フィリップ・マーロウ名言(迷言)集〜強くなければ生きていけない、優しくなければ生きている資格がない
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長いお別れ(The Long Goodbye) レイモンド・チャンドラー(Raymond Chandler)

 フィリップ・マーロウはぐでんぐでんの酔っ払いテリー・レノックスを助けてやった。妙に人好きのするこの酔っ払いに好意を持ったマーロウは、その後、たびたび彼と酒を酌み交わすようになった。彼は途方もない金持ちの女と結婚した。そして、再びマーロウは彼を助けることになる。
 テリーの結婚した女が何者かに惨殺され、テリーは警察に追われる身となっていたのだ。マーロウは彼の潔白を信じ、彼の逃亡に手を貸すのだが、彼自身がブタ箱にぶちこまれてしまった・・・
 この作品は、レイモンド・チャンドラーの最高傑作との呼び声高い。個人的な好みは別にして、私もその評価に異存はない。  
 


「金があるんだ。誰が幸福になりたいなんて思うもんか」
 by テリー・レノックス 
 


「ぼくが頼めば断れないからさ」
 by テリー・レノックス
 テリーには窮地に陥った彼を、簡単に助けることのできる友人がいる。しかし、彼はあえてマーロウに助けを求めた。どうしてその友人に助けを求めなかったのかを、マーロウに訊かれたテリーは上記を。 
 


「君が彼女を殺したんじゃないことはわかってる。ぼくはだからここに来てるんだ」
 by フィリップ・マーロウ
 マーロウに安全なところまで送ってもらい、その別れ際、自分はもしかしたら殺人者かもしれないんだぞ、と、告げるテリーに対し、マーロウは上記を。 
 


「ぼくが質問に答えなければならないと書いてあるところを教えてくれないか」
 by フィリップ・マーロウ
 案の定、テリーの逃亡を助けた疑いがあるとして、警察官がマーロウの元にやってきた。居丈高な態度で質問してくる警察官に対し、マーロウは法律書を指差しながら上記を。 
 


「法律書を読んでる奴は本の中に書いてあることが法律だと思ってるんだ」
 by デイトン(殺人課の刑事) 
 


「誰だって友だちを裏切りたくはないが、たとえ敵であっても、君の手には渡したくない。君はゴリラであるだけでなく、能力もゼロだ。かんたんな尋問もできやしない。ぼくはナイフの上にやっと立っていたような立場だった。どっちへでも傾けさせることができたんだ。だが、君はぼくをののしり、コーヒーをぶっかけ、抵抗のできないぼくをなぐった。こんな目にあったからには、君の部屋の時計がさしている時間を訊かれても、君には教えたくない」
 by フィリップ・マーロウ
 尋問の際に暴力を振るう警察官に上記を。 
 


「警官がきらわれていない場所もあるんだが、そういうところでは、君は警官になれない」
 by フィリップ・マーロウ
 自分を尋問した警官に上記を。 
 


「ぼくは彼(テリー)のためにここにいるんじゃない。自分のためなんです。何も不平は言わない。ぼくの商売がなりたっているのは、何かで困っている人間がいるからなんです。事情はいろいろ違っても、警察には持ってゆけない理由があるからなんです。警官のバッジをつけたごろんぼうにとっちめられて降参したとわかったら、誰が仕事を頼みに来ると思うんです」
 by フィリップ・マーロウ
 何者かが高名な弁護士を手配してくれて、マーロウが釈放されるよう取り計らうが、マーロウはその申し出を断った。 
 


「法律は正義ではない。はなはだ不完全な機構なんだ。ボタンの押し方をまちがえないで、そのうえに運がついていたとしたら、正義がとび出してくることもある」
 by スーウェル・エンディコット(弁護士) 
 


「からいばりはよしてもらおう。自信があるんなら強がりをいうことはない。強がりをいわなければならないようなら、ぼくと張りあっても勝ち目はない」
 by フィリップ・マーロウ 
 


「さよならをいって別れた友だちが一人いたはずだぜ。彼のために豚箱に入っていたとしたら、それこそほんとうの友だちだったはずだ」
 by 新聞記者
 自分には友人なんかいない、というマーロウに対して。 
 


「おばあさんが毒殺しようとしているのは確かに犬なのですか」
 by フィリップ・マーロウ
 近所に住むおばあさんが庭に毒入りの餌を投げ込んで、自分の飼い犬を殺そうとしているので調べてもらいたい、という依頼に対して、その依頼人にまったく好感が持てなかったマーロウは上記を。  
 


「ふつうの人間は疲れて、怯えている。疲れて、怯えている人間に理想は用がない」
 by ハーラン・ポッター(殺されたテリー・レノックスの妻の父親、大金持ち) 
 


「警察本部長や地方検事の買収もやらないといった。彼がいねむりをしてると、向こうからやってきて、膝の上にあがりこむんだとさ」
 by フィリップ・マーロウ
 億万長者ハーラン・ポッターの、自分は警察官を買収しようとしたことなどない、という発言を受けて、マーロウは知り合いの警官に上記を。 
 


「さいころで給料をすっちまうというんなら、博打を禁止しろ。酔いつぶれる奴がいるのなら、酒を禁止しろ。自動車をぶっつけて人を殺すことが気になるのなら、車をつくることを禁止しろ。ホテルで女といっしょにつかまる奴がいるのが困るのなら、セックスを禁止しろ。階段からおちないようにしたけりゃ、家を建てることを禁止しろ」
 by フィリップ・マーロウ
 責めをおわせるべきものを間違えるな、ということか。 
 


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