女王落語 パート13

2001.05.15 up





乗り慣れた東横線でどこへ行くのかと思えば
大倉山である。

今日は花緑の独演会。
噂によるとこじんまりした会場で、キャパは80人ぐらいらしい。

大倉山の改札を出て、坂道をのぼる。
さらにのぼる。
まだまだのぼる。
ふうふうのぼる。




ようやくたどりつくと、そこは
木々が生茂る中にそびえたつ、大層な洋館である。

ギリシャ神殿風のプレ・ヘレニック様式と呼ばれる外観は西洋を象徴し、
内部には東洋を象徴する木組みを用いた部屋、であるらしい。
その昔の大金持ちの大倉さんという人が、
東西精神文化研究のために、昭和初期にたてた建物、であるらしい。


うむ。
まさに日本の伝統的な演芸、落語界のサラブレッドでありながら、
ヒップホップダンスもこなしてしまう、
プリンス花緑にふさわしい会場ではないか。

ホールは、高い天井が、なんだか教会のようである。
高座の両脇のランプも、
大きな時計も、時代を経てきた良質なものを感じさせる。



花緑もここでは、客席の間の通路を
通りぬけて高座へあがる。

草履をぬいで、高座へすわる花緑の動作も
普段みられないものだけに、
花緑マニヤにはたまらない。



夜の部は

【高砂や】
【宗論】
【紺屋高尾】



【高砂や】にでてくる
豆腐屋の声真似にだまされてしまう、長屋のおかみさんに笑う。


【宗論】の外国人のような妙なイントネーションで しゃべりまくり、
ジェスチャーをつける
幸太郎に笑う。


【紺屋高尾】の親方のおかみさん、
おさきに笑う。



しかしながら、
高尾太夫が、紺屋の職人にプロポーズするシーンでは
不覚にも泣いてしまった女王である。








女王落語パート13。

落語聞いて泣かされるとは思わなかったぜ。
人生、油断は大敵である。







●花緑のまくら●&●女王の毛布●

『今度の日曜日、テレビ朝日の「題名のない音楽会」に出ますから。 ピアノはうまく弾けてます・・・。』とPRに余念のない花緑。
『まさか、家にテレビがない人はいないですよねぇ?』と場内をぐるり。
「うち、ないんです」とはいえなかった、恥ずかしがりやの女王・・・。

今日は、花緑の「芸論」とでもいう話が聞けました。
ストーリー性のある人情話は、ストーリー自体が観客をひきこんでいくから
それほど難しくない。
かえって【つる】や【高砂や】のような一見なんでもない話のほうが、難しい・・・。
若い落語家がやりたがらないような話を、「僕はやるんですっ」と いいきる花緑に、
柳家のサラブレッドとしての凛々しさをみました。

昼の部は【つる】【厩火事】【愛宕山】。さすがに見てません。
一応女王はサラリーウーマン。はやくご隠居になりたーーーーい。




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