スカイトレインを使ってドンムアンに向かう。
早めにチェックインを済まし、イミグレに並ぶとなんかトラブルらしい。
係員が『ちょっと待ってくれ』と言ってる。
係員同士の話の内容からするとどうやらコンピュータがダウンしたらしい。
おいおい、この間もTGのCRSがダウンしていたし、大丈夫かよ。
記入用紙を持ってきてやっと業務再開。
久々のTGの国際線だ。
器材はB777−200。Cクラスは悪評高い2-4-2配列。
シートピッチは広いのだが幅が心持ち狭く、リクライニング角度も浅い。
JLのSEASONSに慣れるとこのシートはちょっとなぁ。
(思えば贅沢になったもんだ)
『なんか違うぞ』と思う魚カレーを食べて、シャブリの酔いに任せてうとうとしているうちにカルカッタに到着。たったの4時間。
パロに向かうときに立ち寄ったときには外れのほうだったので見れなかったが、機内から眺めるカルカッタ空港の建物は意外と小さい。
カトマンドゥのターミナルのほうがずっと立派だぞ。
ネパールに負けていていいのか、インド。
一番先に降りたせいで、まだ誰も並んでいないイミグレをあっさり通過する。
なぜかこの空港でも入国時にX線検査をさせられる。
たしかダッカもそうだったな。テロ対策か。
さて、まずは両替だ。
トーマスクックで200USDを差し出すと、
「いくらだ」と職員。
いくらって、普通は出した紙幣分だろう。
「200USD」
すると机から札束を取り出して数え始める。全部100Rs札だ。
レシートによると1USD=42.55Rsとやらで200USDが8510Rs。
つまり100Rs札を85枚ももらってしまった。厚さ2センチくらい。
これはちょっとしまっておく場所にも苦労するぞ。
数えてみるが穴の空いた紙幣が混じっていたり足りなかったりすることもなく、意外にちゃんと85枚あった。
空港ビルの出口には濃い顔の連中がわんさと観光客を待ちぶせしている。
(それでもダッカほどではない)
「タクシー?」
おぉ、来た来た。まずはちょっと一服。
「どこに行くんだ」3,4人で周りをとり囲む。
「DumDum駅」
「OK」
こっちはOKじゃないよ。ちょっと待て、煙草ぐらいゆっくり吸わせろ。
わざとゆっくり煙草を吸い、間合いをとる。
「で、いくら?」
「メータだ」
ふーん、感心。じゃ、いいか。
そうしてニイチャンに付いていった先には今にも分解しそうな白いアンバサダーが一台。
乗り込んで『メータは』と見ると、あるべきところ、つまりセンターコンソールのあたりに見あたらない。
ふん?
あ、あった、あった、左のフェンダーの上にパーキングメータのようなものがちょこんと付いている。
「1kmで30Rsだ」走り始めてまもなくニイチャンが言う。
といっても料金メーターなんだろう。
メーターに細工がしてなければその通りに払えばいいんじゃないの。
「DumDum駅じゃなくてサダルストリートまでのほうがいいぞ」
儲けようと思ってか、誘ってくる。
「いや、俺は地下鉄に乗りたいんだ」
「荷物がすくなけりゃいいけど大きな荷物があるときはメニープロブレムだ」
「ノー・プロブレム。地下鉄でいいよ」インド人のおはこを奪う。
「Up to you」
お、意外とあっさり引き下がったな。
インドも話に聞いていたより案外、ちょろいかも。
車から眺めるカルカッタの街はやはり同じ地域に属するダッカに似ている。
見慣れたベビータクシー(ここではオートリキシャーというらしいが)や濃い顔ばかりの人ごみ。
がんがん鳴らされるクラクションにもうもうとした排ガス。
それでも心なしか、あの街よりはすべて密度が低いような気がする。
あれっ、そういえばメーターがさっきから同じ数字を指しているぞ。
その50とかの数字は基本料金なのか?ま、いいか。
今日の宿はどうしようか、と『歩き方』をパラパラめくっていると、
「あれがDumDum駅だ」と運ちゃん。
見ると目の前に線路らしい高架が横ぎっている。
左によってとまる。
「いくら?」
「15kmで450Rs」
おいおい、空港から市内まででも100ちょいのはずなのにそれはないだろう。
「高いよ!」
「メータは15kmになってるし、1kmで30Rsで乗ったんじゃないか」
「だいたいメータは最初からそうなってたじゃんかよ。動いてないよ、そのメータ」
「動いてる。ちゃんと15kmを指している」
「いや最初から同じだった」
「動いている」
らちが開かないので100Rs札を突きつけるように払ってさっさと降りると、ニイチャンも降りてきた。
「なんで高いんだ!1km30Rsっていったじゃないか」
「うるせぇ!」思わず日本語が出る。
こうなりゃ、無視するに限る。
混雑している道を車の間を縫うように渡って駅に向かう。
追ってこない。
ということはまんざらな金額でもなかったのだろう。
まったく、最初からこうかよ。> インド
DumDum駅に入っていくと『Booking Office』とか書いてある。
あれ、ここじゃないなぁ。こりゃ、長距離線の駅じゃないのか。
たしか、『歩き方』には国鉄駅と地下鉄駅は隣接してると書いてあったな。
つーことは、その先にある、ちょっときれいめの駅がそうかな。
ちょうど入り口にライフルを持った警備員のような人(もしかすると軍隊か警官かも)が2人、椅子に腰かけていた。
「地下鉄の駅はどこ?」
「どこに行きたいんだ?」
「Park Street」
「そこの窓口でキップを買ってその先が改札だ」
「ありがとう」にっこっりと挨拶するとそいつらも『にこっ』っとした。
へぇ〜、笑顔があるんだな、この国にも。
先程のトラブルでちょっとささくれだっていた気持ちが一気に和んだ。
窓口でキップを買い、自動改札機(!)を過ぎホームに上がると、タイ国鉄のような薄汚れた黄色い車両が反対側に停まっている。
えぇ?たしかきれいで冷房付きと『歩き方』には書いてあったけど、とてもきれいとは言いがたいぞ。
それに窓も開けっぱなしだし。本当にこれが地下鉄なのかなぁ。う〜ん
荷物を背負ったままきょろきょろしていると、ちょうど列車が入ってきた。
とりあえず乗り込んで入り口の近くに座っていた、身なりのちゃんとしている人に『Park Streetに行きますか』と確認すると『そうだ』とのこと。
「降りるときには教えてあげるからそこに座りなさい」
と親切に言ってくれる。
車内には路線図が書いてあって確かにこれは地下鉄らしい。
う〜ん、確か新しいんだよな、この地下鉄って。
どうも今朝のバンコクのスカイ・トレインとは大きな違いだなぁ、エアコンも効いてないし。
もっとも乗客の大半はおおげさにセータを着込んでいたりするけど。
先程のビジネスマンが『次がPark Streetだ』とわざわざ一つ手前の駅で降りるときに声をかけていってくれた。
(でもその必要も無いくらい車内アナウンスもちゃんとあった)
Part Streetの駅を出たがサダルストリートはどっちに行っていいのかわからない。
胡散臭いやつに声をかけられる前にこっちから普通の人に聞いてみよう。〈鉄則〉
お、ちょうどよさそうな、アタッシュケースを持ったビジネスマン風の二人連れがいる。
あれがいいや。
「すいませんが、サダルストリートはどっちですか?」
「サダルストリート?ああ、あの博物館の先を右に曲がったところ」
「ありがとう」笑顔でお礼を言う。
「気をつけて」とあっちも笑顔で答えてくれた。
博物館を目指して歩き始める。
排ガスがひどく人も多いが声をかけてくるあやしげな奴はいない。
なんか、イメージとだいぶ違うぞ。もしかして楽なんじゃない、インドって。
サダルストリートに入ると、いるいる、目つきのあやしそうな旅行者崩れの白人が。
なんかあっち側に行っちゃってるような雰囲気。
この通りはカオサン(バンコク)ほどは広くなく、距離も短い。
もっと旅行者相手の店ばっかりあるのかと思っていたけどそれほどでもない。
タメル(カドマンドゥ)ほどハデハデじゃないし、カオサンほど周りから浮いているわけでもなく、普通の通りだ。
名前がいんちき臭いので興味を持った、『歩き方』に載っている『Shilton Hotel』を目指していくがあいにく満室。(ちなみに手前にはHilson Hotelというのもあった)
門を出ると先程歩いているときに声をかけてきた、白いあご髭を貯えたじいさんが待ち構えていた。
「どうだ、満室だったろう。きれいで新しい宿があるんだけどどうだ」
ま、そういうのもいいか。
逃げられるのではないかと後ろを気にしながら歩くじいさんに付いて路地を曲がる。
Capital G.H.か、外見はきれいそうだな。
狭いレセプションには20代と30代くらいの男性が二人座っていた。
「今日泊まりたいんだけど、部屋空いてますか」
「はい」
「いくら?」
「300Rs」
「2泊したら安くしてくれる?」
「Fixed Priceだ。TVもシャワーも付いている」
「じゃあ、部屋を見せて」
「OK」
最初に見せてもらった部屋はさっき言っていたはずのTVはなく、窓も80cmx30cmくらいの、なんか陰気臭い部屋。
う〜ん、これじゃちょっと部屋にいるだけで気が滅入りそうだな。
シャワーは水のみ。
「TVはないの?」見ないと思うけど一応確認。
「他のフロアにはある」
「値段は?」
「同じだ」
「じゃ、そっちの部屋も見せてくれる?」
「OK、付いてこい」
その部屋に案内してもらうと、なぜか若い男がTVを見ていた。
?まだ客がいるのにそこを見せるわけ?
でもこっちはちゃんと窓があり、部屋も明るい。
「このタイプの部屋がいいな」というとTVを見ていた奴は
「いい部屋だよ」といって出ていった。
なんだ?ただ単に従業員がTVを見てただけ?
さっそくレセプションに戻ってチェックインをする。
宿帳に記入していると、先程のじいさんが「紹介料50Rsくれ」と言っている。
ホテルの人に「あげるべきなの?」と聞くと
「あなた次第だ。あげたければあげればいいし、あげたくなければあげなくてもいい」
いわゆるバクシーシと同じ考えか。ま、いいや。
細かい札が無かったので両替してもらって50Rsあげる。甘かったかな。
ひと休みして今後の作戦を立てる。
1/1の晩にはデリーに入っていなけりゃならないから、大晦日はアグラだな。
今日が27で明日もカルカッタ泊。
あれ、となると、バラナシかアグラのどっちかは1泊にしなけりゃならないのか。
で、カルカッタからバラナシは飛行機はなさそうだから列車だろ。
13:10発で8:20着の列車があるからこれか。となると29が車中泊で30日はバラナシ泊。
ありゃりゃ、これじゃバラナシもアグラも1泊だけか。
やっぱりカルカッタを一泊にして夜行で移動してデリーは1/2の午前着にするしかなさそうだな。
案1)
12/27 カルカッタ泊
12/28 車中泊 (夜行列車)
12/29 バラナシ泊
12/30 バラナシ泊
12/31 アグラ泊(バラナシから飛行機で移動)
1/1 アグラ泊
1/2 午前中にデリーに列車で移動
案2)
12/27 カルカッタ泊
12/28 カルカッタ泊
12/29 午前中の列車でバラナシに移動 バラナシ泊
12/30 バラナシ泊
12/31 アグラ泊(バラナシから飛行機で移動)
1/1 アグラ泊
1/2 午前中にデリーに列車で移動
ていう感じかな。
キーになりそうなのはカルカッタ-バラナシ間の列車とバラナシ-アグラ間の飛行機の予約だな。
大体の予定を立てたところで(でも普通は出てくる前に立てるものかもしれないけど)、飯&散歩。
宿を出てサダルストリートの一本裏側の道を歩く。
街灯もあってけっこう歩きやすい。
ブラブラ歩いていると、イルミネーションを施された小ぎれいな通りに出た。
これがPark Streetか。
ここら辺は怪しいげな奴が声をかけてくることもないし過度に興味を示されることもなく歩きやすい。
Indian & Chainese Foodと書かれた看板が目についた、DreamLand
Restaurant(Park St. CAL-16)に入ってみる。
ふつーのローカルの食堂だ。
Chili Chicken
Matun Casha
Roti 2
Vegtable Soup
Pepsi
===============
71Rs
マトンマサラが香りがいいし辛さも丁度よく◎。
ベジタブルスープ(これは中華らしい)はとろみが効いている塩味のスープ。
これもなかなかいい味。
これで71Rs(約200円)は安い。
店を出て来た道と別なほうに歩いてみたらすぐに道に迷ってしまった。
この街は道が直線的でなく、曲がりくねっているのが方向感覚を迷わせられる原因だろう。
1時間ほど道に迷っているとあやしい奴が近づいてきた。やったー!^^)v
自称バングラデッシュ人。
カルカッタは物価が安いので買い物に来ているらしい。
(でもバングラのほうが安くないか?)
『これからチャイニーズマーケットに買い物に行くから見に行かないか』だと。
きたきた、そういう手口か。
丁重にしかしはっきり断り、サダルストリートまでの道だけを教えてもらった。
それでも迷ってエスプラネードまで出てしまった。
しかし、目印がやっと見つけられたのでコンパスを使ってなんとか宿に2時間もかけて帰れたがさすがに疲れ切ってくたくたになった。
今日はいい運動になったわい。
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