小洒落た蕎麦屋ははたしてうまいか
2001.01.21 up
ちょいと変わった筆文字系の看板、こじゃれた外観。
一見して、「ちょっとおしゃれな人たち」
を対象にしているかのような店構えである。
隊員は、散歩コースの途中にこの店を発見し、
くんくんと匂いをかいでみた。
あやしい。
おいしそうな気もする。
店のそとに、待っている人もいる。
なかなか人気らしい。
が、ちょいと変わった筆文字と、
こじゃれた外観の「牛タン&麦トロ」の銀座の店で
、手痛い目にあったことのある隊員は、逡巡する。
またはずれたら、いやである!!
「ちょいと変わった筆文字とこじゃれた外観には注意せよ」のルールである。
しかし、隊員の目下のテーマは「農耕民族からの脱却」である。
農耕民族の隊員は、ひとつの店が気に入ると、ひたすら通う。
にこにこ愛嬌をふりまきながら、通い詰め、
店の人と適度に仲良くなる。
が、なかなか新しい店を開拓するということができない。
恋愛における民族分類も、
やっぱり農耕民族である。
好きな人ができたら、
じわじわじわじわ片思いをしつづけ、
水をやりすぎて根腐れをおこして枯らしてしまったり、
美味しい実がなったところで、
狩猟民族にがががっと刈取られるタイプである。
ほぞ噛みプロフェッショナルといっても
過言ではない。
まぁ、この話はどうでもよい。
隊員は、農耕民族からの脱却をめざし、
店の扉をスルスルとあけた。
狩猟民族への第一歩である。
ほんとか?
いきなり、BGMはジャズである。
蕎麦屋でジャズ。
いかん、どうもいかん。
スタッフは、みんな若い。
イマドキである。いかん、いかんではないか。
やはり農耕民族は、農耕民族のままでいるべきだったのか・・・。
結論を述べよう。
この店で、
隊員の「ちょいと変わった筆文字とこじゃれた外観には注意せよ」の
ルールはくずれた。
うまい。うまいのである。
●蕎麦味噌●をちょびちょびなめながら、
●にこみ●をつつきながら、
●出汁巻き玉子●をハフハフ食べながら、
●わさびいも●をつるつるとすすりながら、
●くみ上げ湯葉●を、「甘くないヨーグルトみたいだね」といいながら、
甘い甘いカシスソーダを飲む。
ここで日本酒を飲めないのが、隊員である。
隊員は顔は飲める顔なのだが、
身体が飲めない身体なのである。
アルコール分解酵素が少ないのである。
メインのそばは「胡麻汁の蕎麦切り」である。
ごま好きの隊員に
板蕎麦と銘打つだけあって、
どどーんとテーブルを占領する勢いで、
長方形の器にのった蕎麦が登場する。
黒味がかった、わりと太い蕎麦である。
胡麻の味を出し切ったといえる胡麻汁につけて食す。
これもうまい。
ごめんなさい、疑った私が悪かったわ、ゆるしてあなた、である。
ここでなぜか団地妻キャラのはいる隊員である。
それにしても散歩コースである。
朝4時までやっているのである。夕方の休みもないのである。
まずい。非常にまずいではないか。
またしても私に通いつめろというのか。
これでは狩猟民族への第一歩を踏み出した隊員が、
また農耕民族になってしまうではないか。
こうして農耕民族として、
21世紀も隊員は生きていくのである。
恋愛のほうは聞かないでくれよ、である。
なんといっても片思いの君に、
ボクの結婚式には招待するからね」といわれてしまった隊員なのである。
ちなみにこの人は□□□□ではない。
隊員と女王のキャラは、ちょっと違う。
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