女王寒風
2002.11.10UP
後輩をおどして□□□□の出演時間を聞き出し、首都圏某所へでかける女王である。
別におどしたつもりもなく
「私情だから、夕方までに教えてね」とキャラにもなく柔らかく問い合わせをしたのに、
新入社員はびびって即答である。
新譜がリリースされ、
さまざまなメディアへ□□□□が出演するこのタイミングは、
社内預金制度や、
箱根の社員用別荘などをもたない特殊企業に勤める女王にとって、
唯一無二の福利厚生なのである。
Nプロデューサーには
「いらっしゃると思っていました」とお約束で笑われる女王である。
久しぶりにあったADのH嬢には
「あいかわらずキレイな肌してますねぇ。いったい何を使っているんですか」と問い詰められ、
ちょっといい気になる女王である。
「Hさん、それはね、なんにもしないこと。
で、□□□□を追っかけて無駄なフェロモンを出していること。」と
女王が答えると、H嬢はいささかあきれ顔である。
それにしてもこの日の海風は強く、
観覧の方々も、出演者もほんとうに寒そうである。
ちょっとはずれたベンチに荷物をおいていた女王は、
強風にあおられた社旗にすっぽりつつまれてしまったほどである。
ふとみると、細い細いH嬢が、
オープンスタジオの壁面をささえるロープを推定40キロ未満の体重でささえている。
これはチャンス。
壁面をささえるロープをささえる手伝いをするふりをして、
□□□□を背後からウォッチするチャンスである。
推定○キロの体重を有効に使うこともできる。
しばらくのあいだ、H嬢とふたりで支えていると
気が利くFDの男の子が重りをもってきて、このチャンスは粉砕されるのである。
チャンスには前髪しかはえていないというのは真実である。
女王寒風。
この日は基本的に星明子状態で、□□□□を見つめた女王である。
人はそれをストーカーと、呼ぶ、のかな。
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