女王喪失

2001.01.21 up

このタイトルをみてドキドキしたひとは
オトナである。
だがそーゆー話ではない。
まことに残念である。(←主語は誰だ?)

2000年9月某日。
この日、□□□□が女王の勤める特殊企業関連会場へやってくる。
至近距離で□□□□に会えるチャンスである。

女王が
特殊企業内にはりめぐらせてある
スパイ網のひとり、K村H子から、
日々刻々と情報を入手していたのは
いうまでもない。

「□□□□ブッキングするみたい」
「□□□□ブッキングしてるよ」
「□□□□ブッキング成功だって!」

をを。しばらくぶりの邂逅である。

だが待てよ。
その日は都内のCDショップで握手会イベントがある日なのでは?
その翌日は、横浜のCDショップでの握手会だから
特殊企業に出演した後、横浜へ行くには都合がよいが、
その日はぎちぎちのスケジュールだ。

マネージャー以上に□□□□の動向に詳しい女王である。
なぜなら女王は都内の握手会のチケットを
すでに入手していたのである。基本である。

特殊企業の担当者O君に確認すると、
「特殊企業が終わってから、速攻で都内へ行くから大丈夫」とのこと。
女王安心である。



そして某日。

仕事でもないのに特殊企業関連会場に、
妙に気合のはいった格好で登場する女王である。

会場にいるすべての関係者は、女王の下心など
先刻ご承知である。
「今日は□□□□にお茶出してね。よろしく!」と来たもんだ。

女王は□□□□にお茶を出す時間はあるが、
その後のゲストには出せないぞ。それでもいいのか。
女王は都内握手会イベントに行かなければならないのだ。

家の近所のスターバックスで
□□□□に書いたファンレターをバッグにしのばせ、
さりげなく控え室入り口付近の自販機前にたむろする
女王である。
これでは単なる「入り待ち」である。

□□□□は女王にとって、神様のような存在なので、
女王は異常な緊張状態でスタンバイである。
それに輪をかけるように
特殊企業のスタッフや同僚が
「もうじき来ますよ」
「駐車場についたら連絡がはいることになってますから」
と女王に教えてくれる。
こと□□□□に関しては、
皆にかしずかれる女王である。

ファンレターは、スタッフに渡し、
事前に控え室に置いてもらった。
あとは、入室する瞬間に、遠くから「おつかれさまです」とひとこと
言えればそれで十分幸せな女王である。

だがしかし、
「せっかくだから、控え室へ行ってお話ししていらっしゃいよ」と
特殊企業スタッフのN氏に手をひかれ
ずりずり控え室に侵入してしまう女王なのであった。
(すでにこの時点で腰がくだけているのはいうまでもない。)

そこから10分弱、ふたりで何を話したかは
もったいないので非公開である。うふふ。

だが、□□□□が、話の途中で
「すみません、ぼく正座が苦手なので、足をくずしてもいいですか?」と
女王に向かって言ったことは
記録にとどめなければならない。
女王は舞い上がっていてまったく気がついていなかったのだが
どうも□□□□は、女王が入室した時点で、
それまでくずしていた足を
礼儀正しく正座にしたらしいのだ。
女王感動。
あなたも感動。

その後、控え室をでた女王は同僚にむかい、
「O君、私を今すぐ殺して!!!
 今が一番幸せなの!! 今死ねたら、今生に悔いはないの!」と
わけのわからないことを叫んでいたようであるが、
真偽のほどは定かではない。

もちろん、ほかのゲストにお茶を出すこともなく、
スタッフ、同僚一同に「いってらっしゃいませ」と見送られ
都内CDショップへ移動した女王である。
またの名はもちろん「お局様」である。

□□□□のトークショーを楽しみ、
握手会に参加した女王は、
翌日の横浜のCDショップでの握手会は
自粛したのであった。
人間我慢も大切である。


トークショー&握手会終了後、
デパートの化粧室の鏡には、
眉毛を半分なくした女王が、虚脱状態でうつっていた。

まだまだ残暑が厳しい時節であった。
ただでさえ汗っかきの女王は、
□□□□の控え室でも緊張のあまり、
大汗をかいたんだっけ・・・。



女王喪失。

あの時すでに眉毛をなくしていたかどうかは、
神様と□□□□だけが知っている。
真実をあえて知りたいとは思わない女王である。




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