
2000.12.17より
プラエトル praetor
古代ローマの高級政務官の一つ。法務官と訳される。本来は「指揮する」
praeireという語から,軍指揮官をさしたと思われ,のちの執政官
(コンスル ) にあたる最高政務官の称号に用いられた。前
366年都市法務官 praetor urbanusが設置され,ローマでの裁判を管轄。任期1年,定員は初め2名。執政官を補佐し,その不在時には元老院を招集し,また兵員会招集,立法をも行なった。前
242年にはさらに外国人を扱う法務官 praetor
peregrinusが設置され,ローマ市民と外国人との係争を扱った。またシチリア,サルジニア,ヒスパニアの属州にもおかれ,その統治を担当。
L.スラのとき定員8名となり,ローマに常駐して法廷を開くことが定められた。不当取得,殺人,反逆罪の裁判をも行うようになり,彼らが公布する裁判規範はのちのローマ法の基礎となった。また着任に際しては競技を主催した。帝政期には定員
12名となり,次第に権限が縮小され,一種の名誉職となった。

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