
2000.12.17より
斜面下降風(katabatic wind)
斜面を下る風の総称.一般には冷たい空気が斜面を下る風をいい,重力風,山風ともいう.極地氷床斜面に典型的なものが見られるが,氷河風,雪渓風も斜面下降風である.斜面上の接地大気が冷却されると同高度の自由大気より密度が大きくなり,斜面の傾斜方向に沿った下降運動が生じる.斜面下降風は,基本的に重力により斜面を下る成分と摩擦力がつりあって流れるものであるが,斜面の規模が大きいと地球の自転によるコリオリ力が働く.氷河風,雪渓風のように規模の小さい斜面下降風では,風は間欠的に変動して斜面方向の変化も大きい.南極氷床やグリーンランドのように規模の大きい斜面では継続時間が長く安定しており,コリオリ力により,北半球では風の吹く向きは最大傾斜方向から右へ,南半球では左へずれる.

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