短歌なのか<23. TRIANGLE >


2003.03.05 UP







黒ぶちの眼鏡男に弱いのでできうる限り遠巻きにする

今電話かけてもいいのいけないのきみのとなりに彼女はいるの

ひと冬でつかいきっちゃうユースキンハンドクリーム君の抱擁

とらないと思うあなたの彼なんて1円玉は拾わないでしょ

金曜日あなたのくれるくちづけはハチミツだけでできている飴

ごめんごめんごめんごめんごめんなさいだっておいしそうだったんだもの

クリスマス暮れと正月夏休みきみを断続的にうしなう

きみはの「は」は誰と比べる「は」なのかを説明してよちゃんと目を見て

酒飲みの男を飼っているときは酒飲みになるわたしなんだな

路地裏に棲む黒猫の猜疑心背負い続けて始終肩凝り

酒屋からもらって帰る日めくりの厚さのように減っていく恋

出るときにわざと忘れて寒がって君のにおいのマフラーをまく

細長い空を見上げる星をみる自転車そばをすりぬけてゆく

気がかりがあるのせつなくかなしいのあなただけなの全部うそなの








●短歌目次


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