2001年8月の読書 BACK
・『長い腕』川崎草志作・角川書店・1500円
第21回横溝正史ミステリ大賞受賞作。舞台は埼玉のゲームソフト制作会社と四国の田舎町。先進的なコンピュータの世界としがらみに
がんじがらめにされた田舎町とがうまくミックスされていて,感心させられる作品。布石の打ち方が巧みなのに驚かされた。結末は少々安
易な印象がある。しかし,一読の価値あり。映画化されそうな予感がする。
・『総合的な学習のための教育技術〜調べ学習のコツと作文的手法』上條晴夫著・健学社・1200円
「総合的学習」に関する基本認識が私とは異なる。「中学校では使えない」というのが第一印象である。しかし,第2章「総合的学習を創
る作文的方法のヒント20」の中には,中学1年生ならなんとか使えそうというものが幾つか見られた。小学校の先生であれば,「総合敵学
習」の運営におけるヒントを多数得られるのかも知れない。
・『ゆとりを奪った「ゆとり教育」』西村和雄編・日本経済新聞社・1600円
学力低下論に対して「データ不足」との批判が出る中,データの豊富さが印象的な本。教師なら前著『学力低下が国を滅ぼす』とともに,
目を通しておくべき著作。特に,第4章「なせ゜『ゆとり教育』を批判するか」(大森不二雄著)は必読。
・『回メモワール想〜私の出会った作家たち』佐伯彰一著・文藝春秋社・1857円
佐伯彰一といえば三島由紀夫研究の第一人者の一人ですが,これは題名からもわかる通り,覚え書き的なエピソードが中心。三島の
他に小林秀雄や遠藤周作,中村光夫や井上靖など,錚々たるメンバーが描かれています。
・『パフォーマンス・マネジメント─問題解決のための行動分析学─』島宗理著・米田出版・1700円
この本は国語科教育に「ローププレイイング」を導入していく上で,ずいぶんとヒントになる本だなぁ……という印象です。まだ,未整理で
すが,これからこの本を参考にしながら「ロールプレイイング」について発信していこうと考えています。
・『道新TODAY
別冊 2002年度「高校入試特集」合格データのすべて』北海道新聞社・800円
ふむふむ……という感じです。保護者がこれを見ていろいろ言ってくるんで,必ず目を通さなければならないんです。
・『学習意欲の見方・導き方』下山剛著・教育出版・1800円
・『エンカウンター・スキルアップ〜本音で語る「リーダーブック」』國分康孝ほか編・図書文化・1800円
・『対論・教育をどう変えるか』寺脇研編・学事出版・1700円
・『ことばの意味を教える教師のためのヒント集〜気持ちを表すことば編』
有賀千佳子・大渕裕子・桜木和子・桜木紀子・玉置亜衣子著・武蔵野書院・2500円