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田原総一朗『田原総一朗の闘うテレビ論』
(文藝春秋、1553円)


《わたしは自分をキャスターと考えたことはない。「朝まで生テレビ」(テレビ朝日系)にしても「サンデープロジェクト」(同)にしても、司会者だと思われることが多いが、司会者は別にいる。一人のジャーナリストとして参加しているつもりだ》(P89)

  言われてみれば、たしかに「サンプロ」の司会は島田紳助やった。

  もともと「サンプロ」は日曜日のワイドショーでした。田原氏のコーナーが15分くらいあり、その第1回目のゲストがハマコー。「こりゃおもしろい」というふうになり、いつの間にかあの生インタヴューの枠が1時間にも広がったわけです。田原氏が島田紳助を食っちゃった。それは偉いと思う。ワイドショーが政治討論番組に変化した。テレビは生き物、というに相応しい例です。

  テレビの「いいかげんさ」を逆手に利用した田原氏については、私も誤解していた部分があります。

  本書では、ワイドショーに対する擁護論、視聴率に対する率直な体験的意見、テレビ(というか視聴者)の非情、あるいは降板を常に意識した覚悟。あるいは、なぜ政治が変わりつつあるのか、について真正面から論じて刺激的です。

  それにしても、彼を"引きずりおろす"ような次世代の論客が、そろそろ出てこなくちゃねえ。
  宮崎哲弥さんかなあ。少しダイエットしましょうか。



(「ガッキィファイター」2003年1月21日号に掲載)





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