短歌なのか<21. LICK ME UP>


2003.01.02 UP





かさぶたをわざとはがして傷口のじくじくまでもなめてほしくて

世界との境界線をすごすごとひきかえさずにえぐりとってよ

くちびるを思い出すのは違反かなどんなタイプが好きと聞かれて

うつぶせになった背中と首筋にイランイランをすりこんでいく

もう少し私の中にいてほしい終電までにちゃんと帰すし

奥さんは君の睫の本数を数えないまま皿を並べる

姦淫てなんてみだらな文字だろう君のペンではうまく書けない

週に二度同じ食事をするだけで同じ組成の身体になれる?

あなたには数に限りがありました私の前で売切れていた

体内の時計が妙にちくたくと君のこどもを欲しい欲しいと

二股に分かれたネギを指差して「シモネタネギ」と笑う友達

延滞料払ったほうがいいですかずっと借りててごめん愛情

パチモンとわかってたけど体温がほしかったのでだまされていた

そそいでも大丈夫だよだってもう卵はすべてわれてしまった










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