女王落語 パート18

2001.05.29 up





銀座からてくてく歩いてどこへ行くかと思えば、
内幸町ホールである。

今日は、女王の今月一番のお楽しみ、
花緑の独演会【花緑ごのみ VOL.13】初日である。

クラシックバレエ「ジゼル」の落語化に興味をもったNさんと、
女王の愛する柳家花緑を、ひとめみてしんぜようという
こころ優しいAさんが同行である。



ふたりとも
「落語」というエンターテインメントに接するのは初めてである。
今日の【花緑ごのみ】がつまらなければ、
彼女たちは、これからの長い人生で、
ニ度と落語に触れる機会はないだろう。

がんばるのぢゃ、花緑。
女王と一緒に、寄席人口を増やすのぢゃ。



まずは【道具屋】。

わかりやすい与太郎話である。
小さん、小三治で聞いているが、
花緑では初めて。

快調な滑り出しではあるが、
上下(かみしも)をきるときに、
バッチリ目があってしまう座席であったために
笑うよりもドキドキするほうが忙しかった女王である。

隣のNさんは、ときおりクスクスと笑っているもようである。
だが、そのまた隣の見知らぬお嬢さんの笑い声が大きくて
いまひとつNさんのリアクションがつかめず、
ちょっぴり焦る女王である。


ニ席目は【そば清】。

ずずず〜っと音をたてて
そばを食べるシーンがおもしろい。
「あ〜、会社で終業時間とともに、おにぎり食べておいてよかった」と
胸をなでおろす女王である。
空腹だったら地獄でしょ、あのシチュエーションてば。

【おぼっちゃんの部屋】という
花緑ならではの
からだをはった色物のコーナーでは、
ドビュッシーの「月の光」を青い照明のもと
グランドピアノで演奏。

ELTの「フラジール」を歌い
花緑バージョンの替え歌でさらに客席の同情を集める。
なんとなれば、
落語家としての悲壮なまでの決意を歌詞に込めたものだったからである。

「ダニーボーイ」を弾いてお仲入り。

花緑のピアノのコーナーは、
音の流れにはらはらするのをやめて、
真剣な横顔の凛々しさに見とれることが
大切だと思う女王である。




お仲入りのあと、
いよいよ世界初公開の演目
【バレエ「ジゼル」より おさよの悲劇】である。

そもそも
「ジゼル」という話自体をよく知らない女王なので、
今回の花緑の試みがどれほど無謀なものなのか
実はよくわかっていない。

ストーリーは、身分違いの恋にやぶれ、
恨みをもって死んでしまうおさよの悲劇、である。



◇恋するおさよの愛らしさ。

◇病弱なおさよを心配する母親のあたたかさ。

◇おさよに片想いをする半ちゃんのいじらしさ。

◇様子のいい新三郎のりりしさ。そして情けなさ。



と、さまざまなキャラクターをたくみに演じわける花緑であるが、
おさよという少女の愛らしさがにじみでる
デートの場面は秀逸である。
会場をうめつくした、乙女と元乙女の心を
ふるわせる名場面である。

途中出てくる女幽霊界のお局さまは、
まるで女王のようである。

場をしきり、仲間に片想いの王道を説き、
いい男の匂いがする・・・と、速攻でとびだしていく。


「あらあら、私みたいぢゃないの」と思って聞いていたら
半ちゃんが
お局幽霊にむかって「女王さまとお呼びしますから」というではないか。
花緑ってばこのHPを読んでいるのね。
(↑読んでない、読んでない。)


サゲは絵画的、映画的であり、
たいへんに美しい。
ここでまた乙女と元乙女の心を
ふるふるブラマンジェのようにふるわせるのである。

いやぁ、こうきたか。







女王落語パート18。

明日、女王は「自動車運転免許の更新」と偽って、
どうも会社を休むらしい。

「自動車免許の更新」も、実はホントにするのだが
【花緑ごのみ】のマチネをみたいがために
無理やりもぎとった休暇であったりするらしい。



いーのかなー。

いーの、いーの。足腰が丈夫なうちだけなんだから。
追っかけができるのも。






●花緑のまくら●&●女王の毛布●

「3,000円の天麩羅蕎麦」は、花緑にとっては「とっても高い蕎麦」らしい。
ふうむ、割と普通の経済感覚なんですね。

【道具屋】は、小三治師匠に習ったそうです。今日の与太郎は、いつもに比べて
ちょっと押さえ気味だったのでは?私はもっと「いっちゃってる」与太郎が好き。

お兄ちゃん、小林十市が「ちょっと落語をやってみたいと思っている」らしい。
なんか、お兄ちゃんへの敬愛がにじみでてました。男兄弟ってそんなものなのかしら。

Aさんは、N原さんとふたりで、女王が愛する
【□□□□】【ナーゴ@東京スカパラダイスオーケストラ】【柳家花緑】の共通点を分析してくれたそうです。
ありがとう。そんなみなさんに見守られて、女王の追っかけは続くのです。






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