
*えんおうのちぎり *ひよくれんりのちぎり *きんしつあいわす
中高年の皆様なら、結婚式でおなじみの言葉ですが
従来の結婚式祝辞は、聞き手に喜ばれなくなりました
慣用句を用いてスピーチを組み立てるには
「偕老同穴の契り」 (かいろうどうけつのちぎり)
〜華燭の典を挙げられ 偕老同穴の契りを結ばれたお二方は〜
かつて、媒酌人が冒頭に述べていた高尚で高級な祝辞、
言祝ぎ(ことほぎ)や、定番の慣用句は、現在の結婚式
ではほとんど聞かれなくなり、知る人も少なくなりました
例えば「偕老同穴の契り」 は、主賓こそ口にするのに
ふさわしい、結婚式にピッタリの重みのある言葉ですが
初めて聞いた人は、その意味を理解できません まず、
言葉の意味と合わせて話を組み立てることが必要です
「これから長い人生 この佳き日に 新郎新婦は
偕老同穴の契りを結び あらたな人生をスタート
させるわけですが」
ここから話を展開させていきます
「偕老同穴と申しますのは お二人がいつまでも
仲良く添い続ける という意味ですけれども実は」
このように、「偕老同穴」を一つの話題として、その意味
するところを、*「洞穴エビ」のウンチクなどを交えながら
今日ここにいる、新郎新婦の若い姿と、古女房と共に
年を重ねてきた、自分たちの結婚生活を照らし合わせ、
二人がともに仲睦まじく暮らしていく為の秘訣、知恵を
体験談として語れば、祝辞としてワンランク上品で、聞き手も
感心する、美しいスピーチとして組み立てることができます
*「ドウケツエビ」 最近の若い方には、あまりなじみのないネタ
なので、話し手が自分のテーマに誘導させやすく、重宝します
結婚式に媒酌人(ばいしゃくにん)を立てることがなくなり、
神社でとり行う神前式も、かつての数分の一に減りました
かわって、チャペルでのキリスト教式や、結婚式場を使わずに
レストラン、ゲストハウス、ガーデンなどに教会の司祭が赴いて
結婚宣言をしたり、無宗教スタイルの人前式(じんぜんしき)を
チャペルやウェディング会場で行う結婚式が多くなっています
今の披露宴は、「カタカナ」で演出されたパーティースタイルが
主流です 祝辞スピーチも、理解しづらい「漢字」を多用するより
「カタカナ」「ひらがな」を上手に使って話したほうが、雰囲気に
マッチして違和感なく聞いてもらうことができます
最近(2010年)の結婚披露宴(パーティー)前半の流れ
-
新郎新婦入場
-
新郎新婦からウェルカムスピーチ
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司会者から二人のプロフィール紹介
-
主賓のスピーチ
-
ケーキ入刀 乾杯

主賓の方が結婚式スピーチをする際に心すべきこと
主賓としてスピーチを依頼された方なら、普段も様々な場所で
話をする機会が多いことでしょう その時、聞き手は当然、礼儀
正しく顔を上げ、積極的にあなたの話に聞き入るでしょう
結婚式披露宴は、普段とは状況が異なります
あなたと聞き手との間には、何の上下関係もしがらみもありません
あなたの話に耳を傾けるかどうかは、聞き手の自由なのです
多くの招待客にとって、有名なVIPや一流芸能人でもない限り、
「知らない人」の登場に、興味を示すということはありません
結婚式スピーチで人間の真価を問われる
会社の代表格として出席していれば、規模や業績の話もしたいし、
自分の存在感を示し、「やっぱり主賓というのは大したものだな」
と列席者に思わせることで、新郎新婦に箔が付くとも考えられます
会社概要から話を進めていくことは基本でもあり、必要なことです
しかし、「新郎(新婦)は立派な会社で活躍している」ことが伝われば
十分です それ以上、「知らない会社」の話をしても、喜ばれません
「喜ばれない」ということは、「聞いてもらえない」ということです
ふだん「聞くのが当然」と習慣づいている人の落とし穴です
持ち時間(主賓でも6分が限度)を延長してまで、「つまらない話」
をする方がおられます 列席者全員が「つまらない顔」をしています
主賓挨拶は、その人の立場ではなく人間としての器量を見られます
新郎新婦にまつわる楽しいエピソードを、上品に話したいものです
新郎側主賓の場合
新婦側主賓がおられるか、スピーチを依頼されたら必ず確認します
新婦側主賓スピーチがない場合、新婦側に配慮した話題が必須です
いらぬ前置きを長々と述べず、新郎新婦が意図するパーティーの
雰囲気づくりを心がけ、聞き手がニッコリできる話を構成します
新婦側主賓の場合
プロの観点で申せば、新郎側主賓より構成が難しくなります
なぜなら、新郎側主賓が、どんな空気を作るのか分からない、
スピーチの長さも分からない、時事ネタは使えない、などの
厳しい条件の中で、乾杯へと楽しく繋ぐ必要があるからです
いずれにしても、聞き手が複数回、ニッコリできるスピーチを。
実際の主賓スピーチで好意的に聞かれる話題
● その道の人だけが知っている、「へー」的な面白いトリビア話
● 式に参列した時の新郎新婦の様子や表情など、聞き手が共感する話
● 昔から知られる慣用句を、さりげなく祝辞に織り込むなど、話の巧みさ
● 自分自身の格好悪い話や恥ずかしい話、それで得た教訓を二人へ贈る
今の披露宴は最初からリラックスモード 堅い祝辞は好まれません
最初に乾杯をして、会場がにぎやかになってから、主賓の挨拶を
頂くこともあります がやがやと騒がしく、祝辞など聞いていない
人も多くなりますが、気分を害さず、お役目を全うしてください
(ここ数年間、結婚式に出席されていない方は注意が必要です)
乾杯後の20分間位は、会場スタッフが給仕に駆け回り、列席者も
飲み食いやおしゃべりに夢中です あちこちで名刺交換やお酌など
始まり、宴中で最もせわしない時間なので、聞き手の耳にアピール
する為には、好むと好まざると、くだけた話題が必要不可欠です
たまらず、「人の話を聞け!」と、大声で怒鳴った恩師や、
「まあ お父様もこういう進行をご存じだったのかどうか」 と、
憤慨した議員の先生もいましたが、反応は冷たいものです
「ならぬ堪忍するが堪忍」 ということわざが思い出されます |

欧米のパーティーのように、アットホームなパーティーウェディングのイメージで
乾杯から始めると、
一気に忘年会モードになってしまうのが日本の披露宴です

■主賓スピーチの組み立て方■■■■■■■■■■■■
冒頭の定型句 → 自己紹介 → 展開 → はなむけ → 結び |
冒頭の定型句
ただいま ご紹介に預かりました
株式会社ユーエスジェイの 田中でございます
本日は このように 盛大な 結婚ご披露宴に
おまねきを いただきまして まことに 光栄に存じます
ご新郎 ご新婦 ならびに ご両家の
皆様がたに おかれましても 心より お祝い 申しあげます
諸先輩方を さしおきまして はなはだ 僭越とは存じますが
ご指名によりまして 一言 お祝いのことばを 申しあげます
(盛大=招待客100名以上の披露宴 主賓60歳)
かずき君 あゆみさん
本日は ご結婚おめでとうございます
宇野家 渡部家 ご両家ご親族の皆様方に おかれましても
心から お慶び(よろこび) 申し上げます
また 本日は このような 高貴な祝宴に
お招きをいただきましたこと 厚くお礼を申し上げます
ご年長の方 ご先輩の方々を さしおきまして
まことに僭越(せんえつ)で 恐縮ではございますが
ひとこと ご挨拶を 申しのべさせていただきます
(招待客80名の披露宴 主賓50歳)
ただいま ご紹介をいただきました
鶴亀堂病院の 田中でございます 本日ここに 新郎 新婦
宇野一輝さん あゆみさんの 結婚式が 無事とりおこなわれ
二人は 晴れて夫婦になりました
長い間 この日を待ちわびていらした 新郎新婦
ご両家 ご両親様のお慶びは ひとしおのことと思います
心から お祝い申し上げます
このような 晴れがましい席で わたくしのようなものが
高い席から 祝辞を述べますことは ぶん不相応と思いますが
新郎新婦の たっての要望で
僭越ながら ごあいさつを させていただきます
わたくしは 現在 新郎新婦が 勤めておられます・・・
(会場で人前式を行い、ひき続き最初の挨拶 主賓50歳)
かずき君 あゆみさん ご結婚おめでとうございます
ご両家の皆様にも 心より お慶び申し上げます
ご年長(ねんちょう)の方 ご先輩の方々(かたがた)を
さしおきまして たいへん 恐縮でございますが
ご指名ですので ひと言 ご挨拶を 述べさせていただきます
新郎新婦 どうぞご着席ください
(招待客60名の披露宴 主賓40歳)
自己紹介から展開へ
私は 新婦 あゆみさんの 中学時代の 教師として
ご指導申しあげた 間柄にあり きょうは恩師として
高い席を 頂戴しておりますが 普段は まるで
実の兄弟か 姉妹のように 接しております
その あゆみさんが いまこうしてウエディングドレスを着て
新郎の かずきさんと並んで 幸せそうにすわっておられる
そのご様子を 目の当たりにすると うれしいような
私のそばから離れていくようにも思えて ちょっと淋しいような
複雑な 感慨深いものがあります
ご新郎の かずきさんに おかれましては あゆみさんから
たびたび お話を うかがいまして ご立派なかたとは
想像しておりましたが 先ほど 式が始まる前に
わざわざ私のところへ ご挨拶にこられ その礼儀正しさと
誠実な お人柄に すっかり安心いたしました
今日は 久々に 朝から 一点の雲もなく
晴れわたった 好天気に 恵まれまして
私は おうからんまん という 言葉を思い出しました
清々しい気持ちで この 結婚式場へ 向かいながら
私の心は 満開の桜を 花見にでも 行くかのような
とても うきうきした 気分で ございましたが
まさしく 今ここには 輝くばかりの 大輪の花が
今 ひらかんと しているので ございます
さきほど あゆみさんが
この会場に 入られるのを 見ておりまして
ひとつ 百人一首の歌を 思い出したんです
この高い天井と あでやかな 女性の方々の お姿や
とりわけ あゆみさんの 清楚な お姿を拝見しまして
こんな歌でしたね
あまつかぜ くものかよいじ ふきとじよ
おとめのすがた しばしとどめん
風よ ここにいる 美しい女性が 行ってしまわないように
雲を吹きよせて 帰り道を ふさいでくれないか
こういう歌で ございます
まさに あゆみさんを拝見しますと
きれいな打掛姿で このまま いつまでも
一輝さんと そこに 座っていてほしいくらいに
本当に お美しい あでやかな お姿であります
今日は会社から 女性の先輩 仲間たちが
たくさん 来られていますが 彼は 彼女たちに
たいへん人気があります 若い女性からも
そうでない女性からも たいへん人気がある
それが 一輝君の 人望 そのものでありますね
私は 二人を見ていますと 本当に
目に浮かぶようであります
幸せというものが どんどん どんどん 近づいてくる
間違いなく 幸せな家庭を築かれることと
私は 信じております
(この場合の重ね言葉 「どんどん どんどん」 は、OK)
結婚は 長い人生においても ひとつの節目となる
ものですが 今日から お二人は お互いの立場が
恋人から 夫婦として 共に家庭を築いていく
大切なパートナーと なられたわけです
新鮮なパートナーとの ささやかな 新家庭
これもまた 私自身思い返せば ひじょうに楽しく
夢のような時期で ありました
そうして やがて 子供が誕生すると 二人の関係が
家族として また 社会人としての 立場になるわけでして
そこでも またひとつの 大きな転機が訪れます
そのとき 新郎のかずき君は けっして仕事にかこつけて
家庭 これはつまり 家事のことですね
家事を わずらわしく思ったり
おろそかにするようなことが ないように
これは 私だけではなく ここにおられる 諸先輩方が
みなさん 経験をされて いらっしゃることで
田中部長 うなずいておられますが
夫婦円満の秘訣は 実に簡単なことの 積み重ねです
かずき君は 家事を手伝う
あゆみさんは ごほうびをあげる
こういうことが ごく自然に
笑顔で できるように なるころには
ともに こんなふうに
白髪になっているので ありますね
高校時代の彼はですね (恩師の祝辞)
ひじょうに成績優秀であり
また 好奇心が旺盛で 行動力もあり
また何よりも ひじょうに気の利く生徒でありまして…
まっ 昨日 指導要録を見て 確認してきたので
間違いないと思います (爆笑)
これからの お二人の 幸せな結婚生活にあたって
ひとつ アドバイスをしたいと思いますけども…
夫婦の会話を大切にしましょう ということです
(…結婚生活に慣れてくると、とりとめのない話をしなくなってしまう、
それが夫婦間の危機につながる、という面白おかしい体験談)
はなむけと結び
このうえは ふたり仲良く 健康で 明るい家庭を築いて
末永く 幸せになってほしいと 願っております
かずきさん あゆみさんの 結婚を お祝いして
祝辞を 述べさせて いただきました
本日 お招きいただきましたこと 深く感謝申し上げます
ご静聴 ありがとうございました
将来 お二人の前に どのような 困難が 訪れようと
お二人が ともに助けあい お互いを信じ いつくしみあい
愛しあって いかれるかぎり
道は無限に 開かれるものでございます
どうか ご両人 いつまでも その手と手を
互いにしっかりと たずさえて 二人仲良く
新しい人生を歩まれますよう 希望いたします
一輝君なら 新婦あゆみさんを 必ずや幸せにして
すばらしいご家庭を 築かれるものと 確信しております
どうかお二人で いつまでも仲良く 手を取りあって
長い人生を 楽しく 歩きつづけてください
賢明なご両人のことでございますから 力強く楽しい生活を
切りひらいて いかれるであろうと 確信いたしますが
新生活というものは 毎日が
戸惑いと 迷いの連続でございます
ときには 大きな壁に 当たらないとも限りません
そんなときは 私をはじめ ここに ご列席の先輩方にも
ぜひ相談をして 助言を頂くなり 叱咤激励して頂いて
解決するということも できるかと 思います
ご臨席の皆さまに おかれましても
ご両人のために 今後とも 何かと ご支援くださいますよう
私からも お願い申しあげます
簡単では ありますが これをもちまして
私の祝辞に かえさせていただきます
今日から 新生活がスタートする お二人には
今日の この日 この季節 この景色を
心に 焼きつけて頂きまして
これから始まる ほんとうに 幾多の季節
桜が咲けば 二人で それを見上げて
雪が降れば 二人で 暖め合うような
これから 二人で過ごす季節 二人で見る景色を
楽しみながら 過ごしていただければと 思います
お二人が 互いに 暖め合いながら
すばらしい ご家庭を築かれることを
望み そして願っております
お二人の 末永い お幸せと
ご両家の皆様方の ご発展をお祈り申し上げまして
お祝いの言葉に かえさせていただきます
本日は おめでとうございます どうぞお幸せに
ご両家の ご繁栄 新家庭の ご多幸を
お祈り申しあげ お喜びの言葉といたします
今後とも 明るく健康で
お二人が 末永く 幸せなご家庭を営まれますよう
心から お祈りいたしまして 祝辞といたします
末永く お幸せなご家庭を 築いていっていただきたい
ということを 申し上げまして わたくしの ご挨拶
はなむけの言葉と させていただきます
本日は たいへん おめでとうございました
「おめでとうございます」 「おめでとうございました」
どちらでもかまいません。 文法の是非は他項で解説。
ノーカット実例 主賓挨拶
上場企業取締役のご挨拶です どう感じますか
只今 司会者の方から ご紹介にあずかりました
株式会社 ユーエスジェイスチールの 田中でございます
本日は 宇野家 渡部家 ご両家の
ご婚儀 まことに おめでとうございます
また このような たいへん おめでたい席に
お招きを いただきまして 厚く御礼を申し上げます
ご年長の方 ご先輩の方々をさしおきまして
はなはだ 僭越とは存じますが
ご指名を頂きましたので
ひと言 ご祝辞を 申し上げさせていただきます
新郎新婦 どうぞ お気づかいなく ご着席ください
わたくしども いろいろな席に 毎日あずかりますが
何と申しましても 結婚式の披露宴くらい 心から
うれしく おめでたいと 思うことはございません
さて 新郎の宇野君ですが
彼は ひじょうに 性格が真面目でございます
そしてまた 温厚 それに仕事熱心
さらに 人の言うことを よおく聞く といった
褒め言葉の すべてを揃えたような
素晴らしい青年でございます
そしてまた 会社にありましては
上司はもちろんのこと 同僚からの信頼も
ひじょうに厚く 前途の活躍を 大いに期待される
模範的な社員でございます
新婦も たいへん聡明な お嬢さんで
ご両親が どれほど慈しんで お育てになったか
今日の佳き日を迎え さぞ感激もひとしおのことと
私も人の親として ご胸中を拝察し
あらためて 心よりお祝い申し上げる次第です
ここに めでたくご婚儀が調いました 新郎新婦が
願わくば 幾久しく 相睦み
そして 二人で力を合わせまして
明るく 立派な家庭を築かれますことを
心から 祈念を申し上げまして
たいへん簡単ですが ご祝辞にさせていただきます
本日は ほんとうに おめでとうございます
いかがでしょうか 文例の教科書のようなスピーチですが、
この祝辞には、心にぐっとくるものがありません それは、
新郎新婦に関する具体的なモチーフが何もないからです
かろうじて新郎の苗字を覚えているに過ぎません
出だしの前置きも長すぎます このような語り口で話を
始めれば、聞き手はうつむいて、ため息をもらすでしょう
立場上、あまり交流のない社員の結婚式へ出席することも
多いものですが、主賓として、もうひとひねり欲しいところです
例えば、会場でちょっと気づいた事を加えることができます
…ところで
先ほど この席にありました サンキューカードを
拝見して驚いたのですが この裏に こうして
宇野君の すばらしい笑顔が 写ってございます
指をさしながら、しげしげと見て
私は いまだかつて
彼の こういう笑顔を見たことがない(笑)
宇野君の 仕事ぶりを見ましても 私は 今日に至るまで
彼のこわい顔 いや きりりと ひきしまった
まじめな顔しか 記憶にありません
仕事帰りには 彼は このような いい笑顔になって
あゆみさんに 愛をささやいていたのかと
彼のユニークな一面を(笑)
今日 初めて知った次第でございます
卓上のカードをヒントに、このようなくだけた話題を祝辞にはさめば、
会場の雰囲気も和み、新郎新婦の記憶に残るスピーチになります

よく引用される格言 (格言ギャラリーより)
結婚前は両目を大きく開いて見よ トーマス・フラー
夫婦生活は長い会話である ニーチェ
立派すぎないほうがいい 祝婚歌 吉野弘
人生には坂がある 上り坂下り坂そして突然やってくるまさかの坂
※格言の引用は、そこへ導くための構成が必要です
何の脈絡もなしにポロッと出してもアピールしません
イケてないスピーチとは
主賓として、口にすべきでない不用意な発言に注意しましょう
「まだまだ一人前とは言えませんが」
「ちょっと頼りないところがあり」
「たびたび遅刻をするもので」
「もう少し責任感を持っていただいて」
「多少浮ついているところも目立ちますが」
「それらを結婚を機にぜひ改めてもらって」
「こういっては何ですが」 これが最もキケンです
話しているうちに、思っていることがつい口に出てしまうようです
一家の主として自覚をうながすための、親心かもしれませんが、
主賓祝辞として不適切です 親族が述べるなら構いませんが。
また、新郎や新婦の名前を間違えると、後々まで禍根を残します
「若い時は失敗ばかりで 私自身も
ずいぶんと間違いをして怒られましたが」
「ひとりで悩まずに 迷った時 困ったときには
私たちがいつでも力になりますから」
「私や 今日ここにいる 先輩上司を頼りにして
おもいきって チャレンジしていただければと思います」
このように話を結べば、親心にも好感が持たれます
主賓スピーチの原稿は、以下をチェックしてください
● ポジティブで夢のある話か (否定的な表現をしていないか)
● 軽薄なヨイショをしていないか (褒め殺しになっていないか)

かんりにんのひとこと 「主賓の持ち時間」
主賓あいさつは何分程度の長さが適当か? 時間を割り振りながら
スピーチを構成するわけですが、立場がある以上、「短いほど良い」
というわけにはいきませんし、「心がこもっていれば」「祝福の気持ち
があれば」 たった一言でも良い、ということもありません
フォーマルなパーティーで来賓祝辞を依頼された場合、持ち時間は
4分〜6分程度あります 冒頭のあいさつから始まり、新郎や新婦と
自分との親しい関係をのべ、簡潔なはなむけの言葉を添え、結びの
あいさつをすると、だいたい2分半ぐらいのスピーチになります
かなり話のじょうずな方や、演説が得意な方などが、2分半とは感じ
させないほど、内容豊かでメリハリの効いた、「弁論術」とも言える
人を惹きつける、魅力的なスピーチをすることがあります 終われば
拍手喝采となりますが、その方の「芸」に対して拍手されるわけです
この「芸」を披露する方に共通しているのは、新郎新婦との結びつきや
自分自身の人生に照らした、人間味あふれる言葉が聞けないことです
しかし、結婚式スピーチに求められるのは、まさにその部分です 人と
人とが出会い、織りなすドラマ、あなたとわたしの一期一会 合縁奇縁
それらの素朴な思いをスピーチに盛り込めば、4分から5分、あるいは
6分ぐらい必要になります もし、「長い」と言われたのなら、聞き手の
心に響かない空疎な言葉を並べているからです 自分が伝えたいこと、
そのための最善の言葉を探す作業に、何時間も何日もかけるからこそ、
スピーチに「心がこもり」、「祝福の気持ち」が伝わるのです
使い回されたネタに頼るようなことは慎み、あなたの真実を語りましょう

幸せを呼ぶ美しい結婚式スピーチ
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