本当はカンチャナブリーまでなら昨日のうちに行けたんだけど、飛行機に乗っているうちに、連日の出張疲れからか、だんだん背中と腰が凝って痛くなってきてどうしてもタイマッサージに行きたくなった。
ということで昨晩は1日もったいないけどスクンビットのホテルに泊まることにした。
で、ここからだとエカマイのほうが近いのでアランヤプラテートのほうが行きやすいんだけどロイカトーンの時期なのでもしかしたら川があったほうが見れるかもしれない、ということでナムトクに行くことにする。
ナムトクに行くとすればバンコク・ノーイ駅からの列車かサーイ・タイからのバスだ。
ナムトクまたはカンチャナブリーまで行く列車は一日に2本しかなく、バスで行ったとしても結局はカンチャナブリーでその列車に乗り換えなければならない。
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チャオプラヤ川 |
『歩き方』によるとどうやらカンチャナブリー - ナムトク間はなかなか見所があるらしい。
実は、以前、カンチャナブリーまでは行ったが時間の関係でその先のナムトクまでは行くことができなかったのだ。
だったらマイ・サバーイかも知れないけどサヌックな列車で行こう。
だけど早起きは嫌いなので以前も乗った午後発の列車に必然的に決まってしまう。
バンコク・ノーイ駅へバスとチャオプラヤー・エクスプレスを乗り継いで発車20分ほど前につくとすでに改札が始まっていた。
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Nam Tok行きの列車 |
13:50発 Nam Tok行き 39THB。
客車は4両編成で3等のみ。ミネラルウォータのボトルを片手に乗りこむ。
予想通り木製のベンチシート。ケツが痛くなりそう。
ほぼ定刻どおりに駅を出発しトンブリ地区を過ぎると田園地帯が始まる。
田んぼ、バナナ、さとうきび、匂うなぁと感じたら養豚場。
途中の駅で乗り込んできた社内販売のおばちゃんたち。
相変わらず踏み切りのたびに埃だらけになるけど、
マイサバーイ テー
サヌック ディー クワァ ロットメー。
カンチャナブリーに近づくと山が見えてくる。
さすがに紅葉は無いけど手前の田んぼ・水牛との組み合わせがなかなか絵になる。
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トンブリー駅にて |
列車自体に詳しくないし、時刻表を読むのも好きじゃない(そもそも計画を立てるのが嫌い)ので絶対に『鉄っちゃん』じゃないとは思っているけど列車の旅は好きだ。
(ということを言ったら『立派な鉄だ』と突っ込まれたことはある)
途中で対向の列車待ちのために30分ほど停車したせいもあってカンチャナブリーへは30分遅れ。
これが日本だと5分遅れただけで『本日はお急ぎのところ到着が遅れ、まことに申し訳ありません』となるところだろうけどタイだからマイペンライ。
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岩肌に手が届きそう |
でもこのペースではたして夕暮れまでにナムトクに着けるんだろうか。
夕日が沈むのと先を争うように先に進む列車。
もうすでに夕闇が迫っているのに、小刻みに駅に止まる。
有名なアルヒル鉄橋に届くころにはあたりは真っ暗。
ここを明るいうちに見れるんだったら今日のうちにカンチャナブリーまでソンテウかなんかで戻ってもよかったんだけど、明日もこの列車に乗らなきゃならないようだ。
ま、それも仕方ないだろう。
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なぜか30分の休憩 |
ナムトクに着いたのはほぼ19:00。
顔をなでると埃でざらざらしている。髪の毛もバリバリ。
列車での旅行は楽しいんだけどこれがなぁ。
ナムトクに到着する直前のガラガラ状態の車内で車掌が
『ナムトクにはバンガローとホテルがあるよ』
と教えてくれた。
なければ車を捕まえてカンチャナブリーまで帰るだけだ。
すでに日は落ちて真っ暗なホーム(?)に降りると兄ちゃんが寄ってくる。
「ホテル?」
「近くにあるの?」
「ある。ちょっとこっちについて来い」
駅の目の前のこじゃれたレストランへ。
別の年かさのにいちゃんがパネルを指しながら『このホテルはいいよ〜』みたいなことを言っている。
(ぺらぺらと話されたのでよく分からなかった)
たしかに立派なホテルだ。
「本当に近いの?」
「10km」
「えっ、近くないじゃん。ほかに無いの?」
「ない」
しょーがねーな。
「で、いくら」
「200THB」
「???」
「ソンテウで200THB」
そうじゃなくてホテルの値段なんだけど。
うまく通じないみたいだからいいか。
「OK」
ピックアップトラックの助手席に乗り込む。
駅を出て集落を過ぎるとヘッドライトで照らされている範囲内では少なくとも何も無い、よく整備された道をひたすら飛ばす。
たまに対向車とすれ違うくらいで周りに民家は一軒もなさそう。
こういうシチュエーションって一人旅の女の子だと怖いんだろうか。
これがプノンペンだとちょっとは緊張するけど、すくなくともタイではぜんぜん感じない。慣れか?
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River Kwai Jungle Resort |
スピードダウンし、道から左に折れるとなにやらゲートがあり、ホテルの看板もある。
ふ〜ん、River Kwai Jungle Resortか。
私道を右に左にカーブしつつ道を下っていくと、観光バスが目に飛び込んできた。
ほぉ、団体客が来るようなホテルなのか。
こんな周りに何にも無いところにねぇ。
車寄せにはなにやらフランス語のような横断幕が下がっている。
ソンテウのにいちゃんに200THBを渡すと満面の笑顔で『コップン・クラッ』
やっぱりちょっとぼってたんだろうな。ま、いいや。
レセプションに向かう。
「英語話せる?」これくらいのホテルなら英語が通じるだろう。
「はい、どうぞ」
「予約してないんだけど、部屋空いてる?」
「はい、1600THBの部屋と2200THBの部屋があります」
「どう違うの?」
「1600THBのほうはマウンテンビュー、2200THBのほうはリバービューで部屋も広いです」
たった600THBの違いなら景色がいいほうがいいな。
「ちょっと部屋を見せてもらえる?」
「どうぞ」
ベルボーイならぬセキュリティのおっさんについて部屋に向かう。
斜面に張り付くように作られた屋根つきの歩道を降りていく。
周りには自然の木々が残されライトアップされていてなかなかよい雰囲気。
欧米人が考えるリゾートそのもの、という感じ。
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窓からの眺め(川に浮かぶラフトハウス) |
部屋は川沿いの3階建ての建物の最上階。
窓のカーテンを開けると目の前には川が流れている。部屋も広い。
レセプションからはちょっと離れているが、これはいいぞ。
「ウィウユ
ディーディー。OK、この部屋でいいよ」
レセプションに戻りチェックイン。
朝食はついているが、夕食は別でホテルのレストランで取るしかないようだ。周りに何も無いことだし仕方ないだろう。
とりあえず飯だな。
レストランへ向かうと予想通りファランの団体で占有されている。
フランス語やらドイツ語のような言葉が聞こえてくるが日本語はない。
こんなところまでは団体客以外はこないのだろう。
団体からは離れて川側の席でビア・シンを飲みながらさみしく飯を食べていると柵の外側に子猫が2匹寄ってきた。
こいつら、客の残り物ねらいか。
えびの尻尾の先っぽを投げてやると奪い合っているがカシューナッツを投げると匂いをかいだだけで食べやしない。この贅沢ものめ!
カシューナッツを食べたほうの猫に優先的に物を投げてやる。
そうしていると匂いをかぎつけたかもう一匹寄ってきた。
まずはカシューナッツで試す。
お、こいつは食べたぞ。
ということはおまえだけだ、食べないのは。好き嫌いはよくないぞ。
なんかほかの2匹に比べて体も一回り小さいみたいだし。
周りを見回すとなぜかここにだけ猫が集まってきている。
ファランは仲間内の会話に忙しいらしくえさをあげている人はいない。
俺の相手はおまえたちだけだな。
ビア・シンで酔っ払ってきたし、猫をからかうのにも飽きてきたので部屋に戻って寝る。
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