短歌なのか<9. しあとるんか あらすたんか>


2001.07.12 ADDED



成田からシアトル経由アラスカへはてさてどんな旅になるやら



飛行機を降りたら町は朝なのにお尻痛くて眠れないのよ

校庭のドッヂボールの白線のようではなくて日付変更

スースーと足元あいたトイレットアメリカへ来たと思う瞬間

ぐるぐると坂道小道歩いたよスターバックス1号店へ

シアトルは思ってたより寒くってロゴのはいったフリース買った

イチローを見ましたかって尋ねたらむちゃかっこいいとレイチェルがいう

マリナーズホーム球場芝生でね拾ってがめてもってきたペン

ものすごく大きなバスを操ってべスは全然簡単という

おそろしく熱気あふれるマーケットチェリーを買ってぱくついてみる

カロリーという概念はきっとないこれでもかって甘さなんだな

シアトルの思い出はってきかれたらなによりもまず豚の彫像



アリエスカホテルのまわりなにもなくただひたすらにつづく太陽

白夜とはよくいったものかきわりのごとく深夜にそそぐ陽光

暖炉前おしゃべりをした三人でハーゲンダッツアイスクリーム

草の葉が朝露まといきらきらと名も知らぬ鳥はらはらと鳴く

雪渓を歩き氷河を見るために筋肉痛をお土産にした

もうこれはハイキングではないよねと言い合いながら食べたおにぎり

案内のネッドは誰に似ているかそうだくしゃおじさんに似ている

「どっこいしょスイッチ」オンになっているアグラ隊長だけが元気だ

隊長のあだ名の由来バイアグラ両手V字で写真とったよ

たくさんの人に見られるわけじゃないそれでも可憐花々が咲く

山小屋にたどりついたよはばかりへはいってみたよワイルドだった

世界一ワイルドだったはばかりは雪の階段降りたその先

散らかった部屋は日本におきざりでジュライフォースにアメリカにいる

ぽっかりと一日あいてしまったのパラグライダーのってみようか

スキーでも滑らぬような急斜面蹴り出してほら空に浮かぶよ

空までの障害物がないなかを風に揺られてパラグライダー

胃袋はもう中年であるらしくお米の粒がひどく恋しい

干し梅をバッグにいれてもってきたなんか私も年とったよね

ずいぶんと英語が下手になっていて単語も全然でてこないんだ

ぼんやりとコーヒーを飲み東京の予定つまった手帳は見ない

米ドルは子供銀行券のよういったいいくら使ったんだろ

メンバーにあだ名をつけて遊んだよでなきゃ到底覚えられない

氷山て青いものだと知らなくて安いアイスを食べたくなった

雷鳴とおんなじ音たててくずれおちてく氷山をみた

ぴょこたんと海のなかから顔を出すあざらしについ手をふっている

2000年前の空気の溶け出した氷を水に浮かべながめた

オクラホマからやってきた女の子ママみたいには太らないでね



飛行機が日本について一番に出迎えたのは湿気だったね

とりあえず無事で元気に帰ったと電話かけたい君がいなくて

リムジンでついた恵比寿のホテルでね英語で話しかけられたんだ

目が覚めて一瞬我を見失うああもうちゃんと自分の家だ










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