき、さっそくシール処理。
まったくもう、ちゃんと仕事しろよ。
いったんG.Hへ戻り休憩する。寺院はもうたくさん(もともと遺跡とかにはそれほど興味がない)なので田舎の暮らしが見てみたいとドライバーにリクエストして16時に迎えに来てもらうことにする。
今日シェムリアップに到着した人たちとしばらくテラスで話をする。
彼女たち(女性2人組み)は陸路でベトナムから来たらしいがプノンペンに着いたその日の朝に、キャピトールのすぐ近くで地元民が頭を打ち抜かれて殺されたそうだ。
キャピトールの宿泊者も「パン、パン」という音を聞いたので人が集まっている方に行ってみると人が頭から血を流して倒れていたそうだ。まったく、プノンペンは物騒な街だ。
特にキャピトールの周辺はやばいらしい。
16時過ぎにG.Hを出て空港方面へ向かう。
この通りは高級そうなホテルがいたるところで建設中で、すでに営業しているホテルもいくつかある。
そういえば街の中心部にもオリエンタルホテルだったかが建てているホテルがあった。
バンコク-シェムリアップの直行便ができたらどっと観光客が押し寄せるのだろう。
便利になるのはいいのだがあまり観光擦れしないで欲しい。
治安も悪くならないように祈るばかりだ。
| ウエストバレイの家族 |
R6の田園地帯を通り抜け右折、でこぼこ道を突き当たりまで進むと、ウエストバレイと呼ばれる湖が見えてきた。
バイクを降りるとすかさずボートの勧誘が来た。$5で周遊するとのこと。
時間も遅いのでどうしようか迷ったが行くことにする。
ボートに乗り込むとすぐに出発した。客は私一人で船頭一人のみだ。
このボートはどうやら前方に見える小さな島を目指しているらしい。
10分ほどで島に到着。上陸するが飲み物の店が2つあるだけで何もない。
はるかかなたにアンコールワットとプノンバケンが見える。それが唯一の取り柄の島だ。
しばらく子供の写真(この店は子連れの家族がやっているらしい)をとったりして時間を過ごす。カメラを向けるとみんなうれしそうにフレームに収まる。
| ばあさんは食事の支度 |
婆さんは石を積み上げただけのかまどで料理を作っている。のんびりしている。
日も暮れかかってきたのでボートで戻ることにする。帰りのボートはこの家族たち(船頭夫婦+子供3人+婆さん+船頭の兄?)と一緒だ。
船の中でジャックフルーツをもらう。パイナップルのような味。
田舎はこういうふれあいがいいな。
| 帰りの船はみんなと一緒 | ウエストバレイの夕日 |
またも暗くなってから宿に戻る。
今日の夕食は
空芯菜の炒め物
ライス
空芯菜の方は唐辛子が入っていないのでもの足りない。
カンボジア料理は辛くはないのであろうか。
それともここの宿がただまずいだけ?
なにかもの足りないのでオムレツ(2000Riel)を追加する。
今夜もまた旅の話で盛り上がる。カンボジアはこじきや物売りがしつこくないのだがベトナムと中国はむかつくそうだ。これはみんなの一致した意見であった。
そういえば、中米によく行っている人がプノンペンでの殺人事件のときにちょうどキャピトールに居たそうで
「中米の街も治安が悪いとされているが、プノンペンはそれ以上にいやな緊張感がある。なんかやばそうな街だ」
と言っていた。確かに間近で人が殺されたら誰しもそう思うだろう。
さ〜て、明日はシェムリアップ湖でのんびりしよう。