2002年9月の読書    BACK   8月へ  10月へ


『ウェッビング法─子どもと創出する教材研究法─』關浩和著・学事出版 ★★★
 基本的に社会科の本だが,イメージマップや図解教育,学習ゲーム関係の発想法に大きく役立つ本だ。この著者の研究はなか
なか真摯なものであり,感心するとともに感動を覚えた。お勧め。

『どこでも盛りあがるグループゲーム100選』丸山弘通著・学事出版 ★
『インプロゲーム 身体表現の即興ワークショップ』絹川友梨著・晩成書房 ★
『教室ですぐ役立つ学習ゲーム』横山験也著。明治図書教育新書74 ★★
『子どもの喜ぶ国語クイズ&パズル&ゲーム 低学年』田中清之助著・黎明書房 ★
『子どもの喜ぶ国語クイズ&パズル&ゲーム 低学年』田中清之助著・黎明書房 ★
『子どもの喜ぶ国語クイズ&パズル&ゲーム 低学年』田中清之助著・黎明書房 ★
『国語がすきになる5分間話』田中清之助・近藤晋二著・黎明書房 ★
『コピーして使える楽しい漢字クイズ&パズル&ゲーム』
              田中清之助・甘利直義・杉浦重成・神吉創二・黎明書房
 ★
『国語科授業に使える面白クイズ』大越和孝著・明治図書 ★
『授業導入ミニゲーム集』上條晴夫編著・学事出版 ★★
『「勉強嫌い」をなくす学習ゲーム入門』上條晴夫著・学事出版 ★★
『論理的な表現力を育てる学習ゲーム』上條晴夫編著・学事出版 ★★
『小学校国語の学習ゲーム集』上條晴夫・菊池省三編著・学事出版 ★★
『授業でつかえる文学あそびベスト50』上條晴夫著・民衆社 ★★
『授業でつかえる漢字あそびベスト50』上條晴夫著・民衆社 ★
 ちょっと必要があって,学習ゲーム関係の本を手にはいるだけ手に入れて目を通した。この手の本は肩が凝らなくていい。これだけ
の本に1日で目を通すことができる。

『日本語ディベートの技法』松本茂著・七寶出版 ★★★★★
 ディベートを大枠として理解するには最適の本。これは読んだ方がいい。技法化されているところが良い。

『反駁ゲームが楽しいディベート授業』近藤聡著・学事出版 ★★★★
 反駁技術,及びディベート授業の作り方(高校)が非常に分かりやすくまとめられている。実力者が書いた本という印象。ルール概
念の構築に大きく参考になる。

『思考の用語辞典』中山元著・筑摩書房 ★★★★★★★★★★
 これは素晴らしい本だ。辞典形式をとっているが,読み物としても最適。「研究集団ことのは」の面々にも是非是非買って読んで欲し
い1冊。これを読めば,堀や田中の言っていることがわからなかったというメンバーも,その概略を理解することができるだろう。

『小学生の俳句歳時記 ハイク・ワンダーランド』金子兜太監修・蝸牛新社 ★★
 小学生の創作俳句の名品と子ども用の歳時記を収録。使い道多々あり。

『時代を喰った顔』井上和博著・中央公論新社 ★★
 宮沢喜一,鈴木宗男といった政治家から山口百恵・松田聖子まで,20世紀後半を彩った顔達を取材写真とエッセイ風の文章で紹
介。取材カメラマンならではの本。最高に面白い。

『少年犯罪実名報道』高山文彦編著・文春新書 ★★★
 1998年1月8日に起こった19歳少年による幼稚園児に対する通り魔殺人事件を中心題材として,編者の他に柳田邦男,佐木隆
三ら,一級の論者とともに実名報道について意見交換していく内容。なかなか考えさせられる論述が多い。

『〈見ること〉の哲学 鏡像と奥行』船木亨著・世界思想社 ★★★★
 視覚世界の構造について知らないことが多く,非常に興味深く読むことができた。暑い本であり,難しそうに見える本だが,文体は
平易で読みやすい。知覚遠近法や逆遠近法などを間主観的な現象学の視点で読み解いている点が興味深い。

『大村はまの日本語教室 日本語を鍛える』大村はま著・風濤社 ★
 読み物としては面白いが,この手の本なら大村はまなんかの書いたものよりもずっと面白い本がたくさんある。

『蒲団・重右衛門の最後』田山花袋作・新潮文庫 ★★★
 先月,漱石と自然主義文学の対比を論じているうちに,妙に読みたくなった。まったく名作だとは思わないのだが,学生時代に読ん
で以来だったので懐かしかった。感想は15年前とあまり変わらなかったように思う。

『ぼくらは物語探偵団』岩辺泰吏編著・柏書房 ★★
 アニマシオンの本だ。三角山小学校の佐藤広也先生の文章を読んでみたくて買った。これから累積国研への参加を交渉してみよう
と考えている。

『だれが教育の責任をとるのか』プロ教師の会編著・洋泉社 ★★★
 「プロ教師の会」の論述も少々一面的になり過ぎている感がある。出てきたときには時代状況から言ってかなりのインパクトをもって
いたのだが,最近はどうもワンパターンだ。彼等も年をとってきたのだろうと思う。諏訪哲二の管理職批判は面白かった。

『対話・日本人論』林房雄・三島由紀夫著・夏目書房 ★★★★★
 三島の死の4年前の林房雄との対談である。心情屋富岡幸一郎が解説を書いている。★を五つ付けたが,私くらいしかこれには興
味をもたないのかもしれない。少なくとも私の周りでは……。

『漱石を書く』島田雅彦著・岩波新書 ★★
 先月もレポートのために斜め読みしたのだが,今回はじっくりと読んだ。島田雅彦のような実験小説家には,漱石は畏敬の念を感じ
る先達なのだろうと思う。ニーチェ,ゴンブロビッチ,漱石,三島,大江。島田の好む先達には一つの特徴がある。それはパラダイムシ
フトを志向したということだ。そして,創作が歴史の再構築であり模造であるという,インターテクスチュアリティを自覚していたというこ
とだ。私にもこの感覚が強いので,島田雅彦を愛するのだと思う。それにしても一冊の新書で漱石の全小説を論じようと言う試みには
無理がありすぎる。全部半端だ。

『「おじさん」的思考』内田樹著・晶文社 ★★★
 まじめ,勤勉,倫理。こういった価値観の復興を願う……というよりも現代的価値を論じた本。水持さんに紹介された本。面白かった。

『絶対評価を踏まえた 中学校 説明的な文章の指導法』河野庸介編著・明治図書 ★
 教科調査官はこの程度のことしか絶対評価に求めていないのだ,ということがよくわかった。評価基準はきわめて曖昧。

『夏の葬列』山川方夫作・集英社文庫 ★★
『山川方夫全集』第4巻/第6巻・筑摩書房 ★★★★
『山川方夫論』金子昌夫著・冬樹社 ★★★★★
『エロティシズム』澁澤龍彦・中公文庫 ★★★★★
『性倒錯の構造フロイト・ラカンの分析理論』藤田博史著・青土社 ★★★
 すべて「近代文学演習V」のレジュメ作成のため。「山川方夫全集」の6巻はエッセイ集。一日ですべて読んでしまった。