11/3 パタヤ - コ・サメット

ラヨーンへ

「コ・サメットに行きたいんだけどラヨーン行きのバスはスクムウィットを通る?」
飯を食べて精算する際に店の女主人に尋ねた。
ホテルをチェックアウトするときにレセプションで聞いたのだが念のために確認。
「ちょっと待ってて」
ラヨーン行きのバスはスクムウィットを通るかって」若い店員に聞いてからその女主人が振り返った。
「人によってはスクムウィットでバスに乗るし、別な人はジョムティエンまで行って乗るそうよ」
「ああ、わかった。ありがとう」
ジョムティエンから出ているかどうかはどっちでもよく、スクムウィットを通るかどうかの確認さえできればいいのだ。
一人だと不安だけど2人から聞いておけばまず大丈夫だろう。

ソンテウ(20THB)でスクムウィットまで出て、サーラー(屋根付きバス停)で待っていると10分もしないうちにラヨーン行きのバスがやってきた。
バーンぺー(コ・サメット行きの船の出る村)行きが来ればその方がよかったのだがラヨーン行きでも行けないことはないからよしとしよう。

一緒に待っていたタイ人2人とともに乗り込むと満席ですでに数人が立っていた。
始発からならタイのロットツアー(長距離バス)は定員以上は乗せないのでこんなことはないが途中から乗る場合はこういうこともあるものらしい。
それでも目の前に座っていた女性がまもなく降りたのはラッキーだった。
さすがに1時間以上も立っているのはいやだもんな。

ラヨーンの街に入りかけた頃、近くに座っていたファラン女性がわざわざ前までいって『バーンぺーまで行くのか』と訛りのある英語で車掌に尋ねていた。
彼は一応うなずいてはいたがたぶんこのバスはそこまでは行かないと思う。
いつかナーンに行くときにもそうだった。
乗り換えなければ行けないとしても車掌くらいだとそれを英語で説明できないから、どうにかして行けるのであればタイ人はうなずいてしまうのだ。
だからそれくらいのつもりでいないとちょっと困ることもあるよ > ファラン

ラヨーンからバーンペーへ

ラヨーンでバスを降りてから念のために確認してみると案の定バーンペーへは『ソンテウで行け』とのことだった。
ここは一応バスターミナル(でも停まっているのはソンテウばかり)なのでバーンペー行きを探すと、客席、というより荷台にハンモックをつるして運ちゃんらしき男が相棒と涼んでいるトラックソンテウが見つかった。
「どこに行くんだい」
「バーンぺー」
「あっちだ」とここらへんもインドあたりと違ってタイの気楽なところではあるが、親切に尋ねてきた割には気のない返事。
だらだらしてないで仕事しろよ〜、おっさん。

いわれた方をみると客がすでに乗り込んだふつうのソンテウが今まさに出発しようとしていた。
車体脇の行き先表示(タイ語表記のみ)を確かめてからその車に乗り込む。
先客は顔見知りらしい若い男女1人ずつ、市場に買い出しに行ったデブったおばちゃん2人、それにおばちゃんの子供らしき少年2人で旅行者の姿はなかった。
完全に地元の足のようだからザックを担いで旅行者然としていてもまずぼられることもあるまい。

いつものように町中は客を拾うためにゆっくり走った後に国道をひたすら突っ走ること20分少々、そこから右折するとバーンペーの街に入った。
突き当たりに海が見えたところをさらに左折したのでちょっと不安になり隣に座っていた少年に船着き場はどこか聞くとまだ先だという。
少しばかり海に平行して走ったところでその少年が『ここだ』と教えてくれたところは見覚えのある案内所の前だった。

コ・サメットへ渡る

おばちゃんに手招きをされてそこに向かうといきなりホテルの写真を見せ案内をし始めた。
船のチケットが欲しいだけなんだけど、、、、
そうだ、そうだ、このおばちゃんだ。
たしかここで予約した前回の宿はすごく高かった気がする。
「いや、宿は自分で見てから決めたいから船のチケットだけちょうだいよ」
そう切り出すとホテルの案内はあきらめてしぶしぶチケットを切り始める。
「ああ、片道でいいよ」
「二日後でも三日後の船でも乗れるから往復にしなさいよ」
「いくら?」
「往復で200THB」
前回は宿と一緒になっていたのでいくらだったか覚えてはいないけど同じモーターボートだったら高くはないだろう。

モーターボートはその売場の裏から出るはずなのにおっさんにつれていかれたのは普通の船着き場。
げっ、これってスローボートじゃんか
やられた。ボートの種類を確認しておくんだった。
バーンぺーの船着き場に到着してから待合所にあった看板で確認すると船賃は50THBと書かれてあった。
やっぱり、、、、、
そういえば前回も同じ思いをしたような気がしてきた。
でもなぁ〜、旅行記を書いていなかったから覚えてなかったし、、、、
(旅行記には年々物忘れがひどくなりつつある自分の記憶を補うという意味もある)

荷物を背負ったままここから歩いていくのもだるいのでソンテウに乗っていこうと思っていたが、小屋の前に停まっている数台のソンテウは商売をまったくやる気がなく、どの車も運転席にはだれもいやしない。
しかたなく他の地元民たちに混じってトボトボとサイケオビーチを目指す。
歩いてどのくらいあったんだっけ?なんで仕事しないんだよ〜、ソンテウ。荷物重いぞ〜。
などとぶつぶついいながらしばらく行くと後ろからクラクションが鳴った。
振り返るとソンテウのおっさんが徐行しながらこっちを見ていた。
もしかすると先ほどファランを乗せて船着き場に向かっていった車か。
「ハット・サイケオ」
「20THB」
距離もわからんし歩くのもいやだからいいだろう。
「OK、OK」

Grand View Resort

以前泊まったことのあるホワイトサンドバンガローを探してみたがどうも見あたらず、適当にこぎれいそうな宿のレセプションで聞いてみた。
「空いている部屋ある?」
「あります」
「どんな部屋があるの?」
写真を見せながら「A/Cの部屋が2000THBで、、、」
えっ!2000THB〜!
バンコクで2000THBも出せばそこそこ高級なホテルに泊まれてしまうぞ!
「ファン付きが800THBです」
それでも高いなぁ〜。
「部屋をみてみますか」
「ああ」

この宿もホワイトサンドバンガローと同じように敷地内にバンガローが点在しているタイプ。
Grand View Resortと入り口には書いてあったが、GoldenやらPalaceやらと大げさな名前の多い中華系の安宿と同じように名前から受けるイメージとはほど遠い。
部屋をみてみるとシングルベッドが二つに鏡台があるだけの質素な部屋。
天井には大きなファンがありトイレは手桶式洋式でシャワーは水のみ。
これで800THBは高いよなぁ。普通の田舎だったら200THBがいいところだろう。
プーケットと違いこの島にはタイ人も遊びに来るようだが、この価格付けからして外国人が多数派なのだろう。
それでもこれからまた探し回るのは面倒なのでとりあえず二泊だけすることに決める。

部屋の前のテラスにロープを張るためのちょうどいい柱があったので洗濯をしてから宿の目の前のビーチに出る。
時刻は4時半。そろそろ日が傾き始めるころだ。
このころになると涼しくなってくるのでタイのビーチではだいたいどこでも地元の若者達はサッカーごっこをはじめる。
ここでもそういう連中が5,6人でサッカーボールをけりながら楽しんでいた。
他にはファランが数組、ビーチチェアでのんびりしている。
自分もそういう連中に混じって暗くなるまでビーチチェアで本を読んで過ごす。

晩飯は宿のレストランで食べた。
メニューに載っていてとりあえず目に付いたパット・ヘット・ムーを頼めばヘット(茸)はないというし、ホイ・マレーン・パオを頼めばホイ・マレーン(貝の一種)はないやら、パオ(炭火焼き)じゃなくヌン(蒸し焼き)にしてくれだとか、本当に商売でやっているのか疑いたくなるような食堂であった。
それでも味は悪くなかったけど。

「明日の朝は6時半からやってる」
チェックビーンをすますと長身のウェイターがそういった。
「朝食はただなの?」
「違う、違う!」
隣のテーブルで飲んでいた店員たちはなぜか爆笑。
別に受けをねらった訳じゃなかったんだけど。


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