CD鑑賞日記2005年6月 BACK
2日(木)
高田みづえ シングル・ベスト30
「硝子坂」「ビードロ恋細工」「だけど…」「花しぐれ」「女ともだち」といった初期の名曲が心にしみる。「愛の終わり
に」「パープル・シャドウ」「原宿メモリー」「涙のジルバ」「ドリーム・オン・ドリーム」といった小品も好きだ。この2枚
組は勝って良かったな,と思う。
4日(土)
INSOMNIA/鬼束ちひろ
鬼束ちひろがデビューしたとき,「言葉の魔術師」的天才だと感じた。しかし,最初の2枚のアルバムは良かった
ものの,その後は技巧に走り始め,デビュー当時の退廃的な美しさに翳りが出てきている。しかも,あの「いい日旅
立ち」は失敗だった。レコード会社移籍のドタバタもよくなかった。彼女が立ち直るにはもう数年かかるのだろうなあ
と思う。
満ち汐のロマンス/EGO-WRAPPIN'
EGO-WRAPPIN'を久し振りに聴いた。僕が詩ではなくサウンドやボーカルに惹かれて好きになるのは珍しいこと
だ。しかも聴き始めて数年,まったく飽きない。いつか生で聴きたいと思いつつ,まだ実現できないでいる。チャンス
は何度もあったのだが……。
5日(日)
コトノハ/元ちとせ
このミニアルバムをこれまで何度聴いただろうか。何度聴いても素晴らしい。全5曲,1曲もはずれのないアルバ
ム。元ちとせの良さを最大限に活かした楽曲が並んでいると思う。
空を飛ぶ鳥のように野を駈ける風のように/松山千春
久し振りに中学1年生を担任している。ふと自分が中学1年の時に聴いていた歌を聴きたいと思った。自分が中学
1年生を過ごしたのは1979年である。このアルバムはこの年の5月にリリースされたアルバムだ。11月には「起承
転結」もリリースされたが,間違いなく,自分が中1のときに最もよく聴いたのは,5月にリリースされたこのアルバム
の方だったはずだ。「街」という曲で静かに始まるこのアルバムを,毎晩寝るときにかけていた記憶がある。当時の
僕は,この「街」という曲が大好きだった。「楽しすぎた思い出をかきあつめて 今夜は静かに語り明かしたい」という
フレーズが大好きだった。楽しかった小学校,楽しくない中学校という構図が,ノスタルジックに僕を包んでいた記憶
がある。懐かしい。
12日(日)
こんな夜は/松山千春
松山千春のセカンドアルバム。たぶん僕は松山千春のアルバムの中では,このアルバムが一番好きなのだと思う。
「雨あがりの街」「南風にのせて」「君が好きさ」「父さん」「涙」……この5曲は,いま聴いても,どれも涙が出そうにな
る。こういう青春期に聴いていた音楽を聴いていると,結局,人間というものは若い頃に見て感じたものに一番影響を
受けるものなのだと実感する。
18日(土)
私の中の微風/岡村孝子
顔も良いし,歌詞にもそれなりの岡村孝子らしい趣がある。しかし,作曲の能力はない。それが岡村孝子の印象。で
もこのアルバムは昔からなんとなく好きで,よく聴いている。「はぐれそうな天使」は名曲だと思う。ただし,この曲をつく
ったのは,残念ながら岡村孝子ではなく,来生えつこ・来生たかお。彼女にこの曲をつくることのできる才能があれば
良かったのに……。何度そう思ったか知れない。
風光る/松山千春
2003年11月リリースのアルバム。松山千春自身は傑作というが,私にはあまりそうは思われない。「La
La La」や「ガ
リレオ」の方が出来が良かったように思う。まあ,出来の悪いアルバムでは無いけれど……。
MAI KURAKI WISH YOU THE BEST
宇多田ヒカルは嫌いなのだが,倉木麻衣は割と好きである。「Love,Day After Tomorow」のプロモーション・ビデ
オのモノクロの倉木麻衣が美しかったからだ。面白い女の子が出てきたな,と率直に思った。そして,時が経つにつれて
忘れて行った。再び僕の中で倉木麻衣が浮上してくるのは「Feel Fine」という曲がスマッシュ・ヒットしたときだ。この曲
は僕らの世代にとって,妙な懐かしさを感じさせる曲だ。プロモーション・ビデオは最低。倉木麻衣のリズム感のなさがそ
のまま出ているようなビデオだったが,なんとなく「頑張ってるなあ…」という印象を与え,好感がもてた。というわけでこ
のベスト盤は「Love,…」と「Feel Fine」だけのために買った。他の曲もそれなりに聴いてはいるが,この2曲の頻度に
比べれば遙かに少ない。
19日(日)
my little lover,singles
1990年代,唯一「いいな」と思ったのはmy little
loverだけだったような気がする。とは言っても,CDを買ったわけでもラ
イヴに行ったわけでもない。このCDもBOOK OFFで安く買ったものに過ぎない。
NIAGARA TRIANGLE VOL.2
このアルバムは,私達の世代にはたまらなく「カッコいいアルバム」として意識されている。大瀧詠一・佐野元春・杉真理
の三つの個性が,大瀧のリーダーシップのもと,見事に融合している……なーんていう印象を,高校時代の私達は抱いて
いた。いま聴いても,高校時代にタイムスリップしてしまうくらい,憧れのアルバムだ。
EACH TIME/大瀧詠一
当時,「A LONG VACATION」の虜になった僕らが,待ちに待っていたアルバムである。発売と同時にまわりのみん
なが買い求め,期待はずれの出来にみんながみんながっかりした……そんな記憶がある。でも,いま聴いてみると,それ
なりの完成度にも思われる。
A LONG VACATION/大瀧詠一
山下達郎の「FOR YOU」と並んで,高校時代の僕らが音楽を語る上でのバイブルだった。懐かしくもあり,いま聴いて
も,ある種の新しさを感じる。そんなアルバムだ。
20日(月)
FOR YOU/山下達郎
毎年,夏になると必ず聴きたくなるアルバム。既に25年近く前のアルバムだというのに……。中学3年の夏から,ずっと
聴き続けている。炎天下のドライブには欠かせないアルバムだと思う。
21日(火)
起承転結10/松山千春
松山千春の「起承転結」が,なんと10作目。1作目が1979年だから,実に26年間聴き続けていることになる。なんとも不
思議な気分だ。この3年間,松山千春のシングルを聴いたことがなかったので,新鮮な気持ちで聴くことができた。
26日(日)
NO DAMAGE/佐野元春
昔大嫌いだった佐野元春。21世紀になって,自分が「NO
DAMAGE」を買って,ノスタルジーに浸ることがあるなど,当時
は想像もしていなかった。それにしても,SPRINGSTEENのパクリの多さが気になる。