女王開口

2001.08.20 up





1週間7DAYSで、8つの落語会を制覇した女王であるが、
今日は歌舞伎座へおでかけである。

八月納涼歌舞伎第三部、野田版「研辰の討たれ」のチケットは、
ある日偶然、金券ショップで見つけたのである。

慌てて会社へ戻り、手帳に落語会の予定がないことを確認し、
ダッシュで店へ戻って購入。
脚力と財力のたまものである。とはいえ一応額面以下。
住宅ローンの繰り上げ返済を趣味とする女王らしい行動である。



小劇場界のトリックスター、野田秀樹が歌舞伎座へなぐりこむとあっては、
やはり見ておかなければなるまい。
連れは、味噌滋の会会長、S田さんである。

影絵ではじまる剣術道場の場面から、
女王の口はあんぐりと開いたままである。

うまく日本語にならないので、逃げの一手だ。
印象的なシーンを羅列する女王である。

◇白鳥麗子のように高笑いする奥方役の福助。
◇「すっげぇ」なんていうメッチャ口語を駆使する多ぜいの三階さん(=大部屋役者)。
◇不気味なからくり人形として出てくる亀蔵。
◇後見の着物は迷彩グリーン。
◇暗転もなく、第五場まで。
◇宿客おみね&およし姉妹がよこす恋歌は俵万智のパロディ。
◇ひたすらにぐるぐると回転する回り舞台。
◇ウェストサイドストーリーを彷彿とさせる身振り手振り。

◇浄瑠璃の竹本清太夫は、舞台真中で謡い出す。
◇研辰の勘九郎は、2階の客席通路へやってくる。

お前はニナガワか、と思うほど群集シーンを多用し、
最後はきっちりと歌舞伎的世界でしめる。。。

のかと思えばカーテンコールもやっちゃうしさ。



いやぁ、まいった。
あの歌舞伎座で、こんなことやっちゃっていいのいいのいいの?
というシーンがてんこもり。

「ひゃー」とか「わー」とか「げげげ」とか、
初めてテレビを見た人のように、
いちいち舞台に合いの手を入れてしまう女王と会長であった。

歌舞伎が野田秀樹という
新しい血を吸いとって、ぐおんぐおんと若返った
「ほんとーは見てはいけないところ」を、見てしまったような気もする女王である。

「見ちゃいけない」っていわれると見たくなるのよね〜。






女王開口。

最後までどうも女王の口は閉じなかったようすである。







■いや〜、野田さん、すごいですわ。惚れなおしました。
■イヤホンガイド、どういう話をしていたのかは非常に気にかかる・・・。
■もう1回見た〜い。21世紀の演劇界の歴史的瞬間を体感したような気がするのよ。










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