食べても食べてもエビわんたん
2001.04.08 up
隊員が今の会社に入った頃、
横浜中華街は、業務がそれほど多忙でない時の
流麗的昼食世界
であった。
ある日、先輩が
「今日はエビわんたんの店に行こう!」と
号令をかけるので、
いそいそとお供する若かりし隊員である。
その当時流行っていた
コンクリート打ちっぱなしの内装と
無彩色を基調にした
ハイテック&ハイタッチな店構え。
中華街の中ではちょっと異質な外観である。
なんでもエビわんたんでガンガン儲けて
ビルに立て替えたと人はいう。
「エビわんたん2つとレタスチャーハンね。」
とよく通る声で注文をする先輩が
「ここのエビわんたんはすごいわよ。」と
にやり。
横浜生まれ、横浜育ちの先輩が「すごい」というのだから
「すごい」にちがいない。
まだ見ぬエビわんたんに期待の高まる隊員である。
この店のエビわんたん。
つたない比喩を駆使すると
【打出の小槌のごときエビわんたん】なのである。
食べても食べてもエビわんたん。
食べても食べてもエビわんたん。
もひとつ食べてもエビわんたん。
柳家花緑
(♪)が演じる与太郎なら
節をつけてうたっちゃいそうなエビわんたん、なのである。
一度、いったいいくつエビわんたんが入っているか、
数えながら食そうと思った隊員であるが
目の前の快楽(またの名を食欲)に負けてしまったのは
いうまでもない。
ふたりでシェアした
「レタスチャーハン」も、美味しかった。
いかにも中華料理屋で、
高温でサッと炒めたチャーハン。
しゃきしゃきとしたレタスの食感が
たまらない。
その当時、
「横浜が一番好き♪♪お嫁に行くのも横浜じゃなくっちゃ♪」と
横浜への愛を熱く語っていた美人の先輩は、
現在大分の温泉付きマンションで
子育て中である。
あれから10年。
隊員が嫁に行く気配は、
まったくといっていいほど、ない、らしい。
●この店で、お金があるからといって「五目わんたん」を頼んではいけません。あくまでも「エビわんたん」がおすすめです。
●土日にデートでいくと、たいてい相席にさせられます。カップル品評会みたいになっちゃうので気まずいです。かなり。(語尾あがる)
●デートの時に、はりきって他の品を頼んではいけません。
隊員は一度「肉団子」を注文して、「食べても食べても肉団子責攻撃」にあったことがあります。
学習した隊員が、ふたたびこの店にやってきたとき、隣のカップルが「肉団子」を注文してました。
大阪人でない隊員は、そんなふたりをそっと見守ってあげました。おわり。(語尾さがる)
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