講演会より11月4日■2001年11月3日(土)
会場には穫れたばかりの都幾川産の稲穂や小みかんなどが飾られました。 「教えられなかった戦争・沖縄編」を高岩監督自らフィルムを回していただいたあと、監督にお話しをしていただきました。 この映画は、1998年度キネマ旬報ベストテンの文化映画1位となった作品であるにも関わらず、全国上映がなされなかった経緯をまず語りました。同シリーズ前2作の「マレー編」「フィリピン編」が発表され話題になったあと、これら作品の内容はデタラメであると外務省から横槍が入り、マスコミによる記事化に圧力がかかりました。「沖縄編」が1位を受賞したときにはマスコミによる取材が1社もなかったと言います。 また、9月24日から3週間、フィリピンのミンダナオ島へ取材にいったときの様子について話してくれました。ミンダナオ島は60年代からの日本企業による森林伐採が続き、まったく木がない山々が連なっているそうです。イスラム教徒である先住民が住む地域では油田や銀鉱山の開発・肥沃な土地をプランテーションにするなどのために住民が追い出され、50万人が難民となっている。このような暴力的手段で開発された地域は、武力を用いなければ維持できない構造になってゆく。日本企業が手を染めれば、やがては自衛隊の武力が必要になってくることが強調されました。 高岩監督の話しは翌日に続くとなり、國弘正雄さんの講演に移ります。國弘さんは自らも属する「沖縄を重んずる有志市民の会」のことや、大田昌秀前沖縄県知事のことなどをまず語りました。このときちょうど会場にFAXで届いた 大田さんのメッセージ が紹介されました。 そのあと話しは、アメリカのことに及びます。自他ともに認める知米派の國弘さんが"嫌米派"になって久しいけれど、最近のアメリカの状況悪化はすさまじく、アメリカには足を踏み入れない決意をしたほどと言います。アメリカの軍事国家化はますます深まり、ブッシュがアフガニスタンへの戦争を始めてからは米国人の中にさえ危機感を持つ人々が急速に増えている。 「アメリカ=暴力」と言えるほどアメリカの暴力指向が強いのは歴史的なものだ。15世紀末のコロンブスによるアメリカ大陸到達以降、約400年でアメリカ先住民の人口は100万人から5万人弱まで劇的に減少した。これはその間にホロコーストがあったことを意味する。また、内戦ともいえる南北戦争では、同胞の間で5年も戦争を続け、死傷者は100万人を越えた。同胞間でこれだけの殺し合いができるところにアメリカの暴力指向の根深さが伺える。 その他、ブッシュ大統領はまともな英語も話せない"庸人"にすぎないに始まり、小泉首相、外務省批判など、罵詈雑言が次々と飛び出しました。脱線も多かったけれど砕けた調子で会場を笑わせたり、時には弁舌に熱がこもり過ぎて血圧上昇を気にしたりしながら2時間近くを楽しませてくれました。 なお、高岩監督が持ってきてくださった阿波根さんの著書などの書籍販売が好評で、売り切れ本が出たほどでした。 |