短歌なのか<7. MAY 2001>


2001.06.06 UP



パイ皮で恋をつつんでお茶いれて知らん顔して食べさせてみた

クロネコの制服をきた兄さんは雨のにおいも運ぶ旅人

日に焼けた少年が来てうきうきと私の日々の10秒浪漫

恋なんてなくても生きてゆけるけどおいしいものは君と食べたい

実はまだあなたのことが好きなのでシングルでいる。わけはないでしょ

空腹で食べたいものがあったんだ君の小さな耳たぶふたつ

ゆらゆらと水草のよにゆれていた新宿ロフトロックステディ

しあわせをつかむ握力鍛えてる涙をぬぐうこぶしの形

あなたへの恋をたくらむ万華鏡見るたびちがう表情をする

人ごみとネオンをぬけて深夜寄席そこにはいないはずだった君

「宮戸川」みたいな雷雨私にはしがみつきたい君だけ不在

地下鉄で彼女はミュール脱ぎ捨てて赤いつま先回転をした

f分の1ではなくてf分のfで愛して揺るがずにいて

三連符みたいに君はやってくる私のドアをすりぬけてくる










●短歌目次


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