欲張り名古屋のひつまぶし
2001.07.16 up
名古屋で一番えらい新聞は中日新聞。
一番えらいデパートメントストアは松坂屋。
一番えらい銀行は東海銀行。
な〜んて伝説が本当かどうかはよく知らないが、
本日の隊員は名古屋へ遠征である。
おめあての一つ目は
【あつた蓬莱軒】のひつまぶし。
夏バテ中にはぴったりの、うなぎをフィーチャーした一品である。
日曜日のお昼前。
すでに40人〜50人ほどの行列である。
それでも前より店が広くなったので、
「前ほど待たんでも座れるようになったで」と
行列の後のファミリーが語りあっている。
20分待ちぐらいでカウンターへ。
注文する品は、もちろん「ひつまぶし」である。
一人前のおひつのふたをあけると、
短冊状に切られたうなぎが、ででーんと照り輝いてのっている。
落語にはやたらうなぎが出てくるので
最近「うなぎ食べたいモード」全開中となっていた
女王
隊員にとって、
このにおい、照り、がたまらない。
●一膳目。
とりあえず、ごはんとうなぎをまぜまぜして、
素直に茶碗に盛って食う。
たとえるならば、これは高校生の恋である。
ういういしいうなぎの魅力を、
シンプルな米粒が受けとめる。
好きなら好きと、計算もてらいもなく、かけめぐる青春ってやつである。
●二膳目。
刻み海苔、わさび、ネギの3種の薬味をまぜて食う。
たとえるならば、これは社会人1年目の別れである。
世間の風ってやつは意外に冷たくて、
学生時代は輝いた同級生の恋人が、
急に頼りなく見えてくる。
会社の先輩が、妙にかっこよくみえて、学生時代の恋人なんか
ちゃんちゃらおかしくなってしまうような、
そんな比較と計算の時代である。
●三膳目。
熱い出し汁を、ぶっかけて食う。
たとえるならば、これは30過ぎの愛である。
自分のいたらなさ、思いやりのなさにつくづく嫌気がさし、
それでも生きていくしかない毎日に、
あなたが隣にいてくれてよかった、と
しみじみするような癒しと共生の日々である。
三遊亭円丈によれば
「名古屋人は欲張り」らしい。
ただの「うな丼」や「うな重」ではあきたらず、
たった一食で3種類のめくるめく愛の世界を感じられる
ひつまぶしを発明したのだから、円丈説、まんざら嘘ではないらしい。
テクイアウトの冷やし中華にマヨネーズがつかないと
売上に響くという話も聞いた。
天むすといい、味噌カツといい、たしかに名古屋には
異種格闘技的な食べ物が多いかも。
ひつまぶし未体験?
そんなあなたは、人生の喜びに、少〜し遠い。
一刻もはやく体験し、
「うみゃーうみゃー」と叫ぶだぎゃー。
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