麻布十番の夜はふけて

2001.01.31 up




グルメ探検隊の隊員は、実は「味噌滋の会」の書記でもある。

偉大なるS会長、N副会長のもと、
日夜精進を重ねている。
多忙な会員のスケジュール調整をし、美味しいお店を予約。
会の隠しテーマを決めるのが、書記としての役目である。

が、この日はお店選びをS会長自らが担当。
書記はただ、お店にてくてくと行けばいいだけである。らくちんぽい。

隊員があまり足を踏み入れたことのない
麻布十番に、その店はある。
「アザブジュバァン」と、鼻声でいうと、フランス人に間違えられるという、
東京の魔界である。(えぇっ?)

通いつめた会長のおすすめ店だけあって、メニュー充実。

●前菜   三種盛り(鯛寿司、う巻きたまご、鴨ロース煮)
●お造り  盛り合わせ(金目ダイ、スルメイカ、鮪中おち)
●揚げ物  海老入り蓮根包み揚げ
●一品   はりはり恐妻サラダ
●焼き物  穴子のつけ焼き
●煮物   牛ほほ肉ごぼう辛味煮
●飯    鯛ごまだれ石焼御飯
●汁    赤出汁(みつば&生麩)
●デザート 麩饅頭


このコースで4,000円。
飲んで飲んで飲んで飲んでも、一人5,800円であった。

牛のほほ肉は柔らかく、箸でらくらくちぎれる。
糸のように細くきった赤唐辛子の辛味もぴりぴりとうまい。

お店の自慢メニュー、「石焼御飯」は、鯛の身がほくほくとぷりぷりの間の
歯触りで、ちょいとこげめのついた御飯とからみあう。

別薔薇(←あら、なんてステキな誤字でしょう♪)に
おさまった、麩饅頭も美味。

10人の宴会なのに、
ちっちゃなテーブルをうまく組み合わせた座敷だったので
話がしやすいのもポイントが高い。

またいかなくっちゃの名店である。


さて、この「味噌滋の会」は、
入会資格が厳しい会としてごく一部で有名である。

京菜を恐妻とうちこんでしまうぐらいに怖い会でもある。

V社の好青年、N宮君は「味噌滋の会で議題にのぼらないよう気をつけます」と
書記にむかって背筋をのばす。

I社のM君は「今日、み、み、味噌滋の会なんですよね。いってらっしゃいませ」と
副会長を送り出す。

A社のヤング、Y君は、本人のいないところで「マッピーY野」などと、
命名され、

銀座のだいちゃん@寿司屋の板前は、すでに味噌滋の会公認のアイドルである。
(あってもないのにという疑問は残る)

そんなひとはめったにいないと思うが、
あなたがどうしてもこの会に入りたいのであれば、

<1>隊員と同じ業界に女として入る

<2>入った会社でお局様としての絶対的な地位を確立する

<3>30歳以上になってみる

という厳しい入会条件をクリアするしかない。

○小金を稼いで、マンションのひとつ、一軒家のひとつぐらいは買ってしまう

○あるいは稼ぎのいいダンナにマンションのひとつぐらい、買わせてしまう
   (狙いは中目黒あたりか)

という会員が多いことも言及しておこう。

この条件をクリアすれば、「味噌滋の会」の会員にはなれるのだが、
会員たちが40代に突入したとき、
いったいどうするかに関しては、誰も何にも考えちゃいなかったりするのである。




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