朝の散歩がてらに市内観光。
ホテルの前にたむろしているトゥクトゥクを断ってぶらぶらと新市街方面へと向かっていく。
もう少し先かと思っていたが10分ほどでお濠に到着。
旧市街はチェンマイのようにこのお濠と城壁で囲まれていたらしく、城門がその面影をとどめている。
チェンマイのお濠はかなり汚かったような印象があるが、ここのは噴水もあり、それほどよどんでいる風でもない。
皇居の外堀よりはずっとましだろう。
お濠にぶつかったところを右手に折れるとまもなく、なにやら民族音楽のようなものが聞こえてきた。
一坪ほどのステージで子供3人とおばちゃんが踊っている。
服装もいわゆる伝統衣装という感じではなく普段着っぽい。
踊りの練習でもしているのかと脇をすり抜けようとすると、20THBとかの小額紙幣を握りしめたおっさんひとり。
正面に廻るとステージの下には『コラートダンス』とかかれている。
なるほど、このおっさんは料金の徴収係ってわけか。
たぶんステージ上のおばさんと子供は家族なんだろう。
他の人がやってないという点では着眼点はいいね。
タオスラナリ像の目の前という場所もいいし。
でもあんなダンスにお金払ってくれる人がいるのかい?
わたしゃ、盆踊りの練習かと思ったよ。
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| お供え物を売ってる店 |
タイのジャンヌダルクといわれているらしいタオスラナリの像は、寺院の仏さんなどと同じく信仰の対象となっているらしい。
像の前にしかれたシートに座り熱心にお祈りする人々。
線香の煙、献花。
ほとんど仏像と同じ扱いだ。
そしてその周囲には観光地にありがちな、首から一眼レフをぶら下げた記念写真屋。
でも気が小さいのか、人に寄っては来るのだが声をかけるまでは至らない。
彼らもそうだが、今回の旅で気が付いたことが一つある。
タイ、特にイサーンでは客がほとんどついていない商売がかなり多いということだ。
街中や駅で客待ちをしているトゥクトゥク、サムロー、モータサイ。
プーカドゥンの食堂。
みんな仕事をしてるんだか、ただ一日中ぼーっと休んでるんだかよくわからない
それでも何とか生活していけるんだから社会がよくできているんだろう。
お濠は一部を残して埋め立てられ、涼しげな公園になっている。
ここでもごろんと横になっている連中がちらほら。
ちょっと動いただけで汗がでるくらいだからその気持ちはわからんでもないが。
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| タイのお寺はキンキラキン |
この公園からちょっとのところに寺があるようなので行ってみる。
思えば、タイで寺を訪れるなんていつ以来だろう。とんと記憶にない。
バンコクで暇つぶしに廻ったマーブルテンプルが最後だろうか。
ま、これも今回のサブテーマである『原点に返る旅』という点には合致する。
寺の案内板には『ワット・サラ』と出ている。
キンキンキラキラはいずこも同じだが、ここの装飾は輪をかけて気合いが入っている。
屋根の上の方にはヒンドゥーのガルーダに似た鳥人が今にもこちらに向かって飛びかかりそうににらみを利かしている。
周囲の塀には寄進をした人の写真が埋め込まれている。
日本だと瓦の裏に書いたりして奥ゆかしいものがあるが、キンキラ装飾と同じでこちらでは直接的だ。
亡くなった人なのだろうか、そのうちのいくつかには供え物をされた形跡があった。
いったんホテルの近くに戻りクイッティアオヘーンの朝食。
列車に乗っちゃうといつ食べれるか解らないから朝飯はちゃんと摂っておかないと。
ホテルをチェックアウトしてトゥクトゥクでチュンターン・タノンチラ駅に向かう。
10時くらいに駅に着いたのに窓口はまだ開いていない。
時刻表にひとこと書いてあった文章が気になるが、とりあえず時間までは待ってみよう。
それでだめだったら高速バスターミナルに向かえばいい。
まもなくローカル列車がやってくるがクルンテープ行きではなかった。
時刻は刻々と10:21に近づいていく。なかなか窓口は開かない。
いったいなにをやってるんだ、中に人はいるのに。
10:15ごろに3両編成の列車が入ってきた。
車体の行き先表示板にはクルンテープ(バンコク)の文字が見える。
もしかしてあれか?時間的にも良さそうだし。ちょっと早いか。
じゃないとしてもとりあえず乗ってしまえ。
線路を横切り列車に向かうと乗務員なのか駅員なのか、えらそうなおっさんに遮られる。
「チケットは?」
「窓口が閉まってるんだよ」
「車内で買えないの?」
「窓口で買ってこい」
「だって閉まってるんだぜ」
すると「オーイ」と駅員を呼んだ。
駅員が急いでやってくる。
やって来た駅員の態度から伺うに、このおっさん、やはりえらいらしい。
「クルンテープ○◇※」
「△○☆ノーシート▲□●※227THBだ」と英語・タイ語混じり。
なんだか解らないが、駅員に連れ添われて窓口に行き開けさせる。
「クルンテープ、ひとり」
素早くチケットがでてくる。なんだよちゃんと発券できるじゃん。
急いで買ったチケットを見ると2nd Classとかいてある。
さっき駅員が言っていたのはきっと『3等はない』ということだったのだろう。
せかされて先頭車両(SIKHORRAPHOOM発BANGKOK行き)に乗り込む。
バスのようには寒すぎず程良く効いたA/Cに布地のリクライニングシート。
ここだけを見れば、出張でよく使う、東北新幹線のこまち号に近い。
(本当は何とか系とかいうんだろうが鉄ちゃんじゃないので車両の形式までは覚えていない)
2等車両だけあってさすがに一般の物売りは入ってこれないらしく、ネームプレート付きの制服を着た委託業者みたいな若いにいちゃんが飲み物や弁当を売りに来る。
ちょっと味気ない。
こういう点ではガイヤーン売りや飲み物売りが勝手に乗り込んでくる3等やローカルバスの方が楽しい。
うとうとしていたために一度買いそびれたら弁当売りは二度とやってこなかった。
2時間ほど走ったあたりでちょっとした山岳地帯を通過する。
カーブがきついらしくスピードを落としてゆっくり進む。
カンチャナブリー線でナムトクへ行く途中のチョンカイの切り通しのような、岩肌を削ったようなところもそろりそろりと進んでいく。
以前、バンコクからぶらっと列車遊びをしにきたケーンコーイで北線の路線と合流。
ここからはあと2時間半くらいのはず。
急に路線沿いに街が連なりだした。
街がないところにも青々とした水田が広がっている。
やはりイサーンとは明らかに風景が違う。
ドンムアンを越えると停車間隔が短くなる。
バンスー、サムスーといったバンコク郊外のローカル駅で次々に停車。
ついでに道路の信号でも停車。これは路面電車かい!
昼飯抜きで腹が減ってるから早く着いて欲しいのだが、、、
ファランポーンにはそれでも定刻通りの15:05に到着。
こういうところはなかなかちゃんとしてるじゃん、タイ国鉄。
今回のテーマである『もしかしたらタイの山に登るかもしれないけど、登らなかったらごめんね、イサーン周遊の旅』は、山登りに関しては達成したがイサーン周遊というところまではいかなかった。
チェンカーンあたりで雨が降ってなけりゃトラックソンテウでノーンカイまで行ってもよかったんだけどねぇ。
それと、列車にこだわらなければコーンケンからもうちょっと足を伸ばせたんだけど。
ま、イサーンの南の方は次回(いつになるんだ)に期待ということで、ひとまず今回は終了ということにしたい。
帰国便で自然なイントネーションの日本語を話す、なかなかかわいいCAがいた。
その子との会話。
「日本語うまいね。他の人とは全然違うよ」
「ありがとうございます。私は日本人とタイ人のハーフなんです」
どおりで。
「オレはよくタイ人に間違えられるんだ」
「そうですね、わたしもタイ人だと思いました」
やっぱり。^_^;
「タイはよく行くんですか」
「うん」
「タイ化してますね。気を付けてください」
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