2000.12.17より

コンスル consul

古代ローマの最高政務官。執政官,統領などと訳される。前 509年共和政成立時に2人官として設置されたといわれる。互いに同等の権利をもち執務を交代し,その期間は1年で権力の集中,寡頭政の復活を妨げた。国政の最高官として,政治,軍事,裁判の最高権力を有し,元老院を主宰,兵員会の招集,法案提出を行なった。また外国に対しては国家を代表する存在で,必ず付人を随伴させた。兵員会から選出され,前4世紀まではパトリキ (貴族) が就任したが,前 367年のリキニウス法により1人はプレプス (平民) から選ぶこととされた。しかし翌年度のコンスル選挙に際して候補者をその年のコンスルが指名したため,就任者は一部の氏族が独占することとなった。共和政末期には G.マリウス,ユリウス・カエサル,アウグスツスらの有力者が連年コンスルに就任するようになり,元首制の成立とともに元首,皇帝がみずから就任あるいは候補者指名を行うにいたって,有名無実なものとなり,前 180年定められた就任年齢 42歳以上との規定も無視された。職名自体は西方地域で 534年まで存続した。



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